風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

堀埜浩二著『ももクロを聴け! ももいろクローバーZ全134曲完全解説 2008~2016』

2016-06-30 05:27:09 | 









ももクロは楽曲が実は途轍もなく凄い!というのは、以前から感じていたことだし、音楽に詳しい人であればあるほどに、その部分に驚嘆を覚えるらしいです。

私には音楽的なことはわかりませんが、ももクロの楽曲が他のいわゆる「アイドル」の曲とは一線を画すものであることは、強く感じていました。たぶん音楽的に、とてもレベルの高いことをやっているんだろうなあ、きっと。

なんていう風に思っておりました。



著者の堀埜浩二氏はミュージシャンであり、ライターでありイベンターでもあり、知る人ぞ知る博覧強記なお方のようです。

「本邦の音楽批評において空前にして絶後」と内田樹氏の推薦文にあるように、その多岐にわたる知識と経験、深い感性によって試みられた、「ももクロの音楽史的、楽理的分析」(内田樹氏推薦文)は、読むものをして目を開かせずにはおかない。


一体、目から何枚鱗が落ちたことやら。







曰く

「ももクロには、日本のポップカルチャー史がまるっと収まりつつも、全く新しい”響き”を伴って、歴史を更新し続ける魅力がある」

曰く

「所詮はアイドルといった旧弊な狭量ゆえにももクロを感じることができない人間は、音楽を含む全ての芸術文化の本質というものを死んでも理解できない」

曰く

「ももクロは正しくブリコルールだ。彼女たちの音楽がブリコルールの向こう側に行き着いた今、現代思想にもより進化した言葉が要請されると、俺は考えている」


曰く

「ここで指摘しておきたいのは、アイドルからアーティストになることが進化といったことでは金輪際なく、そもそもアイドルはアーティストの一分野であると同時に、アーティストを包括するものである、という点だ。要するに軸足をどこへ置きながら活動していくか、ということが重要なのである」












なにやら小難しそうで、それでいて胸のすくような言葉が並んでいますね。


その文章は音楽理論は勿論のこと、哲学や社会思想など広範囲に渡りながらも、私のような無知蒙昧な輩にもかろうじてついていけるような内容であり、なによりも、ももクロの楽曲をいかに「正当」に評価すべきかという、「ももクロ愛」に満ちているが故の文面であり、我らモノノフとしては、その点がとても嬉しく、

溜飲が下がる思いがするのです。




曰く

「ビートルズよりも、ももクロの方が軽く5兆倍は素晴らしい」

などとは、少々、いやかなり言い過ぎかもしれませんが、それもこれも「ももクロ愛」故のこと。

まあ、一つのネタだと、思ってくれればよいのであってね。




ともかくも、ももクロの楽曲に関わっている方々は、ソングライター陣もプレイヤー陣も、今日の日本のポップ・ミュージックの第一線ばかり。そうした方々にも焦点を当て、その方々の仕事ぶりが、ももクロにおいて常に最高峰であることを指摘し、また決して「上手い」とは言えない彼女たちの歌を、「上手い歌と良い歌は違う」「ももクロちゃんは声に魅力がある」とした小坂明子女史の言葉を引き合いに出して、ももクロの楽曲とその歌声が、いかに今日のポップ・カルチャーの中で光輝いているかということを、

実に多角的に掘り下げています。






全編これももクロ愛と知的刺激に満ちた、モノノフにとってはたまらない魅力に満ち、モノノフではない人にとっても、やはり刺激的で興味深い内容になっていると思われ、

音楽に一言おありの方ならば、読まずにはおれず、

一言もない方でも、読んでみて損はないでしょう。





最後に、曰く

「ももクロの場合は、表現力の幅が広がりこそはすれ、決して成熟しない」

この意味は、まさに映画『幕が上がる』のテーマそのものであり、宮沢賢治のいう



「永久の未完成これ完成である」



的な意味合いも含んでいる、まさにこの著書の中心的テーマでもあってね。




こういう点から見ても、この著者は正真正銘のモノノフであってね。


こういう方がファンになってしまうということもまた、ももクロという存在の持つポテンシャルの高さ、潜在能力の深さを物語っている、と、言えるんであってね。



「あってね、あってね」と煩い?

これも、読めば解るんであってね。













『ももクロを聴け! ももいろクローバーZ全134曲完全解説 2008~2016』
堀埜浩二著
ブリコルール・パプリッシング刊












ちなみに「ブリコルール」とは、「寄せ集め」のことだそうです。

すでにあるもの、既知のものを寄せ集めて、全く新しいものを作り出してしまうことだそうで、これには創造性と機智が必要なのだとか。

まさしく、ももクロの楽曲そのものです。実に的確な評価なのであってね。
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有為転変

2016-06-29 11:19:18 | つぶやき









芸能人はその芸能を通じて、人に何かを伝えるもの。その機会が奪われた今の状態は、非常に辛いでしょうね。



私は芸能界の裏事情とやらに詳しくはないし、詳しくなりたいとも思わないけれど、魑魅魍魎が跋扈し、生き馬の目を抜くともいわれる芸能界、色々と大変なこともあるのでしょうね。


あなたの今後の展開が、一つのメッセージとなりうるかもしれない。そういう意味では、これもまた、一つの芸能なのか?

なんだか、切ないです。



あたら才能溢れる方であるだけに、今の現状は大変残念だと思わざるを得ません。


すべては「縁」です。どうか良い縁に巡り合い、選択されますように。


私にはこれしか言えない。待ってるよ、


能年ちゃん。
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RUN-DMC × AEROSMITH[Walk This Way] 1986

2016-06-28 00:20:11 | 今日のメタル











1973年にデビューしたアメリカは東海岸出身のバンド、エアロスミス。


いかにもなバッド・ボーイズ・ロックンロールで、日本では70年代中盤、キッスやクイーンとともに「三大バンド」と称され、大変な人気を博しました。



しかしロックバンドにありがちなドラッグとアルコールの問題が生じ、メンバー間でも度々衝突が起こり、1979年には、バンドの要であったギタリストのジョー・ペリーが脱退してしまう。

その後、ジョーとバンドはしばらく活動を異にしますが、1984年、再び両者で話し合いがもたれ、アルコールやドラッグを克服することを条件としてジョーが復帰します。


その後のバンドの活躍はご存知の通り。問題を克服したバンドは、日々節制した生活を送り、フィットネスに精を出し、いわゆる「ロックンロール・ライフ」とは真逆の生活を続けることで、見事な健康体となり、アメリカの国民的ロックバンドへと上り詰めていきました。




[Walk This Way]は1975年にエアロスミスが発表し大ヒットした曲です。元々ラップ色の強い曲で、それをラップ・グループのRUN-DMCが86年にカヴァーしました。

本日紹介の動画は、そのRUN-DMCによるカヴァー。ヴァージョンです。

レコーディングとMVにはエアロスミスもゲスト出演。この映像で観られるスティーブン・タイラーやジョー・ペリーの動きの軽快な事!顔色も良くていかにも健康そうですね。


思わず「ももクロか!」とツッコミを入れたくなる(笑)スティーブンのアクロバティックな動きなどを観てると、本当に健康になった自分が嬉しくてしょうがないといった感じですねえ。




やっぱり健康が一番!
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お知らせ2

2016-06-27 07:54:40 | ももクロ




6月21日の記事「高城れに生誕祭」に、画像を追加しました。




それだけですけど、よろしければどうぞ。



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聖域の森 ~その5 森林破壊と里山

2016-06-27 05:28:10 | 雑論





人類が農耕を始めるとともに、自然破壊は始まった……。


と、見るのは、果たして大げさでしょうか?





農業というものは、自然環境を自分たちに都合の良いように整えていく、もっとはっきりいえば、変えていくシステムだといっていい。


農業が発展していけば、より多くの耕地が必要になる。また物質文明の進展とともに、より多くの建築資材や燃料が必要となってくる。



故に、多くの森林が伐採されていくことになる。



森林破壊は平安時代には深刻化していたようです。機内や四国の森林の多くが伐採され、時の政府は乱伐の禁止令を発布しますが、なかなか収まらなかったようです。


森がなくなれば、保水力がなくなりますから、洪水や土砂崩れが起きやすくなる。せっかく開墾した耕地が流されてしまうわけです。


自然破壊を進めた結果であり、ある意味当然の報いであるかもしれず

人々はここに、大地の神、森の神の祟りを感じたかもしれません。




森林破壊は奥州にも及びました。アテルイの乱の終息後、時の政府は奥州にも耕地を広げるため、蝦夷たちを使役して、土地開発にあたらせます。

その指揮を執るのは中央から派遣された役人たちでした。役人たちは与えられたノルマを早く達成するために、水利や地味の良し悪しに関係なく、山の斜面などにも田畑を拓いていきます。

奥羽山脈の秋田県側には、大規模な森林伐採の結果、山地や丘陵地が裸地化し、結果耕地が荒廃してしまった跡が見つかっているそうです。(岡本公樹著『東北 不屈の歴史をひもとく』講談社)


このように、農業の進展と森林破壊、自然破壊はある意味セットだと言える面もあるわけです。しかしながら、そのまま進んでいったのでは、結局農業ができなくなってしまうわけだし、文明の進展も止まってしまう。


だから、人々は森がこれ以上荒廃せず、必要な分だけの木材の供給が常にあるようなシステムを作り上げていきます。




江戸期には森林の使用は厳しく管理され、それによって日本の森林はかなり回復したようです。農村にあっては、村のすぐそばにある森を管理し、適度な伐採をしまた植林をすることで、森の植生を整え、自分たちに都合の良いように変化させながら、尚且つ森を守るという一石二鳥ともいうべき方法をとっていきます。



里山とは、このような森のことをいうのです。





日本人は、農耕とともに歩んだ歴史の中で、確かに森林を破壊してきた、大自然を破壊してきた。

しかしその一方で、森を生かす方策も怠らなかった。



それは、温暖で湿潤な気候故に、植物が比較的育ちやすい環境であったこともあって、絶妙なバランスの上に立って、森を利用し、ある部分は「殺し」つつ、またある部分は「生かし」ながら、

うまく利用してきた、といえるでしょう。






縄文の頃、日本列島を覆っていた森林は、その多くが伐採され、森の神々はその姿や意味合いを変容せざるを得なくなっていったことでしょう。


では、その森の神々は、一体どこへいったのでしょう?



私はそれこそが山の神信仰であり、わけても田の神こそ、かつての縄文の森の神々が変容した姿ではないのかと、



夢想しているのです。







またしてもつづきます。( *´艸`)




なかなか進みませんねえ(笑)




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王道

2016-06-26 10:52:19 | つぶやき





昨日、BS日本映画専門チャンネルにて、平成4年版の映画「ゴジラVSモスラ」を観ました。

いやあ、泣きました。


何に泣いたかって、着ぐるみゴジラのあまりのカッコよさに、です。



東洋一の大きさと言われる東宝撮影所のサウンドステージいっぱいにミニチュアセットを建ててなの、パノラマ撮影方式とか、これまた東洋一の大きさと言われる特撮用大プールいっぱいに使っての撮影など、これぞ王道の東宝特撮スタイルに、もの凄く感動してしまったんです。

最近CGに慣れてしまって、すっかり忘れていたなあ、この感覚。



この感覚、忘れちゃいけないな。


時代劇といい、特撮といい、かつて世界に誇った日本の「匠の技」が忘れ去られていくのは、とても悲しいことです。



時代が変われば、物事が変わっていくのはあたりまえ。

とはいえ、


忘れてはいけない「心」というものは、あるはず。


特撮や時代劇に込められた、日本の「心」というものを

私は見続けたいし、


忘れない。
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観光の心得

2016-06-25 04:31:27 | つぶやき





訪問の「訪」の字は「とむらう」とも読みます。


これは「弔う」と同じ意味なのだそうです。



例えば松尾芭蕉。芭蕉翁は西行など先人達が歌を詠んだ「歌枕」の地を訪ねて廻りました。

そう、文字通り「訪ねた」のです。



これは、先人達の魂の軌跡を辿ることで、先人の想いを知り、供養することに繋がるのだとか。




能という古典芸能は、そのほとんどに怨霊が登場します。

怨霊はこの世に残した未練やら恨み辛みやらを切々と語り、それを聞いてあげることで、怨念は昇華され、成仏できるのです。


芭蕉翁もまた、平泉を訪れた際に、戦場に散った兵達に想いを馳せ、歴史的名句を残しています。



皆さんも観光地などを訪れた際には、ただ飲み食いするだけじゃなく、その地の先人達の想いを辿るのも、一つの供養となり得るかも知れませんよ。

さらには感謝の思いなどを置けば、

なお一層、よろしいかと。






夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡
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竜の巻

2016-06-22 13:10:09 | つぶやき





6月20日午後6時30分頃、岩手県奥州市水沢区佐倉河にて、竜巻が発生したとのこと。

風速45メートル。プレハブの物置小屋を吹き飛ばし、24軒で窓ガラスが割れたり、トタン屋根が飛ばされるなどの被害が生じたそうです。

発生場所は、胆沢城跡のすぐ近く、薬師堂温泉辺りから五十瀬神社に向けて3〜4キロほど進み、神社の灯籠を倒した後、消えたようです。



薬師如来はスサノオノミコトの本地です。その薬師堂温泉辺りから発生した竜巻が向かった先にあった神社の御祭神は、

アマテラスオホミカミでした。


スサノオが勇躍姉に会いにいったのかな?

よほど良いことでも、あったのかな?



被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

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高城れに生誕祭

2016-06-21 00:00:00 | ももクロ









ももクロの5人は、それぞれ特徴的な歌声の持ち主です。


上手い下手ではない、技術を越えた表現力を持つ、百田夏奈子。

真っ直ぐな透明感はしおりん。

あーりんの声は適度な色気と張りがあって力強く、

杏果はとてもソウルフル。


そしてれにちゃんは、どこか切な気な癒し系の声。

その声のどれか一つが欠けても、ももクロにはならない。


この5人以外のももクロなど、あり得ない。


ももクロに「卒業」はない。いくつになっても、ももクロはこの5人。


ももクロの癒し担当、高城れに。

その最高の笑顔で、世界を照らし出せ!


笑顔が一番、れにちゃ〜ん!


23歳、おめでとーっ!




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お知らせ

2016-06-19 08:58:25 | 日記




やっちまった〜!

パソコンに水をぶっかけちまった--っ!!




…ということで、ブログup、しばらくお休み……にはしませんが(笑)

不定期かつ短めの記事になるとおもいます。



いや〜、参った参った。パソコンくんには申し訳なかった。

そして、ありがとうね。
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