7月17日
今日も炎暑だったが、前から計画されていた町内バスハイクで、”うきは市街から、車を走らせ15分、そこには豊かな自然に囲まれた「山里ひめはる」があります”今も変わらない日本の原風景、ゆっくりと流れる時間、あたたかな人々のおもてなし、山里の文化に触れ、緑にひたる・・・”と案内パンフレットにある【山里ひめはる】へ
「町内福祉行事で熱中症で救急車とか、洒落にもならんケン、みんなシッカリ水分摂って」とお世話係の福祉ひまわりサン、目も気も配ってくれる。
昨年の水害からやっと立ち直りつつある朝倉やうきはに、少しでも役に立てばとのボランティアの気持ちもあって、計画されたようだ。夏休みの今も来訪者はぐんと減っている。勿論参加者は高齢者の枠に入る人たちが多い。体力ではボランティア活動など出来ないから~~せめて被害がまだ修復中の様子を実際に目にし、食事や買い物で少しでも経済に援助を・・・。
外は焼け付く暑さだが、バスの中は涼しく快適。「お久しぶり!」と明るい笑い声とお喋りが弾む。まずは【ブルーベリー狩り】の果樹園「やまんどん」へ。うきは市あたりは、果物の名産地。富有柿・巨峰・梨・無花果・ブルーベリーなどなど。
ブルーベリー、食べ放題、一時間採り放題…と言っても…やっぱり暑い!!20分くらいで休憩所で冷たい湧き水に、ほっと汗をぬぐう。もう、顔はヒリヒリ。熱いのさえ、笑いの種になるから、やっぱりこうして近くの皆さんと出かけるのはいいことだ。和気あいあいとお喋りに興じながら。
バスの窓外に、早苗の緑の美しい棚田やダムをながめながら、くねくね山道を食事処へ。バスの外は崖。運転手さんは慣れたものだが、「落ちそう!怖かあ!」と嬌声があがる。
古民家をそのまま利用してのお食事処。1日一組限定で泊まることも出来、夏休みは親子で緑と水の自然を楽しみに来る人も多いのだが、水害以来、足が遠のいているという。もう、修復が進んだからぜひ!と。
昼席は地産の食材で。素朴だが味付けが良く、鶏肉もちゃんとちゃんと地鶏。小さいけどヤマメの塩焼きも美味。お値段も安い。
バスの窓から眺めるみどりの美しい棚田。こういう風景が続く。
美しい水面のダムの端にはまだ水害の時の流木があった。バスの中からだったが、小学校そばなどもまだ修復途中のようだったし、美しい早苗の水田の近くには、泥が乾いてお米を植えることのできない白茶けた田んぼが広範囲に広がっていた。1年経っても,まだまだこういう状態だということを目にして、住宅を奪われ仮住まいで生活している人々のことを、改めて思った。
食事処の人も「来て下さることが一番嬉しい」と。今日は私達だけ貸し切りだった。暑い中の静かな緑の風景。標高400余M.今年は風も生暖かい。「涼しゅうなかねえ」汗拭きながら。
この辺りの棚田の風景は有名で、秋には真っ赤な彼岸花が畔を彩る。私達も美しい時期に訪れたことがある。稲刈りの終わった棚田が彼岸花に彩られて、素敵な山里風景だった。それが壊れやっと修復、今はまた苗が植えられ、早苗が風に揺れ、水田に影を落としていた。また今年も豪雨・猛暑、自然が優しく静まってくれることを祈る想いで、心の中でなんとなく手を合わせた。
以前秋㋈に訪れた時の彼岸花咲く棚田。
バスハイクの3点セットは、観光&食事&買い物。買い物は耳納山のふもと耳納の里で、ささやかだがこの地の貧者の一灯になればと、地産の野菜・食品などをガッツリと買い込んで帰途についた。朝倉名物の3連水車が復活して、ゴトンゴトンと軽快に水車を回していた。落ちる水しぶき、復活のシンボルという、嬉しいことだ。
町内福祉に力を貸してくれるひまわりさん達に、毎度のことながら感謝!あるのみ。
昔は世話する側だったのにねえ・・・と一緒に自治会活動をしていた同年配の友人と、しみじみと話す。後を継いでくれる人たちが絶えませんように。