泣いても笑っても明日は、今年最後の日【大晦日】 歳月矢の如し、しみじみ感じるようになりました。
古びた玄関の掃除などしても、り映えはしないけど、気持ちだけは迎春間近か。
インフルエンザ流行の兆しあり…のニュースとともに、今年も玄関に【久松留守】風邪を近寄らせない為の江戸時代のおまじないを貼りました。
以前ブログにもUPしましたが。江戸時代の人のシャレ心かな?
風邪をひかないように【久松るす】と半紙に書いて玄関や軒下に貼り付けるのが、江戸の庶民に流行りました。江戸時代もインフルエンザのような流行性の風邪があったようです。
お札の由来は有名なお染(そめ)久松の恋物語。歌舞伎でもしばしば上演されます。
於染久松色読販(おそめひさまつ うきなのよみうり)通称『お染の七役』(お染役の美しい女形役者が一人で久松はじめ七つの役を早変わりで見せるから)博多座でも中村七之助が、「えっ、どうやって変わったの?」としっかり見ていても解らないような早変わりを演じて、観客席を沸かせておりました。
当時流行した風邪は、人気の歌舞伎に因んで「お染風邪」と呼ばれました。お染と久松は恋人同士、特に若い(10代)お染の濃い心は一途で激しいのです。だから『あなたの大好きな久松さんは留守をしておりますので、この家にお染風邪さんは会いに来ても無駄ですよ。来ないで下さいね」という何ともお洒落な風よけのお札、効果のほどは解りませんが。
(江戸時代は草紙ものや狂歌など、庶民が楽しめる読み本が流行り、町民文化が花開いた時代、私はそれまでの時代と違って、公家や武士階級だけでなく、商人など一般庶民の人達の生き様や暮らしぶりが彷彿とするさまが好きで、江戸の歴史は文化的にも興味深いなと思っております)
私とご隠居さんは毎年早々に予防注射は受けます。その効果?か、長年インフルエンザとはご縁がないようです。【久松留守】の効き目かも?
でも・・・ご隠居さんは目下【ヘルペス(帯状発疹)】の真っ最中。股関節のリハビリが終わったばかりなのに。(症状その他については、ご隠居さんがMYブログ 蟋蟀庵便りに記載していますから、私は省略)当分安静にしておかないと、治っても神経痛に移行することもあるようです。以前と違って今は神経ブロック剤や抗ウイルス剤を服用すると、酷い痛みを感じなくなるようです。ただ、高熱が出るので水枕・アイスノン。熱ピタ・・・などを使ったり。
お正月は幸いというか、娘達も今年は何度か帰省しているので、私達だけで過ごします。ご隠居さんには安静にして貰って、シッカリ完治するようにと思っております。おせちは依頼したので、他に好きなおせちなどを作って、ささやかながら例年のような迎春準備は終わりましたので、ご隠居さんの静養に合わせて私も静かに過ごすつもりです。
一年間、他愛ないお喋りブログにお付き合いいただきました皆様、本当に有難うございました。
2019年はどんな年になるのでしょうか?自然や世界・日本の行く末は不安も多々ありますが、希望はいつも胸に、明るい気持ちでスタートしたいと願っております。皆様もつつがなくご越年下さいませ。