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ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

蝋燭のゆらぎに祈りを込めて(千灯明)

2015-09-26 07:01:58 | 日々の中で

太宰府天満宮神幸式大祭1月の鬼すべ、3月の曲水の宴とあわせて、天満宮三大祭りの一つ、福岡県無形民俗文化財に指定されている。

その祭りの最後を彩る【千灯明】は、25日午後八時、本殿の太鼓の音を合図に、御神火を心字池のほとりの蝋燭に灯す。(自分の手で、祈りをこめながら)

その沢山の蝋燭の灯りが、池の水面にゆらゆらと写って、得も言われぬ幽玄の世界を醸し出す。心字池に仮設の舞台では雅楽が奉納され、巫女さん達が雅な舞が時代を遡り、見る人々を平安の御代へといざなう。厳かな音色の雅楽が境内の闇に流れ、闇の中にゆらめく蝋燭の灯・・・。何時までも佇んでいたい想いが切なく、心が無になる時間が流れて行く。

福岡からの友人二人を「ここが一番のスポットよ」などと、ちょっと訳知り顔で案内する。二人とも初めて・・・なので、その感動も大きかったようだ。

(夜の写真は難しくて…ネットから拝借しました)

(夜の参道、ご隠居さんはカメラのレンズを替えてくるのを忘れた!と。千灯明ご隠居さんの写真が無いのは残念)

 結婚前福岡市内に住んでいた頃は、鬼すべや曲水の宴も時々見に来たものだが、天満宮まで歩いて15分という、町内感覚のところに住むようになると、逆に「いつでも行けるから」と見逃すことが多い。友人から「なんて勿体ないことを!」と言われたりする。

今年は通称【どんかん祭り】と呼ばれる【お下がり】【お上がり】の儀式・行列を見に行くつもりだったが、用件が出来てお上がりのみ参道で拝見した。生憎の小雨模様だったが、平安時代そのままに古式豊かな雅な行列だった。

どんかん祭りは、9月21日午後3時、本殿での始祭、22日の【お下がり】(道真公が配所となり2年余を過ごされた榎社へお帰りになる儀式】24日の【お上がり】は、道真公が天満宮にお戻りになる儀式の通称だ。

【お下がり】とは9月21日午後3時、本殿での始祭のあと、翌22日、遷御祭の後、午後8時にご神霊を奉安した神輿が、ご本殿から道真公が2年余りを過ごされた配所「榎社」まで、鉦や太鼓、篳篥(しちりき)竜笛(よこぶえ)を演奏しながら、向かいます。その雅な音色が【どんかん】と響くので、この道をどんかん道と呼ぶようになったそうだ。

【お上がり】はよく23日、榎社からご本殿へ再び同じ道を戻られる。

門前町(参道)での【お上がり】

平安時代、御霊の輿は牛車ですね。

 

可愛い稚児さん達。沢山の参加だった。雨の中お母さん達は傘をさしかけて。

 

 

 私が生まれ育ったのは、博多・福岡だから、故郷の歴史や史跡のことはある程度自然に身についているのだが、結婚以来40年(転勤で離れたこともあったが)暮らした第2の故郷、太宰府のことには、まだまだ疎い。

美しい自然と万葉以来の歴史が今も残り、友人達には史跡案内人などをつとめている人達も多い。恵まれた第二の故郷、太宰府に感謝。もう少し歴史も史跡も学ばなくちゃあ。そして現在の太宰府の行政が、歴史を大事にしながらも、現在の市民の生活や福祉や文化にもっと手厚くなることを心から願う。

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種まきの前に。

2015-09-23 21:38:30 | 日々の中で

Yさんからメール、「今畑におります。秋の種まきしますが、その前に無花果や茄子など差し上げたいので・・・」と。

ご隠居と観世音寺の裏手、四王寺山を見上げるあたりにあるYさんの家庭菜園に向かった。ご両親の代はお米を作っていらっしゃった田圃跡地とか。そういう方達が多かったのだろう。周囲も広々とした畑で、皆さんそれぞれお野菜などを作っていらっしゃるようだ。

抜けるような青空、久しぶりの秋晴れ。晩白柚の樹木の下でお喋りしていると、爽やかな風が吹き渡る。ほんとに良い季節になったなあと、眩しい陽光に目を細めながら、なだらかな四王寺山を見上げる。

 

 頂きました。新鮮なお野菜。我が家には野菜と言えば、蝶々さんのお子様用食料のパセリがあるだけ。Yさんはじめご近所の家庭菜園なさっている方達の手作りのお野菜、嬉しく有難く美味しく、感謝あるのみです。

 こんな新聞記事が。

チョコレートみたいだけど…巨峰(葡萄)なんですって!まるでハート型。

このところ政治面でも社会面でも自然界でも、心がチリチリ痛くなるような事柄が多くて、爽やかな秋空や季節の花達にしばし心安らげても、芯から穏やかな気持ちにはなれない。平和な地球でありたいと思えば思う程、世の中の在り様に不安が増す。

自然が創り出したハート形のブドウ、手にした人は思わず笑顔になったことだろう。自然の妙が、幸せな気持ちをもたらしたことだろう。この日、気持ちの良い秋空が広がった

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やっちゃいました!

2015-09-22 07:06:57 | 日々の中で

 

ショッピングセンターからの帰りに。

宝満山と彼岸花。この角度から眺める宝満山の形いいなあと思います。緑の稲の穂と赤い彼岸花のコントラスト、思わず車を止めて。携帯で。

小さめの二つ折りの財布は、ジーンズのポケットにも納まりやすく、近くまでちょっと出かける時や旅の時に重宝しています。でも・・・やっちゃいました。

嗚呼、洗濯機の中へ。回っている途中ではっと気が付いたのですが・・・。

 

この財布は10数年前、アメリカに住む次女の”めい”とローマで落ち合って、親娘三人旅(長女の”さつき”は結婚していたので)。ツアーではない個人旅なので、次女の”めい”は通訳代わり。イタリア語は出来なくても英語が話せると、心強いものです。その時に”めい”がプレゼントしてくれた財布。だいぶ古びてはいるけど、使いやすくて。乾いたら何とかまだ使えそう。ほっつ。

相変わらずドジなととろサンですね・・・と笑われそう。

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