久々のベスト10シリーズ。今回はズバリ『ゴジラ』!ゴジラには各人各様のこだわりがありますので、異論反論当あるでしょうが、まあまあ落ち着いて。あくまで私個人の好みという事で、ご了承の程。
では、第10位から。
第10位。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』2019
監督、マイケル・ドハティ。出演、カイル・チャンドラー。ミリー・ボビー・ブラウン。渡辺謙。チャン・ツィー・イー。
●ハリウッド版ゴジラには賛否はあるでしょうが、この「平成ゴジラ・シリーズ」のテイストにあふれた本作は、私結構気に入ってます。キングギドラの3本の首それぞれに個性があるところとか、面白かったですよね。渡辺謙さんも良かった。チャン・ツィー・イーが双子という設定は、当然ザ・ピーナッツが演じた「小美人」のオマージュでしょうけど、この辺の中国資本臭さは微妙かな。まあまあ、よく出来た作品だと思います。
第9位。『メカゴジラの逆襲』昭和50年(1975)
監督、本多猪四郎。特殊技術、中野昭慶。音楽、伊福部昭。
出演、佐々木勝彦。藍とも子。平田昭彦。睦五郎。内田勝正。
●私がリアルタイムで観た昭和ゴジラは、これが最初でした。大画面で見る迫力に、テレビとは違う映画の力を実感したものでした。特に爆破シーン。「爆破の中野」と異名を取る中野昭慶特技監督の描く爆破シーンには度肝を抜かれたのを憶えています。
メカゴジラ、当時の男の子はみんな好きだったんじゃないかな。
第8位。『キングコング対ゴジラ』昭和37年(1962)
監督、本多猪四郎。特技監督、円谷英二。音楽、伊福部昭
出演、高島忠夫。藤木悠。佐原健二。浜美枝。有島一郎。田崎潤。平田昭彦。
●怪獣VSモノの基礎がすべて詰まっている作品。VSモノとはなにかを知りたければ、まずこの作品を観よ!
第7位。『モスラ対ゴジラ』昭和39年(1964)
監督、本多猪四郎。特技監督、円谷英二。音楽、伊福部昭。
出演、宝田明。小泉博。星由里子。ザ・ピーナッツ。佐原健二。田島義文。藤田進。
●宍戸錠をモデルにしたという、膨らんだ頬に三白眼。完全悪役ゴジラ登場!その登場シーンは、干拓地の土の中から全身が現れる。このシーン、本当にゴジラを土の中に埋めて撮影したといいます。ゴジラスーツの中に入っていた中島春雄氏は、全然平気だったといいますから、とんでもない人です。
第6位。『三大怪獣地球最大の決戦』昭和39年(1964)
監督、本多猪四郎。特技監督、円谷英二。音楽、伊福部昭。
出演、夏木陽介。星由里子。若林映子。小泉博。ザ・ピーナッツ。伊藤久哉。田崎潤。天本英世。志村喬。
●キングギドラ初登場作品。キングギドラの登場シーンは今観ても素晴らしい!怪獣の擬人化など、子ども向けの傾向がこの辺りから強くなってきます。
第5位『ゴジラ×メカゴジラ』平成14年(2002)
監督、手塚昌明。特殊技術、菊地雄一。音楽、大島ミチル。
出演。釈由美子。宅麻伸。小野寺華那。友井雄亮。萩尾みどり。白井晃。六平直政。水野久美。中尾彬。
●とにかく釈ちゃんがカッコイイ!これに尽きる!
第4位『ゴジラVSビオランテ』平成元年(1989)
監督、大森一樹。特技監督、川北紘一。音楽、すぎやまこういち
出演、三田村邦彦。田中好子。小高恵美。高嶋政伸。高橋幸治。峰岸徹。金田龍之介。沢口靖子。
●ゴジラ細胞をどこの国が手に入れるかで、世界のバランスが変わる。
ゴジラ細胞争奪戦と、ゴジラと自衛隊との激しい攻防。そこに絡んでくる新怪獣ビオランテ。全体の展開はスリリングで面白い。しかしセリフが今一つリアリティに欠け、銃撃戦のシーンは日本映画の宿命というべきか、あまりにショボい。そこがクリアされていれば、もっと上位に食い込んだであろう作品。
惜しい!
第3位。『ゴジラVSメカゴジラ』平成5年(1993)
監督、大河原孝夫。特技監督、川北紘一。音楽、伊福部昭。
出演。高嶋政宏。佐野量子。小高恵美。原田大二郎。宮川一朗太。中山忍。佐原健二。中尾彬。
●平成ゴジラ・VSシリーズ最高傑作だと、個人的には思っています。テーマはズバリ「命」すべての生きとし生けるものは、命を未来へ繋げるために、戦うのだ。
第2位。『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』平成13年(2001)
監督、金子修介。特殊技術、神谷誠。音楽、大谷幸。
出演。新山千春。宇崎竜童。小林正寛。大和田伸也。南果歩。葛山信吾。佐野史郎。渡辺裕之。中原丈雄。津川雅彦。天本英世。
●史上最凶最悪のゴジラ登場!こんな悪いゴジラみたことない。その悪ゴジラを倒すため、日本列島を守護する3体の聖獣と日本国防衛軍が力を併せて戦う。金子監督の「国防」への想いが強く込められた、ある意味「戦争映画」だといっていい。
金子監督らしい多彩な出演陣がまた楽しい。
第1位。『シン・ゴジラ』平成28年(2016)
総監督、庵野秀明。監督・特技監督、樋口真嗣。准監督・特技統括、尾上克郎。音楽、鷺巣詩郎、伊福部昭。
出演。長谷川博己。竹野内豊。石原さとみ。大杉漣。柄本明。余貴美子。平泉成。矢島健一。手塚とおる。嶋田久作。松尾諭。高良健吾。津田寛治。市川実日子。塚本晋也。高橋一生。國村隼。鶴見辰吾。ピエール瀧。小林隆。斎藤工。前田敦子。光石研。藤木孝。三浦貴大。古田新太。松尾スズキ。以下総勢328名。
●現代日本にゴジラが現れたらどうなるか。現在の世界情勢等を踏まえつつ、そうしたリアリズムと、「ヤシオリ作戦」にみられるような怪獣映画らしい荒唐無稽さとのバランスが絶妙にとれた、今現在におけるすべての「怪獣映画」の頂点といっても過言ではない、傑作中の傑作。ヤシオリ作戦はどう考えても、東宝怪獣映画に登場するあらゆる「超兵器」へのオマージュである。庵野秀明氏は本当に怪獣映画が好き。
いいね!
そうしてそうして、1位よりもさらに上、別格のチャンピオンがこれ!
👑CHAМPION。『ゴジラ』昭和29年(1954)
監督、本多猪四郎。特技監督、円谷英二。音楽、伊福部昭。
出演。宝田明。河内桃子。平田昭彦。堺佐千夫。村上冬樹。志村喬。
●言わずと知れた記念すべき第1作。誰にも文句はあるまいよ。これは神作といってよく、なにものも超えることは出来ないのである。
いかがでしたか?我が個人的ゴジラ映画BEST10。次回はいかなるベスト10となりますことやら。
もっとも、次回があるかどうか、わかりませんがね(笑)
それでは、機会があれば、また。
fin.