風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

盆の風景

2015-08-12 23:23:51 | 岩手・東北







船っこ流し。岩手県盛岡市、明治橋袂の北上川にて。2013.8.16



盛岡以外では、遠野など旧盛岡藩領の町で、数か所行われているようです。

竜頭の船に、戒名や故人名を書いた札を張り付けて、火を点けて川の中を引っ張って行く。

さだまさしの歌う「精霊流し」も、これと似たような光景らしいです。

「精霊流し」と「灯籠流し」って、別ものなんですよ、知ってました?

この船っこ流しの後に、灯籠流しが行われております。映像チェックしてね。


ちなみに私の住む町は旧盛岡藩領ではないので、この風習はありません。








平泉、大文字送り火。岩手県平泉町、束稲山にて。2014.8.21


1965年から始まった行事だそうです。

私の家から車で15分も行けば、この火を見ることができます。

夜空に燃え上がる大の字は、なかなか壮観なものです。

中尊寺の「不滅の法灯」から分けた火を使用するもので、盆の送り火の他、戦没者供養、世界平和祈願、そして東日本大震災犠牲者の供養の意味があるそうな。

えっ?誰ですか!京都五山の送り火のパクリだろって言ったのは!(笑)

パクリじゃありませんよ、「参考」にしたんです!!(笑)

まあ良いではありませんか。同じ「古都」繋がりってことで。

千年の都、京都と、百年の栄花を極めた後、滅びた平泉と、

陰と陽。それが一つの行事で繋がる。



日本、だねえ。



だから、これで良いんですよ。












行事の形態は、時代とともに変わりますし、古いものもあれば新しいものもある。

古かろうが新しかろうが、大事なことは唯一つ。


先祖を敬う気持ち。





御先祖様を大切に。