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ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

朋(友)遠方より来たる【明治座花形歌舞伎】&【貨幣博物館】などへ。

2024-12-10 11:54:43 | 2023年10月より横浜での日々

  福岡と仙台から友人が「明治座」遠征で上京してきた。趣味の【歌舞伎観劇】繋がりの仲間である。一年に1,2度誰かが「歌舞伎遠征」で「一緒に観ましょう」と声を掛けてくれる。夫が逝き,娘一家の住む横浜に移住して、私の【歌舞伎の会】はもう解散したけれど、今だにそういう仲間がいることは、誠に嬉しい限りだ。

【11月花形歌舞伎…明治座】は今回は夜の部のみ一緒に観劇して、私も劇場近くのホテルに同宿することにした。夜になってメトロを乗り換えての帰宅は疲れるし、翌日は飛行機の時間まで、一緒に過ごすせるから。隅田川沿いのホテルで、女三人歌舞伎話や近況など話題は尽きない。楽しい時間だった。(歌舞伎感想は”歌舞伎観たまま感じたまま”ブログにUP)

   

(明治座前と隅田川沿いのアパホテルからの眺め)

 仙台からのNさんは、翌日宝塚観劇へ。私と福岡からの友人は、飛行機の時間まで【青嘉堂文庫美術館】で【いとをかし、平安文学】と【貨幣博物館】を観る予定だったが、ちょっと覗くつもりで立ち寄った「貨幣博物館」が意外に興味深い展示で時間をとってしまい、青嘉堂の展示(こちらが本命だったのだが、地下鉄乗り場ウロウロしたリ、お上りさんはスマホ頼りで、移動など時間がかかってしまった。(私は若い友人に道案内はお任せ彼女も不案内なので)時間切れと足の疲れで、青嘉堂文庫美術館に割愛してしまった。コレド室町でランチをして、彼女は羽田へと向かった。「また、3人で会いましょう」とと約束して。

  貨幣博物館は日本橋、日銀の近く、入場無料。世界の貨幣や日本古来からの様々なお金の移り変わりなどを、沢山野収集した道具や絵画の展示で分かりやすく、文化や社会と経済の関りの歴史が楽しく学べるような展示だった。

 1億円の包を持ち上げてみました。やはり重かった!江戸時代の千両箱もはびくともせず、持ち上げるなんてできません。時代劇で盗賊が千両箱を肩に担いで、夜の闇に消えていく…なんてのは嘘かも。

何の気なしに入館したのですが、係りの人の説明なども分かりやすく丁寧で、展示物の多さにも驚かされました。歌舞伎の舞台では、世話物で良く小判などが出てきます。これがそうかあ。時代によって大判小判、贋金など様々。経済と人間の暮らしとの関り、余り知られていない展示館でしたが、思いのほかの収穫でした。

そうそう、明治座観劇は「芝居弁当」でしたが、人形町ブラブラで【東京バーク】という小さな手作りハンバークのお店でランチを。ちゃんとちゃんと産地や等数の確かなお肉で、目の前で作ってくれて、網に乗せて焼くのですが、なかなか美味。『何を食べよう』とウロウロしていた時に、地元の方が教えてくれたお店でした。人形町名物という「鯛焼き」はあいにくの休業日。残念でしたが。コレド室町の「お出汁のお店」の芝海老の炊き込みご飯のランチセットも美味でした。旅先で味わう美味しい時間も女性には、何よりの嬉しいひとときです。

 

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日吉の銀杏並木、今真っ盛り!

2024-12-04 20:53:50 | 2023年10月より横浜での日々

 今年も師走の月に入った頃が紅葉が美しいようだ。昨年もそうだった。猛暑の夏が長かったからか、地球の自然・天候に変化が表れているせいだろう。

12月3日、【慶応大 日吉キャンパス】の銀杏並木を観に行った。先月の23日に遠来の友人を日吉駅まで迎えに行った時は、まだ緑と黄色のコントラストだったが。

   

 12月を迎えたというのに、明るい陽射しの日が続いている。洗濯物は乾くし、風も柔らかく、過ごしやすいのは主婦には何よりだ。我が家から最寄りの地下鉄に乗って、メトロ線などとの乗り換え駅【日吉駅】の正面の、澄み切った真っ青な空にスッキリと伸びた銀杏の大木が見える。鮮やかなブルーに鮮やかなイエローのコントラストは、何とも言えず美しい。キャンパスに添ってまっすぐ伸びた銀杏の樹木の数は約100本と聞いた。その銀杏並木を行きかう若い学生たちの姿。不思議に銀杏並木には、若い学生たちの姿が良く似合う。足元に散り敷いたカサコソと優し気な音も季節感を伝えてくれる。立派なカメラを手にした、カメラマニアのオジサンの姿もある。

  表参道など超有名な銀杏並木は、観光客だらけだとか。ここはほどほどの、季節を満喫する人達の姿があるだけなので、ゆっくりと秋色に染まりながら、季節感を満喫した。今週いっぱいくらいが見ごろかなあと思い、もう一度訪れてもいいなと思ったものだった。

 まだ知らない所ばかりの、大げさに言えば未知の地横浜だが、縁あって終の棲家となったのだから、少しずつ、いろんなことを知ることが、今後の私の楽しみとなるだろう。爽やかな秋色に…乾杯!!

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帯状疱疹ワクチンのこと

2024-11-16 13:50:58 | 2023年10月より横浜での日々

 晩秋の色が濃くなった。太宰府の友人から「今年最後の月下美人が開いたよ。井とラッキョウも」とLINEが来た。我が家からお嫁に行ったものだが、大事に育ててくれている、有難う!【山野草探訪】で毎年久住高原などを夫と訪れたものだ。私達に【山野草】のことを教えてくれた私の親友は、認知症になり施設に入所。帰省の折に会いに行くが、もう私のことも覚えていない。じっと見つめているから、頭のどこかに「知った人」位の記憶は残っているのだろう。姑も認知症が進んで息子である夫の顔も解らなくなった。頭脳は何もかもを忘却の彼方へと連れ去って・・・【人間の尊厳】って何なのだろうか?と思わずにはいられない。

  

太宰府・観世音寺傍のコスモス、【糸ラッキョウの花】

コロナが流行り出したころから【帯状疱疹】の患者も多くなったと聞く。TVでも予防接種の呼びかけが放映されていた。夫が罹患し、後遺症として右腕に神経痛が残り、時々お茶碗をポロリと落としたり、字が書きにくい、痛む!!と、神経過敏な夫は憂鬱な表情だった。まだその頃は予防接種の情報は、なかった。あれば用心深い夫のことだから、予防注射をしたに違いないのだが。

 「やはり予防接種はしたほうがいい」とあれこれ情報などを聞いたうえで決めて、予約を申し込んだ。ワクチンの種類は2種類あるそうだが、高齢者には効き目の高い方がいいと。2回接種。経費は個人負担とかで、4万4千円!(2回で)驚いたが、身体の為だからと予約した。帯状疱疹の痛みは半端ではないというし、余病も引き出したりして死に至ることもあるようだから。

その後たまたま都内に住む友人との話で、彼女も同じ帯状疱疹ワクチンを接種したのだが、東京都から半額補助金が出たという。都は税収なども多いが、横浜は観光都市で大きな工場や企業もなく、財政逼迫しているのか?移り住んで年数がない私には分からないが、半額負担っていいなあ。地方自治体によって色んな政策が違っていて、子育てに厚い優遇、あるいは高齢者に補助が大きいなどなど、格差はかなりあるようだ。貴方の住むところは、どうかしら?

 関東の日暮れの早さに驚きながら、秋の夕暮れの寂莫としたこの寂しさは、本当にやり切れないなあと感じている。若い頃は秋の季節が好きだったが、年を重ねるに従って、明るい色彩の芽吹きの春を好ましく思うようになっている自分を認識するこの頃である。

 

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長い長い猛暑の夏から、やっと秋へ。

2024-10-30 14:24:18 | 2023年10月より横浜での日々

 10月初め、夫の三回忌で7日程帰省、菩提寺での法要を済ませ、他の用件も娘がレンタカーでアッシーくん」をつとめてくれたので、予定通りこなすことができたが、法事を無事に済ませた安心感もあってか、疲れを感じて身体が思うように動かなかった。

 帰省最終日は元私の趣味・道楽?での【たまには歌舞伎を観よう会(正式には古典文学サークルの”はしばみ会”を使った)】の仲間からヤマトタケルの初日を一緒に!はねた後茶話会もお店も用意しますから』と嬉しいお誘いを頂き、太宰府を離れて以来、初めての懐かしい【博多座】で、猿之助歌舞伎の初日を観劇した。会の担当だった博多の方達なども、席に挨拶に来て下さって、旧交を温めた。「博多座大向の会・飛梅会」の足立会長さんにもお目にかかれた。大向こうの人を育てようと、熱心に指導して下さっていることに、いつも感謝している。「ご主人様がいらしたら、”掛け声”掛けて下さるのに」と夫の大向こうを懐かしんで下さった。いつも隣席にいた夫がいない観劇にも、慣れないといけないんだけど。

 古典歌舞伎と違って、猿之助歌舞伎は、ちょっと「声を掛けるタイミング」が難しいだろう。が、「澤瀉屋!!」の懐かしい佳い掛け声も聴くことが出来た。「博多座」は本当に良い劇場だと思う。三階席からの俯瞰は、一階席とはまた違って、気持ちが良い。團子くんの【宙乗り」も目が合うような気がするほど近かった。所に鞆殆ど満員御礼に近かったが、公演中とてもイ「入り」が良く盛況だったと聞いた。猿翁さんは現代の若い人達を、歌舞伎という異空間へ誘う大きな役目を、「猿之助歌舞伎」と呼ばれる一大エンターテーメントとして確立した。私は国立養成学校の役者希望の人達を、多く晴れの舞台へと導いた猿翁さんの功績は本当に素晴らしいと思っている。個人的には『黒塚』が強く想い出に残っている。いろんなことがあったにもかかわらず、今「猿之助歌舞伎」は見事に団結して、次なるステップへと歩みを進めている感じである。

 芝居が終わってのちは、森弘子さんはじめ、懐かしい方達と近くのお店で「お茶タイム・歌舞伎話」のひと時を過ごした。ごく親しい方達とは、夕飯もご一緒して帰りはホテルまでMさんが車で送ってくれた。滞在中のほっとする嬉しい一日であった。次に帰省するのは?一年後の夫の祥月命日の頃になるだろう。いとこ達や友人達、サークル仲間達、92歳になる伯母の見舞いも出来たし、次の再会迄元気でいてくれることを祈りつつ、故郷に別れを告げた。

  博多座さんから「初日の祝い酒を」と案内頂いたが、滞在8日目さすがに疲れていたので、博多座ロビー階段で行われたセレモニーには行けなかった(画像は仲間からLINEに送ってきたのを拝借(米吉・團子・隼人・壱太郎)大勢の人たちが詰めかけて、これまた盛会!!

 福岡・太宰府を離れてまだ年数は経っていないのですが、福岡の街は大きく様しようとしています。私達が7日間滞在したのは、海を埋め立てしてできた【アイランドシティ】となずけられ新興の街にあるホテル【Hotel  358UMI】海に面したと言っても、すぐ前がうみではないのですが。今迄福博の街にはなかったs¥高層マンションがニョッキッと聳えています。東京や横浜では珍しくないけど、福岡では初めてです。

Hotel UMIは娘がネットで探して予約したのですが、前回帰省の時に泊って、太宰府にも福岡市内にも都市高速で15~20分で行ける所がメリット。駐車場は何日でも無料。10階に温泉ではないけど大風呂があって、時間を選べば貸し切り状態で入浴できるのがメリットで、今回は7泊8日連泊しました。

生まれ育った福博の街の様変わり、これも時の流れ・・・スマホ時代になったのも。適応できるかなあ?好奇心はまだ失ってはいないつもりなんだけど。外は秋雨、部屋の中も床カーペットのお出まし、冬バージョンになりました。

来年の「博多座」2月公演は【劇団新感線・朧の森に棲む鬼。 歌舞伎ではないけど、お勧めデス。

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思いがけない感動の時間,【おどりのすきな山姥】作者の”ひとり語り”

2024-10-02 16:15:46 | 2023年10月より横浜での日々

 横浜北部に住んで3年目。近くに娘一家がいるとは言うものの、私は基本的には【独り暮らしの高齢者】このマンションには、回覧板も市の公報など何も届かず、【敬老の日】も全く関係なし。未知の土地に移り住むというのはこういうことか。都筑区の実情も全く解らない。

 では自分で老齢者用の情報収集するしかないなと、お最寄り駅の近くに【東山田地域ケアプラザ】という施設を訪ねたことが縁で、民生委員さんとの繋がりも出来、優しい職員さんの誘いに高齢者のための茶話会・・・と言うのに、参加させてもらうことにした。20名ほどの集い、会費300円。ボランティアの方手作りのお菓子での「お茶タイム」もある。お世話して下さる皆さんも、とても優しく接して下さる。私達が高齢者だからだろうと、改めて自分の年齢を考え、感謝・感謝である。

 太宰府にいる頃は若い時から自治会で町内のお役に少しはたってきたが、ここではお世話をされる側(そんな年齢になった)初めての時に皆さんの自己紹介があり、皆さんそれぞれにかっては「絵や書を教えていた、習っていた」「カラオケ大好き」「小物作りや花を育てるのが好き」などなど、趣味も広範囲。90歳過ぎた方もいらしたが、皆さんもボランティアの方達も、とっても明るい。

その会で【みちゆきの会】(語りと尺八の会)に出会った。

 司会の紹介はごく簡単で、どんな会?どんな人達?何もわからない状態(後で解ったが、私が無知なだけであった。太宰府から出てきたばかりだったからもあるが)で、素人の同好会なのだろうと思っていた私は・・・物語が始まると同時に驚きを隠せなかった。

 部屋に入って来られたの、老齢の品の良い男女。女性の方は白髪交じりで私に近い年代かもしれない。男性の方は、食八を手にした、作法衣が似合いそうな名陶工のような雰囲気の髭のある方だった。

【ひとり語り】が始まった。女性の静かで柔らかい、深い声音と肩にまとったストールを上手く使ってのしなやかな動作。深い深い森に一人住む人ではない山姥。泣き叫ぶ捨て子の赤ん坊を思わず抱いて我が家へ。山姥は赤ん坊が愛おしく必死で育てる。山姥を「おっかあ」と思い慕って甘える子。すくすく育った子供と村の祭りで人間に交じり、山姥と解らぬ態で踊りを楽しむ。その踊りの上手さに村人は拍手と歓声を送る。だがだんだんもの心がついた10歳に育った子供は「おっかあは人間ではない!」と。山姥はなんとか人間に似せようと牙を抜き、骨を削り血だらけとなるが、それでも子供は容赦なく「人間ではない」という。とうとう「人間のところに行きたい」と山姥の元を去る子供。残された山姥は嘆き、怒り、懸命に育てたのにと恨んだ。だが・・・ある月の夜、深い森を照らす月光の中で「今迄母親として楽しい嬉しい想いをさせてくれた子供、十分に傍にいてくれたこと」に気づき、祭りの夜にもう一度あの頃のように踊ろうと、村人の前で得意の踊を無心に踊るのだった。そして…いつの間にか山姥は人間の姿となっているのだった。

 語りの声が流れ始めた時、私は深い深い森の中をさまよっているような気分を味わった。その森の中で繰り広げられる山姥の物語が心の奥に深く届いているのを感じていた。勿論語りが上手だし、合間の尺八も切ないね色を添えて良かったが、何よりも演者が心から語って聞く人に伝えようとしていることが、柔らかな声音を通して心に響いた。至福の時間と作者の伝えようとしたテーマが昔話として伝わってきた。

語り手は新劇などの劇団出身の方かな(プロ)と思ったくらいである。ご主人様は語りのバックに尺八が入るといいかなと二人で話して、70歳から習い始めたとか。このお二人はご夫婦とのこと。奥さんが大病をなさった時もリハビリなども叱咤激励して下さったので、まだ語り続けられていると。素敵だなあ。

ちなみに気になっていた「みちゆき」とうのはおふたりのお名前からの命名とか。(つい、道行を想像してしまう歌舞伎好きな私である。

 他にも2編、良い話が。もう一度読み返そうと思いながら、「この本は太宰府でお年寄りや子供達との会の世話をしている友人にプレゼントしたい」と思ったので、帰省する荷物を送るときに、一緒に入れてしまった。

 本を譲って頂いたのに、代金をおとりにならなかったの気になっている。ちょっとした品物を用意したので、太宰府の友人にDVDを聞いてもらい、その感想などと一緒に作者の元へ届けたいと思っている。やく頂いた本には自作の句やサインもある。手放したくない気持ちと、今も地域活動している後輩に贈って役に立てたいとも思う。私の元にあるより、それが作者の望みだろうと思うから。

東京や横浜から遠く離れた九州にいたとはいえ、この本のことを全く知らず。お二人のことも。後でつくづく恥ずかしくなった。

 ★本のあとがきによると稲岡みちこさんは、青山学院英米文学部卒、英検1級、翻訳家。この本はシカゴの新聞に英文で掲載なさったそうだ。元俳誌「ホトトギス」の同人。俳人の句集の英訳、や「スカーリーおじさんの探偵絵本」などの和訳など色々ある。凄い方だったんだなあと改めて思う。

【佳い時間】を有難う!とケアプラザの方達にも、心から言いたい気持ちである。年を取るということは、本当に周りの皆さんのお世話になることなのだなと思った。年齢を自覚しなくては・・・。

明日から帰省。色んな用件を抱えて。自爆(笑)しないよう、体力温存しながら恙ない旅となることを願う。

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