ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

詩 こんな時だからこそ

2018-09-30 21:42:10 | 詩・コラム





  
「こんな時だからこそ」


           ニョニョ


あまりにもひどい選挙の結果に
どう声をかけてよいやらわからず
うろたえていた私に
あなたはこう云った

「こんな時だからこそ
 手と手を携え頑張りましょうね!」

駐輪場で別れ際
私の手を握りしめ
あなたがおっしゃった言葉
決して忘れません

つらいとき、かなしいとき
人間誰も弱気になるけれど
あなたは歯を食いしばり
微笑みだけを私の胸に残し
風のように去っていきましたね
次の戦いの場に!

ありがとうNさん
あなたは いつもそう
自分の事より
いつもみんなの事を考え
みんなに元気になってもらおうと
ニコニコ笑ってくれる

あなたの笑顔は
春風のように
凍てついた私たちの心を溶かしてくれる

有難うNさん
あなたの笑顔が今日も
私たちをどんなに励ましてくれたことか

共に頑張りましょう
嘆くことは誰にでもできる
でも こんな時だからこそ
手と手を携え
共に参りましょう

そうですとも 長崎さん!
共に頑張りましょう!




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詩 何百回でも (バイリンガル)

2018-09-30 21:24:08 | 詩・コラム



「何百回でも」

          ニョニョ


楽しいキャンプの帰り道
府庁前にやって来た京都の少年たち
おなかも空いているだろうに
家族も待っているだろうに


君たちは道行くすべての人々に
丁重に頭を下げお願いをしている
「学ぶ権利を奪わないで下さい!」と


初級部のころ 刃のような暴言に
裂かれてしまった君たちの小さな胸
だが いつのまにか体も心も大きく育ち
大阪府庁前に すすんで来たんだね


君たちの姿に 顔をそむけ
差し出すだすチラシさえ受け取らぬ人々
私の胸は張り裂けそうなのに


あっぱれだね
悲しみも悔しさも胸の奥に秘めて
君たちはむしろ深く頭をさげ
微笑みまで浮かべビラを配っている


そうだ、学生たちよ
彼らは顔をそむけているのではない


君たちの笑顔が 眩しすぎて 
まっすぐに見れないのです
丁重なお辞儀が かえって鋭く
彼らの無知さを突き刺しているのです 


ありがとう 少年たちよ
憎しみより笑顔の方がもっと熱いことを
君たちは黙って諭してくれたんだね


私も一緒に 何百回でもお辞儀をするよ
私も一緒に 明るく笑って呼びかけるよ


「子供たちの笑顔を奪わないで!」と




[몇백번이건 ]

          

즐거운 야영에서 돌아오는 길
부청앞을 찾아온 교또의 우리 학생들
배도 고플텐데 가족들도 기다릴텐데


너희들은 길가는 모든 사람들에게
공손히 머리숙여 부탁을 하네
《배움의 권리를 빼앗지 마세요!》


초급부시절 칼날같은 말때문에
찢길대로 찢긴 너희들의 작은 가슴
허나 오늘은 몸도 마음도 크게 자라
오사까부청앞까지 스스로 찾아왔구나


너희들의 장한 모습도 본체만체
정히 내미는 삐라마저 외면하는 사람들
내 가슴엔 분함만이 치밀어오르는데


용쿠나
슬픔도 억울함도 가슴속에 담아서
너희들은 오히려 더 깊이 머리숙여
미소까지 띄우며 삐라를 뿌리는구나


그렇지, 학생들아
그들은 외면하는게 아니란다


너희들의 환한 미소가 두려워서
똑바로 보지 못하는거란다
례절바른 절이 오히려 날카롭게
그들의 무지함을 쿡쿡 찌르고있는거란다


고맙구나
미움보다 웃음이 더 뜨겁다는걸
너희들은 말없이 깨우쳐주는구나


나도 함께 몇백번이건 절을 할거야
나도 함께 활짝 웃으며 호소할거야


《아이들의 웃음을 빼앗지 말라》고








一緒に「火曜行動」の歌も歌ってくれた京都の学生たち!




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詩 あなたと私(バイリンガル)

2018-09-30 17:06:11 | 詩・コラム






「あなたと私」

           ニョニョ


うんざりするような梅雨時も
冷たい風吹く冬の日も
いつも「火曜行動」の日には
約束したように府庁前でお会いしましたね

日本人のあなたと朝鮮人のわたし
歳も近く考え方も似ているのに
なぜか心のなかが見えなくて
もどかしい時もたまにあったけど

あなたが初めてマイクを握った日
朝鮮の子どもたちをいじめないでと
震える声で 涙ながらに訴えた日

胸の中にくすぶっていた小さな壁が
さらりと崩れていくのを感じました
電流のように繋がりました 心と心が

あなたの涙は清らかな水滴になり
私の心の中の種にも降り注がれ
信頼と連帯の花が咲きはじめたのです

目的地は果てしなく遠いけど
あなたと私 一つになるなら
行く手を阻むものは 何もない
子供たちの笑顔を守れぬわけがない

会うごとに深まる私たちの友情
約束はしていないけど あなたと私
火曜日にはまた会えることでしょう


         

「그대와 나」

녀녀

지긋지긋한 장마철에도
찬바람 부는 겨울날에도
언제나 [화요행동] 날이면
약속이나 한듯 부청앞에서 만났지요

일본사람인 그대와 조선사람인 나
나이도 비슷하고 생각도 비슷한데
어쩐지 속마음 다 헤아리지 못해
답답할 때도 더러 있었지만

그대가 처음으로 마이크 잡은 날
조선아이들을 괴롭히지 말라며
떨리는 목소리로
눈물 흘리며 호소한 날

마음속에 남아있던 자그마한 벽이
속시원히 무너져감을 느끼였어요
전류처럼 이어졌어요 마음과 마음이

그대의 눈물은 맑고맑은 물방울되여
내 가슴속의 씨앗에도 뿌려졌어요
믿음과 련대의 꽃이 피기 시작했어요

가는 길은 끝없이 멀고멀어도
그대와 나 하나가 된다면
된바람인들 헤쳐가지 못하리까
아이들의 웃음꽃을 못지켜주리까

만날수록 깊어지는 우리의 우정
약속은 안해도 그대와 나
화요일이면 다시 보지요




             





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詩 キャンディおばさん(バイリンガル) 雪星龍

2018-09-30 16:20:52 | 詩・コラム









キャンディおばさん

           雪 星 龍

子ども達の学び舎を守ろうと
みんなが力強く立ち上がった
毎週火曜日 同胞たちと日本の友たちの
生活の一部になった「火曜日行動」

マイクを片手に呼びかける人も
アコーディオンで朝鮮の名曲を奏でる人も
歌をうたい注目を集める人も
黙ってプラカードを掲げ立っている人も
表現は違っても心はただひとつ

我らのクッスンおばさんも毎週駆けつける
暑い日も寒い日も雨降る日にも

火曜日に集まってくる人々を想い
自ら準備したキャンディを
一人一人に分けて下さる
もっと力を出そうと お互いに頑張ろうと
真心のこもったキャンディを分けてくれる

妻が作ってくれたお弁当を美味しく食べたいから
ダイエットのため甘いものを食べないと
固く心に誓った私だけど
おばさんの飴だけは 食べずにはいられない

火曜行動を終え事務所に戻る道すがら
自転車をこぎながら クッスンおばさんがくれた
キャンディを一粒口に入れてみれば
その味は団結の味! たたかいの味!
子どもたちが夢見る未来の味!

私は任命します 勝手に任命します
クッスンおばさんは キャンディおばさん!
私たちに 新しい力をくれる
私たちみんなの キャンディおばさん!

     2014年6月10日 火曜行動に参加して










   사탕아줌마

            설 성 룡


아이들의 배우는 마당을 지키자고

너도 나도 힘차게 일어섰네

매주 화요일 동포들과 일본 벗들의

생활의 일부가 된 《화요행동》!



마이크를 들고 호소하는 사람도

손풍금으로 조선명곡을 다루는 사람도

노래를 불러 이목을 끄는 사람도

말없이 프랑카드를 들고 서있는 사람도

표현은 서로 달라도 마음은 오직 하나



우리 국순아줌마도 매주 나오신다네

더울 때도 추울 때도 비가 올 때도



화요일에 모여오는 사람들을 위해

아줌마 스스로 준비한 사탕을

한사람씩 한사람씩 나누어주시네

더 힘내자고 우리서로 잘 싸우자고

정성어린 사탕을 나누어주시네



집사람이 싸준 도시락을 맛있게 먹자고

살 빼기 위해 단것 먹지 말자고

단단히 결심한 나였건만

아줌마 주신 사탕만은 안먹을수 없네



화요행동 끝내고 사무실 가는 길

자전거 몰면서 국순아줌마 주신

사탕을 한알 입에 넣어보니

그 맛은 단결의 맛! 투쟁의 맛!

아이들이 꿈꾸는 미래의 맛!



나는 임명합니다 제멋대로 임명합니다

국순아줌마는 사탕아줌마!

우리에게 새 힘 주시는

우리모두의 사탕아줌마!

(오사까 죠또지부 거주)
                     




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詩 ごめんなさい(バイリンガル)

2018-09-30 15:37:50 | 詩・コラム


≪ごめんなさい≫

             ニョニョ


200回目の「火曜行動」の日
大阪城公園に集まった人々と
学びの権利を奪うなと叫びながら
府庁周辺をデモ行進していたら

予想通り貴方は立っておられた
1時間も 唯一人 大阪府庁前で
≪朝鮮学校に補助金を!≫
胸のゼッケンがあまりに眩しい

幼い日の麻痺が生涯自分を苦しめても
差別を受ける朝鮮の子ども達を思うと
体より心がむしろ痛いと
4年の間毎週立たれたこの場所

向き合った瞬間胸が熱くなって
お体は大丈夫ですかと尋ねたら
照れくさそうに小さな声で仰った
≪一緒に歩けなくてごめんなさい≫

どうして貴方が謝るのですか
あの日も仰いましたね 入院された日
大腿骨が折れ身動きもできないのに
「火曜行動」に行けなくてごめんなさいと

朝鮮の子どもたちの笑顔を守れなければ
自国の負の歴史を清算できないと
貴方は両肩に重い荷物を背負って
今日も痛い足で立っているのですね

≪一緒に歩けなくてごめんなさい≫
いいえ 貴方は歩いてる
いつも 先頭を

《ごめんなさい 》
耳元を離れないその言葉
悲しみも苦しみも共に乗り越えてゆく
人間愛の歌が聞こえるようです








  <미안합니다>

200번째의 화요행동날
오사까죠공원에 모인 숱한 사람들과
배움의 권리 빼앗지 말라
구호부르며 부청둘레를 행진하는데

아니나다를가 그대는 서있었다
한시간을 혼자 오사까부청앞에서
<조선학교에 보조금을! >
가슴에 단 구호가 눈부시다

어릴적마비가 평생 자신을 괴롭혀도
차별받는 조선아이들 생각하니
몸보다 마음이 더 아프다고
4년을 하루같이 서신 그 자리

마주본 순간 가슴이 짜릿하여
몸은 괜찮으시냐고 인사드렸더니
쑥스러운듯 작은 소리로 말씀하셨네
<함께 걷지 못해서 미안합니다>

어찌하여 당신이 미안합니까
그날도 말씀하셨지요 입원하시던 날
다리뼈가 부러져 운신조차 못하는데
화요행동 못나가서 미안하다고 

조선아이들의 웃음을 못지킨다면
제나라의 잘못을 바로잡지 못한다고
그대는 두어깨에 무거운 짐을 지고
오늘도 아픈 다리로 서계십니다

<함께 걷지 못해서 미안합니다>
아닙니다 그대는 걷고있습니다
언제나 맨 선두에서

<미안합니다>
귀전을 떠나지 않는 그 말씀
슬픔도 어려움도 함께 헤쳐갈
인간사랑의 노래가 들릴듯 합니다












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