風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

台風一過

2016-08-31 05:47:03 | ここで一句





台風一過。あばしり一家。寺内貫太郎一家……って、その一家とちゃうやろ!



はい、前振りはこのくらいで(笑)。






私のところは大したことなかったもの、同じ岩手県内では、大変な被害がでているところもあるようです。



岩手県は広い……。




というわけで、ここで一句。




【台風一過空も心も晴れ間無く】





※台風10号の被害に遭われたかたがたへ、心よりお見舞い申し上げます。



********************



セルフのガソリンスタンドでガソリンを入れていたら、カマキリがおりました。


ちょっと近づいただけで、ファイティングポーズをとるんですよね。なんか面白くて、ちょっと遊んじゃいました(笑)


……ったく、なにやってんだか。



ここで一句



【蟷螂の斧と戯る猫パンチ】




お粗末さんです。

逃れの地 ~三成も信繁も秋田で生き延びた!?~

2016-08-29 04:25:22 | 岩手・東北





東北よもやま話、秋田編ということで。




今年の大河ドラマは面白いですね!ホント、脚本がよくできてる。

それぞれのキャラクターがちゃんと立つように計算されていて、どのキャラクターにもそれぞれの言い分があり、正義がある。

どの人物の悪いところ、良いところを丁寧に描いて、それが物語の中で有機的に繋がるように、上手く組み立てられているんですね。だから面白いのなんの。大概は知っているはずの話なのですが、毎回ハラハラドキドキしながら観てしまう。

三谷マジック、完全にハマってますね(笑)









もうすぐ関ケ原編です。愈々三成の最後が迫ってきました。


一応の「史実」によれば、石田三成は合戦後逃亡し、再起を図って身を隠しておりましたが遂に捕らえられ、慶長5年(1600)、10月1日、京都三条河原にて処刑された、となっております。

柿の実の逸話など印象的な話が伝えられておりますが、この三成、本当は捕まらずに、逃亡に成功していた!?

という伝説が、秋田には伝わっているんです。





伝承によれば、関ケ原合戦敗戦の後、三成は侍従3人を連れて伊吹山から脱出、百姓姿に身を窶し、近江から北国へ逃れ、会津に至ります。

その後さらに出羽へ向かい、慶長7年、佐竹義宣を頼り秋田入りしたのだとか。



佐竹氏は源義家の弟、新羅三郎義光を祖とする源氏の嫡流、甲斐武田氏と同族の名門です。


常陸国を領する大大名でしたが、以前より石田三成とは入魂の間柄で、関ケ原合戦の際には、お家を守るため東軍(家康側)についたものの、日頃の恩顧を慮り、西軍(三成側)に攻撃を仕掛けず、中立を保ったままでした。


この非常に律儀な性格のため、佐竹義宣は家康の不興を買い、江戸に近い常陸へ置いておくのは危険と判断され、秋田へと国替えをさせられてしまいます。



「律儀なのは良いが、律儀すぎるのも困りものじゃ」と家康はつぶやいたとか、つぶやかないとか。




その義宣を頼って、三成は秋田へ。

義宣はこの逃亡者、天下の謀反人を手厚く迎え入れ、八幡村(現・秋田市)に広大な寺を構えて、これを三成の住まいにあてたそうです。

現在の帰命寺がこれにあたるそうな。




三成が秋田の地で没したのは、伝承によれば寛永10年(1633)とのこと。享年は74歳。当時としては結構な長生きをしています。秋田の暮らしがよほど充実していたのでしょうかね。


帰命寺には石田三成の墓が伝えられておりますが、その墓は実は三成の弟で、僧侶だった者の墓だという話もあり、どうもよくわからない。

あるいは三成を憐れんだものたちによる、「判官びいき」的な物語なのかも。






石田三成(山本耕史)







一方の真田信繁(通称「幸村」)ですが、こちらは元和元年(1615)、大阪夏の陣で家康に死を覚悟させたほどまでに追い込みましたが、直前で力尽き、戦場にて命を散らしたと伝えられています。

が、この信繁もまた本当は死んでおらず、やはり秋田へ逃れたとか。


郎党らとともに、己の甲冑を敵兵の死体に着せて死んだと思いこませ、大阪落城の混乱に乗じて戦場を脱出、その1ヶ月後、島津氏を頼って鹿児島を訪れますが、島津氏が徳川に恭順を示したため鹿児島を去り、信州にいる兄、真田信之(信幸)を頼ります。

信之は優しく迎えてくれますが、長居しては兄に迷惑がかかると兄の元を出奔、流浪の旅を続け、寛永2年(1625)、秋田藩領の大舘に流れ着きます。

大阪夏の陣より、実に10年の月日が流れておりました。



信繁は大舘郊外の岩神山に茅屋を建て、妻と息子夫婦、二人の郎党とともに百姓となって生活したそうです。


息子、大助は父の遺命に従って武士を諦め、家伝の「真田紐」を売る商人となって大成功を治めたとか。


大館市の一心院(浄土宗)には、信繁と大助の伝承墓があるそうです。




いずれもどこまで本当の話なのか、それはわかりません。


いずれにしろ、中央を追われた逃亡者たちは、なぜか東北を目指すようです。



源義経しかり、蜂子皇子しかり、物部一族しかり、ナガスネヒコの一族も東北に逃れ(あるいは流刑にされ)という伝承がありますし、奥州安倍氏はその祖に、ナガスネヒコの兄安日彦を挙げており、その安日(アビ)がアベに転訛したのだとか。



さらにさらに、ある神話によれば、国土神たる国常立太神が、悪神たちの企みによって隠棲させられた地もまた、丑寅の方角、つまりは東北だとする説もあるようで。




その神代からの因縁が、東北に逃亡者たちを招き寄せているのかも、


なんてね。



まあ実際には、東北だけじゃなく、色々な所へ逃げているのでしょうけどね、ちゃんちゃん(笑)




『真田太平記』の真田「幸村」(草刈正雄)。






参考文献
『あなたの知らない秋田県の歴史』
山本博文監修
洋泉社新書

高畑淳子

2016-08-28 03:52:35 | 名バイプレーヤー








遅咲きの方、なんですよねえ。


長い下積みの後、テレビドラマや映画にちらほらと出始めたのは、30歳を過ぎてからの事。その当時、『仮面ライダーBLACK RX』などの東映特撮モノに連続出演(悪役で)していたことは、結構有名な話……かな。








(『仮面ライダーBLACK RX』の悪役、マリバロン)







90年代に出演していた『3年B組金八先生』の、保健室の先生役。大好きな役でしたねえ。



今年の大河でも実にいい味出してます。いつまでもその演技を見ていたい、そう思わせる女優さんです。




私的に、この方に演じていただきたい役というのがずっとあって、それは


『犬神家の一族』の、松子未亡人なんです。



息子を守りたい一心で、殺人を犯す悲しき母親、絶対ハマると思ったのですが……。



なんだかなあ……。





今は一番大変な時だとは思いますが、あなたの演技を見たがっているファンはたくさんいます。




お帰り、お待ちしてます。

DOA 『英雄」 2004

2016-08-27 05:54:33 | 今日のメタル










2004年放送のウルトラマンネクサス。


連続ドラマ的な展開と、ウルトラマンに変身する人物が入れ替わっていくという、かなり画期的な意欲作でした。

そのウルトラマンネクサスの主題歌がこちら。


ウルトラマンでロックを主題歌で使うという、これもまた画期的なことでした。


作品的にもよくできてましたけどね、今一つ視聴率が稼げなかったのは、何故だろうねえ……。




これがメタルかメタルでないかはともかく、良い曲ですので、


是非聴いてみてください。





宇梶剛士

2016-08-26 04:39:39 | 名バイプレーヤー









1970年代から80年代にかけて、関東一円を席巻した日本最大の暴走族グループ、「ブラック・エンペラー」の名誉総長まで務めたという、途轍もない(笑)経歴の持ち主。

自称(笑)元不良の出川哲郎や、元暴走族のヒロミなどにとっては、ほとんど伝説中の人物だったようです。


100対1の喧嘩(もちろん宇梶さんは「1」の方)に勝利したりだとか、かなりの武勇伝をお持ちのようです。


そんな方ですから、当然逮捕され、少年院送りとなった。その少年院でチャップリンの自伝を読み、俳優を志します。






長い下積みの後、80年代後半頃から徐々にドラマや映画の脇役を務め、少しづつ頭角を現していきました。



いつ頃からこの方を注目するようになったのか、よく覚えておりませんが、一見強面ですが、どこか人懐っこさを漂わせた不思議な空気感が妙にハマってしまって、いつの間にか忘れられない存在になってましたね。



ちなみにこちらが、やんちゃ時代の写真のようです。

イケメンですね~。


やはり触れなば切れそうな、ギラギラした目をしておりますね。一番上の写真のような、静かに水を湛えたような穏やかさがほとんどありません。

同じ人であって、同じ人ではない感じ。

どんな道であれ、「行くところまで行った」人というのは、その後の生き方次第で、一番上の写真のような空気感を纏えるようになるのでしょうかね。


まあ、穏やかといっても、その底の方にはかなり厳しいものを秘めている、そんな感じもしますが。







『ウルトラマンガイア』より
左から堤チーフ(宇梶剛士)、千葉参謀(平泉成)、石室コマンダー(渡辺裕之)。



ウルトラマンガイアの戦闘部隊「XIG」の現場指揮官、堤チーフ。

厳しさの中にも熱い人情を持ち合わせ、部下からの信頼は絶大な指揮官を見事に演じておりました。この役好きでしたね~。





ファイターEXのコックピットに乗る堤チーフ。

ウルトラマンガイア論12 ~最終結論 光と人と~

2016-08-25 09:23:59 | ウルトラマンガイア









久しぶりの、ウルトラマンガイア論。


年月をおいて、ようやく結論めいたものが出来上がりましたもので。










「ウルトラマンは光であり、人である」



光とは、つまりは「神」でしょうか。




ウルトラマンとはつまり、人の意思を介して、神が顕現したもの。つまり、


「ウルトラマンとは神であり、人である」



少なくとも平成ウルトラ3部作においては、そのように解釈してよいのではないかと思われます。



それも、人の「意思」の方が強く作用する。「光」はなにも語らず、「人」にそのパワーを託している。そのように描かれているんですね。


だから、選ばれし者たちは、自身がなすべきことに迷い、悩み、苦しみながら進んでいく。




ウルトラマンガイアには、二人のウルトラマンが登場します。

ガイアとアグル。ガイアは赤を基調としており、これは太陽である、と解釈します。ガイア=地球という名を冠しておりますが、実質は太陽の母性を持った存在です。

一方のアグル。こちらは青を基調としており、これは青い惑星、地球でしょう。アグルとはアグリカルチャーからとったといわれており、つまりは地球の大自然、地球の大地の厳しい父性を持った存在というわけです。


物語は、このガイアとアグルが初めは対立し、やがて和解し共闘して、敵に立ち向かっていく姿を描いていきます。



太陽と大地との対立?ああ、成る程。


これってつまり



「天津神」と「国津神」の対立なんですね。



この両者の対立を利用して、「根源的破滅招来体」が地球の破滅をたくらむという構図になっているわけです。


アグル=藤宮浩也は自分が利用されていることを知って、アグルのパワーをガイア=高山我夢に託し、何処かへと去っていく。つまり「隠棲」するわけです。


こうして我夢=ガイアは一人きりの戦いを余儀なくされる。しかしやがて藤宮が戻ってきます。

藤宮の純粋な思い、我夢を助けたいという純粋で強い想いが、再びアグルの力を呼び寄せ、ウルトラマンアグルが復活します。



ここに両者の和解と共闘が成り、地球の存亡をかけた、「根源的破滅招来体」との最終決戦へと突き進んでいくわけです。





面白いですね、「光」は「人」に、その力の使い道をすべて託しているんですね。もしも人が「滅び」を選択するなら、それも致し方なし、としているようです。


この場合のキーはアグルです。アグルがそのパワーをいかに使おうとするかで、地球の命運は大きく変わる。


だからこそ、アグル=藤宮浩也は大きな苦悩を抱え続け、一度は「隠棲」し、再び帰ってくる。



キーはアグル、つまりは「国津神」の行動こそが鍵なんです。



国津神が天津神と和解し共闘することで、地球は危機を回避できる。『ウルトラマンガイア』とは、そういう物語だったのです。



神話ですね、これは、神話です。



神話の「過去」と「現在」、そして「未来」までをも包含した、壮大な神話物語。



それが、『ウルトラマンガイア』である。






忘れてはいけないのは、ウルトラマンは「光」であり尚且つ、「人」だということです。




つまりは、「人」の行動こそが鍵だということです。



あなたが「天津神」であろうと「国津神」であろうと、あなたの行動が



地球の命運を握っているのです。


「光」は「人」に、「神」は「人」に

すべてを託している。



そのこと努々、




お忘れなく。




















ウルトラマンティガ主人公、マドカ ダイゴ(長野博)





「人は誰でも光になれる。君もなれただろ?」
(ウルトラマンティガ最終話、『輝けるものたちへ』より

世上の事ども

2016-08-24 05:51:06 | 雑感









子供の頃は日の丸の旗があまり好きではありませんでした。


シンプルすぎるデザインが面白くなくてね、だってほかの国の国旗は色とりどりで、色々絵(?)が書いてあったりして、なんか、楽しそうじゃん(笑)。それに比べて……っていう感じがあったんですよねえ。

アホ、でしたね(笑)


長じて青年になってからも、やはり、あまり好きにはなれませんでした。なぜって、日の丸はいわば、「天津神」の象徴ですから。

我が故郷東北は、どちらかといえば「国津神」でしょう。若いころの私は、東北はヤマトに侵略されたんだ史観の塊でしたから、「侵略者」の象徴である日の丸を、やはり好きにはなれなかった。

「我はノンマルトなり」ってね。


遠い昔の話です。


えっ?今ですか?今は「それなり」に好きですよ。



日本という国家の象徴として、これはど相応しい旗はなかろうと思ってます。

私も日本人の一人として、「敬意」を示すべきだろうとは思っています。


でもね、正直な話、「愛情」を持つほどには至っておりません。


リオ・オリンピックの閉会式を見ていて、痛感しましたね。私はまだまだ、日の丸を「愛して」はいないなと。



その辺の温度差、


わかんない人には、一生わかんないんだろうね。





それでも、日の丸が掲げられたら、素直に応援しますよ。


『PUSH』を聴きながら、日本頑張れーってやってます(笑)




ももいろクローバーZ 『PUSH』(2012)


これ、今年の桃神祭でやらなかったようですね。時期的にもっともふさわしい曲だったのにね。








SMAP解散。


まあ、物事には必ず終わりがあるものです。ただ、多少の禍根を残すかたちになってしまったのは残念ですが、これも仕方がない。

それぞれの道、頑張ってください。



さて、SMAPが解散したので、これで東京オリンピックの開会式はももクロで決まりだ、なんて声もちらほらと聴かれるようです。

いささか不謹慎ではありますが、まあ、気持ちはわからんでもないですな。

一方ではAKB48グループを開会式に!なんて声もあったりする。いずれにしろ、アイドル文化は現代日本を代表するサブカルチャーの一つですから、まったくあり得ないことではないです。

アイドルとアニメと怪獣(ゴジラ)と、この3点セットは最低欲しいところですなあ。


それくらい、柔らかくあって欲しいもんですが、なかなか……。


どうなることやら。



ももいろクローバーZ 『行くぜ!怪盗少女』



新しい国立競技場で、この曲を歌うももクロが見たいものです。



取り留めもないまま、オシマイ。

LOUDNESS [Gotta Fight] 1985

2016-08-23 05:18:37 | 今日のメタル









アニメ映画『オーディーン 光子帆船スターライト』の挿入歌。今でこそメタル風のアニソンなんて珍しくなくなりましたが、当時はメタル・バンドにアニメ作品の曲をオファーするなど、かなり斬新なことでありました。

ちなみに主題歌もやはりLOUDNESSによるバラード曲『Odin』。こちらもなかなかの曲。

スタッフは結構凄いんですよね。プロデューサーは『宇宙戦艦ヤマト』の西崎義展。監督は重鎮、舛田利雄。脚本に『仁義なき戦い』の笠原和夫を擁し、キャラクター・デザインには湖川友謙。錚々たる方々です。

帆船型の宇宙戦艦の話で、ヤマトに次ぐヒットを狙ったのでしょうが、ほとんど話題にならなりませんでした。



なんとも残念な作品でしたね。







85年といえば、LOUDNESSが本格的な海外進出を始めたころです。色々な意味で話題性があったとはいえ、当時としてはやはり、非常に斬新な組み合わせだったと思いますね。




第1期LOUDNESSの、乗りに乗っていた時期の名曲です。この曲をこの時期の最高傑作と評する声も高く、ファンの支持が非常に高い曲であります。



実際、名曲です。まあどうぞ、



聴いてみてくださいな。