今年の桜は一気に満開となった。3月14日は友人夫婦と私達。15日は友人達と。二日続けての近場の桜巡りとなった。都府楼史跡・春の森公園・御笠川川沿いなど。桜見には説明不要ですね。明るい碧空に朧な薄ピンクの桜・桜。美しい花びらは、日数を待たず春の嵐に散り急いでしまう。儚くもはらはらと風に舞い散る桜花は、いにしえから大和人の心をとらえて来た。太宰府の桜は他にも水城堤防跡・第一経済大桜トンネル・竈門神社などなど。あちこちで桜花咲く美しい季節を味わうことが出来る。ご近所や児童公園などの何でもない桜も見事だ。
四王寺麓「春の森公園」で。
春の森公園、桜のトンネル。
(都府楼史跡の桜の森)
花の下では、家族連れなどが暫しコロナ禍を忘れてひとときを楽しんでおり、広大な都府楼跡地では子供達が嬉々として走り回っていた。三密を気にしないで過ごせるのは、やはり自然の中が一番!
毎年春には、楽しみな(御笠川沿いの桜並木,は1,6キロ続く)
鯉もゆったりと泳ぎ、すっぽんは、ぽかぽか陽気の中で気持ちよさそうに、日向ぼっこ。
都府楼史跡のすぐ横には「坂本神社」令和年号で全国的に有名になったこの神社は、小さな小さな神社だったのだが・・・今は。
令和の石碑も、万葉和歌の石碑も出来て、神社の前は観光客の車が次々に訪れていた。
坂本神社を望む小高いところにある四阿屋の傍に、私の大好きな「大島桜」があったソメイヨシノは、花が終わって葉が出るが、オオシマサクラは、花と葉が一緒に出てくる。樹木全体の画像は残念ながらボケてしまっていたので、枝先の花と葉の画像を。薄緑の色合いにみえるこの桜は、桜の原種で葉っぱは「桜餅」に使われる。舞鶴城址公園に見事なオオシマサクラがあったが・・・今もあるのかなあ。久しく訪れていない。
太宰府は歴史跡と万葉石碑と自然の町と言えよう。この辺りに日本の西の政治の拠点と、国を守るためのお役所があり、都から遣わされた雅な人々が、まつり事や連歌など風流を楽しんでいた。イタリアを一度訪ねたことがある。ローマで『この辺りをシーザーなどが歩いていたんだ!』と思うと足元の石畳さえ、息づいた歴史を伝えているような気がしたものだ。太宰府を訪れる歴史好事家は、そんないにしえの太宰府に想いを馳せるのだろう。
桜も見事だが、芽生えの時期は若い緑が何とも言えない程に美しい。
(春の森公園の、黄緑の若い芽吹きと、赤い新芽)
お握りランチと、三密気にしないでいい自然の空気の中でのお喋り。ひとときコロナ禍の時代から、心が解き放たれたひとときだった。あと2,3日で桜は風に舞うだろう。
ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しずこころ)なく 花の散るらん 紀貫之
おまけ:桜林の下で、こんな撮影風景。そう、鬼滅の刃デスネ。