風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

御先祖様に顔向けできねえ!

2015-08-27 03:18:06 | 雑論





遥かなる太古の昔より連綿と続いてきた命の繋がりの中に、我々は生かされています。


その果てしなき流れに乗って、命のバトンを延々繋ぎ、文化伝統を守り、現代に伝えてきた先人達、御先祖様を、我々日本人はとても大切に思ってきました。




「家を継ぐ」「家を守る」という価値観も、その命の流れを絶やすことなく、後世まで伝えていかねばならない、という意志が根底にあるのでしょう。

流れが絶えれば、折角ここまで繋いできてくれた御先祖様方に申し訳が立たないし、なにより、

先祖供養を行う者達が、いなくなってしまう。


それだけは、なんとしても避けたい。






先祖が築き上げてきた名跡を自分の代で汚しては、御先祖様に申し訳が立たない。先祖が守り伝えてきたものを、滞りなく後世へと伝えていく。それが今を生きる者達の最大の務め。日本人は長らくそうした価値観の中に生きてきたと思われ、その価値観の中心におられたのが

天皇、であったと考えられます。



日本人の氏姓を遡って行きますと、大概どこかで皇室に繋がります。つまり大概の日本人は、そのルーツがどこかで皇室に繋がっている、と考えて差し支えないわけです。



そして皇室は、遡っていきますと、神々へ繋がる……。



神々から皇室、そして我々一般庶民と、すべての日本人は、みんなみんな繋がってる。

そうした繋がりを守り伝えてきた文化伝統が、「日本人」というものを形作っているわけです。


この流れ、この繋がりを断ち切ってしまったら、日本は無くなってしまうし、日本人というものが絶えてしまう。


だから、なんとしてでも、皇室は守り抜かなければならない……。










                          






日本がポツダム宣言を受け入れ、降伏を決断した最大の要因は、2発の原爆にあったのか、

それとも、ソ連参戦にあったのか。



いずれの説にも、私は昔から、なんとはなしの違和感を抱き続けてきました。

どちらの説も分かるのだけれど、なんとなくしっくりこない。

違う、とは言えないのだけれど、なにか違和感が拭いきれない。

でもその違和感の正体がなんなのかが、これまた分からない。



竹田恒泰氏の最新著書を読んで、これが一気に氷塊しました。



竹田氏の説によれば、日本がポツダム宣言を受け入れた最大の要因は、原爆にもソ連参戦にもなかったといいます。



抑々、日本が初め、ポツダム宣言を「黙殺」した要因は、皇室に関する条項がなにも書かれていなかったからなんです。

日本はすでに昭和19年の段階から、和平交渉のきっかけを探っていました。

日本が降伏するについて一番こだわったのが、皇室の地位の保全なんです。この点さえ明確にしてくれたら、日本はすぐにでも降伏する用意があった。

しかしアメリカ側はあくまでも「無条件降伏」に拘り、和平交渉の機運が育たなかったらしいです。

それはポツダム宣言にしても同じだった。だから「黙殺」するしかなかった。

この「黙殺」を拒否と捉え、原爆投下の「口実」に使われてしまった、と竹田氏は説いています。


竹田氏によれば、原爆投下とソ連参戦はいずれも降伏への大きな「きっかけ」にはなったけれども、それでも日本政府は最後まで、皇室の地位保全というところを拘っていたのだそうです。

そこで日本政府は、アメリカ政府に電文を送り、ポツダム宣言受諾後も、皇室は維持されるか否かを訊ねるんです。

この日本政府の電文に、トルーマン政権下のバーンズ国務長官が回答を寄こしました。世に言う「バーンズ回答」です。

バーンズ回答には、明確には皇室の維持ということは書かれていませんが、そのように「読み取れる」内容ではあった。日本政府はこのバーンズ回答によって、降伏に踏み切ったのだ。

…と、竹田氏は説いております。


原爆は降伏の決定打とはなっていないし、ソ連参戦は日本を窮地に追い込んだけれど、それをもって降伏を決めたわけではなかったのだ。皇室が保全されることが確信できたことをもって、ようやく日本政府はポツダム宣言を受け入れたのだ。なるほど



ストンと、胸に落ちました。

これなら、私的にも納得がいきます。




皇室をお守りすること、国体を維持すること。


これ以外に、日本を、日本人を

生かし、残し、後世まで伝えていく方法はない。



ようやく、腑に落ちました。



遥かなる太古より、連綿と続いている流れを、守り続け、伝え続けてきた、我が国日本。



改めて、先人達に感謝。

御先祖様に感謝。



日本は凄い国だ。