6月19日(木)
梅雨というのに数日まるで真夏日のような猛暑。33,4度まで気温は一気に上がって、身体が悲鳴を上げているような気がする。年々日本の気候は亜熱帯化が強くなったのだろうか。
そんな強烈な陽射しの午後だったが、近くの「東山ケアプラザ」高齢者の集まり(名称【談話室】)に参加。夫の急逝で娘一家が暮らす横浜に移住してきたが、知友人皆無の土地。しかも若い方達の多いマンションでの暮らし。ヒトと言葉を交わす機会もない。余生いくばくかは解らないが、何とか楽しく前向きに暮らしたいし、近くのことも知りたいと、縁あってこの集いに参加。何より会の世話をして下さるスタッフの方達の自然な笑顔と明るさが心地よい。20名程の90歳を超す方から70代位迄。お元気な女性達が中心、明るい司会のKさんと、長くボランティア活動をなさっている穏やかで知的な楽しい二人の男性、それに手作りなどのお菓子や飲み物を【おやつタイム】に用意して下さるボランティアの方達で構成されているようだ(私はまだ日が浅いので詳細は解らないが)
今日は【ギターデュオ・リフレッシュ】という男性お二人のコンビでの演奏会。以前一度ここの集いで演奏を聴いたことがある。最近はコンサートやライブには足を運ぶことがなくなったので、生の演奏を聞けるだけでも、嬉しくなる。
【太陽がいっぱい】【セルブールの雨傘】など映画音楽や、ビートルズの曲など。私の若い頃はフランス映画・イタリアなど洋画も盛んで、どれだけ沢山の映画を見たり、コンサートやライブに行ったりしたことだろう。映画音楽はとても嬉しかった。それに参加者の年齢に合わせて下さったのだろう演歌も。リクエストタイムがあり、私は定番ではあるが「アルハンブラ宮殿」を。「真珠とりのタンゴ」などのリクエストもあった。
お二人がコンビを組んで、ボランティア活動を始められたきっかけは、偶然同じマンション?にお住まいで、バイクをいじっていた時に、楽器ケースがあったので、それをきっかけにギターが趣味と解り、一緒にやるようになったとのこと。60代後半~70代初めのお二人、この世代は谷村新司さんがよく言っていた「女の子にもてたくて、皆ギターを始めたんだ」そんな時代。勿論ジョークだが。日本の若者が世界の音楽に目覚めた頃と言ってもいい世代だ。そんな笑い話も交えながらの、楽しい時間だった。
「みんなで歌おう」のコーナーも用意されていた。ギター伴奏で【瀬戸の花嫁】と【雨降りお月さん】日頃声を出して歌うこともないので、かすれ声になるのが恥ずかしかったが、皆さん、きれいにハモっていらっしゃった。最後は前回も聴いた【津軽じょんがら】津軽三味線のバチが打ち鳴らす、胸の奥まで響くような音色を、ギターが醸し出す。素晴らしかった。演奏の曲などのアレンジも自分達でなさるとか。凄いなあ!!
趣味のギターで皆さんが喜んで下さるならと、とてもフレンドリーな雰囲気のお二人だった。ボランティアのYサンとのご縁で、演奏に来て下さったとのこと。
次回は12月、クリスマスコンサートに来て下さるそうだ。冷房の効いた部屋で素敵なギターの音色を楽しんだ後は、ボランティアさん達準備の【おやつタイム】よく冷えたつるりとした果実のゼリー、のど越しが良く、猛暑を忘れた、サマ―ギターコンサートのひと時だった。明日への元気を頂いた。感謝!
家にいても【独り】の私には有難い時間の過ごし方だった。以前まだ今より若い頃(笑)、自治会などで「高齢者の集まり」を。色々な企画を建てて、結構皆さんに喜ばれた頃のことを思い出す。今は自分がお世話をしてもらう世代になったことを、改めて実感した。つい気持ちはまだ元気な頃と同じと思ってしまうが、探し物・度の過ぎた度忘れ(いやもう、度忘れでは済まない状況だ)に、自分の老いをまざまざと感じる昨今である。でも、前向きに楽しみたい。先に逝った夫の為にも。私は大丈夫ですからねと。
今日もギラギラ、今の気温31度。洗濯物は面白い程乾くけど。樹木の緑はますます濃く、旺盛すぎるほどの成長ぶりである。トシを忘れて、沖縄の美しい海、熱帯魚が緩やかに泳ぎ遊ぶ、あの透き通った水中を眺めたいなと思う。白砂と海と銀色の雲と強烈な光と影を。
友人達とのLINEでは「熱中症に気を付けて」の言葉が飛び交う。私、高齢者。
せめても沖縄座間味島の海を。懐かしい想い出です。