福岡と仙台から友人が「明治座」遠征で上京してきた。趣味の【歌舞伎観劇】繋がりの仲間である。一年に1,2度誰かが「歌舞伎遠征」で「一緒に観ましょう」と声を掛けてくれる。夫が逝き,娘一家の住む横浜に移住して、私の【歌舞伎の会】はもう解散したけれど、今だにそういう仲間がいることは、誠に嬉しい限りだ。
【11月花形歌舞伎…明治座】は今回は夜の部のみ一緒に観劇して、私も劇場近くのホテルに同宿することにした。夜になってメトロを乗り換えての帰宅は疲れるし、翌日は飛行機の時間まで、一緒に過ごすせるから。隅田川沿いのホテルで、女三人歌舞伎話や近況など話題は尽きない。楽しい時間だった。(歌舞伎感想は”歌舞伎観たまま感じたまま”ブログにUP)
(明治座前と隅田川沿いのアパホテルからの眺め)
仙台からのNさんは、翌日宝塚観劇へ。私と福岡からの友人は、飛行機の時間まで【青嘉堂文庫美術館】で【いとをかし、平安文学】と【貨幣博物館】を観る予定だったが、ちょっと覗くつもりで立ち寄った「貨幣博物館」が意外に興味深い展示で時間をとってしまい、青嘉堂の展示(こちらが本命だったのだが、地下鉄乗り場ウロウロしたリ、お上りさんはスマホ頼りで、移動など時間がかかってしまった。(私は若い友人に道案内はお任せ彼女も不案内なので)時間切れと足の疲れで、青嘉堂文庫美術館に割愛してしまった。コレド室町でランチをして、彼女は羽田へと向かった。「また、3人で会いましょう」とと約束して。
貨幣博物館は日本橋、日銀の近く、入場無料。世界の貨幣や日本古来からの様々なお金の移り変わりなどを、沢山野収集した道具や絵画の展示で分かりやすく、文化や社会と経済の関りの歴史が楽しく学べるような展示だった。
1億円の包を持ち上げてみました。やはり重かった!江戸時代の千両箱もはびくともせず、持ち上げるなんてできません。時代劇で盗賊が千両箱を肩に担いで、夜の闇に消えていく…なんてのは嘘かも。
何の気なしに入館したのですが、係りの人の説明なども分かりやすく丁寧で、展示物の多さにも驚かされました。歌舞伎の舞台では、世話物で良く小判などが出てきます。これがそうかあ。時代によって大判小判、贋金など様々。経済と人間の暮らしとの関り、余り知られていない展示館でしたが、思いのほかの収穫でした。
そうそう、明治座観劇は「芝居弁当」でしたが、人形町ブラブラで【東京バーク】という小さな手作りハンバークのお店でランチを。ちゃんとちゃんと産地や等数の確かなお肉で、目の前で作ってくれて、網に乗せて焼くのですが、なかなか美味。『何を食べよう』とウロウロしていた時に、地元の方が教えてくれたお店でした。人形町名物という「鯛焼き」はあいにくの休業日。残念でしたが。コレド室町の「お出汁のお店」の芝海老の炊き込みご飯のランチセットも美味でした。旅先で味わう美味しい時間も女性には、何よりの嬉しいひとときです。