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妄想都市伝説。


 本日の記事は前半は時事ネタですが、後半はネットの都市伝説を拾ってみました。後半記事の中でソースが明示されていない内容のは根拠のないネット上のデマであります。



安倍外交の手腕

 20日、安倍首相がメルケル首相と会談しました。その数日前メルケル氏はトランプ氏に冷遇されましたが、安倍首相はその穴を埋めるかの如き外交であります。



 トランプ氏がメルケル氏を袖にしたからといって、「親分がドイツを袖にするなら俺もドイツに対しぞんざいに扱ってやれ」とならないところが安倍外交の太さであろうと思います。
 せっかく訪米してもトランプ氏につれなくされたメルケル氏に「私も応援しますから、一緒にトランプ氏を根気強く説得して行きましょう」と寄り添うわけです。
 これはオバマ政権の時にアメリカがロシアを敵視していた時も、忍耐強くプーチン氏とコンタクトを取り続けた姿勢と似ています。



国際的孤立が国民の命を危険に晒すという前回の教訓

 とにかく前回の戦争の教訓は、国が戦争に巻き込まれそうになった時に「あの国を叩いてはダメだよ」と本心から言ってくれる友人が一人でも多くいることが、その国と国民の命を守ることになります。
 だから自分勝手な正論を振りかざして孤立することは自分の国の首を締めていることになります。生き延びる国とは、実るほど頭を垂れる稲穂かなと謙虚な姿勢でいざとなったときに知らないところで手を貸してくれている友人を日頃から増やし維持する努力が必要だ。ということであります。

 その点で安倍外交は本当に日本の危機の被害のリスクを最小に最小にと国際信頼関係を構築してくださっていると思います。



 さてこの会談の時ですが、メルケル氏はトルコに対して抗議をしています。
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メルケル氏「ナチスとの比較やめて」 トルコ大統領に

ドイツのメルケル首相は20日、トルコのエルドアン大統領に対し、「(現在のドイツを)ナチスと比較するのはやめるべきだ」と強く抗議した。安倍晋三首相との共同会見の冒頭で語った。
・・・
DPA通信によると、立腹したエルドアン氏が19日、メルケル氏を指して「ナチスの手法を使っている」などと批判した。表現の自由を著しく制限したナチス時代と比較した発言とみられる。

http://www.asahi.com/articles/ASK3P2GD0K3PUHBI008.html
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 メルケル氏にとって自分がヒトラーに例えられることは最大の屈辱であることでしょう。もうナチスと自分は違うから難民をいっくらでも受け入れましょう。って言っているのに。というぐらいでしょうから。



以下都市伝説のお話

 しかし世間ではあろうことか、メルケルはヒトラーの本当の子供であるという都市伝説噂があるのです。アンジェラ・メルケル氏は東ドイツのプロテスタントの教会の娘ということになっていますが、本当はヒトラーの娘で牧師が養女として引き取ったということなのです。
 その証拠に似ているでしょ?と。


若き日のメルケル氏


ヒトラーと妻エヴァ・ブラウン
目元は父親似。口元は母親似?




 しかしヒトラーは敗戦時自殺しています。戦後1954年生まれですから辻褄があいません。しかし陰謀論者は、ナチスはヒトラーの精子を冷凍保存して置いたとか、あるいはヒトラーは自殺しておらず南米に亡命していたと言います。

 メルケル氏がヒトラーの実娘かどうかは眉唾ものでありますが、ただメルケル氏によってドイツがEUを統一し、そしてEUの破滅に向かわせているという点においては、ヒトラーと似通った共通点があるように思います。イギリスがEUから離脱し、アメリカがEU(ドイツ)と対立し始めていることも。

 メルケル氏はいつも両手を組むポーズをしていますが、これは一つ目であるという陰謀論者もおります。




 一つ目繋がりで、ヒトラーの写真。これも不思議な写真です。ヒトラーの左目が一つ目に見えます。普段は違うのでこの写真だけたまたまなのでしょう。





ヒトラーは生きていた?

 南米に逃れたヒトラーだと言われている人物。アドルフ・ライプツィヒと名乗り95歳まで長生きしたと言われています。





 もしこの都市伝説が本当なら、世界最高レベルのイスラエル諜報機関が知らないはずはありません。ユダヤ人の仇敵であるヒトラーをなぜ見逃していたのでしょう。



ヒトラーはユダヤ人であった。やはり。

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ヒトラーの先祖はユダヤ人だった!?DNA鑑定で明らかに(ドイツ研究)

ジャーナリストのジーン・ポール・マルダーズ氏と歴史学者のマルク・フェルメレン氏は、ヒトラーの親族39人からDNAを採取し検査を行った。その中には、ヒトラーの甥の息子、現アメリカ人のアレクサンダー・スチュアート・ヒューストンや、ヒトラーの従兄弟である現、オーストリア人のノルベルトH.のものなどが含まれていたという。

鑑定したDNAの中に、Y染色体ハプログループのE1b1b系統が含まれていることが判明。この染色体は、北アフリカを起源とするもので、ユダヤ人には含まれているものの、ドイツ人やオーストリア人にはほとんど含まれていないものなのだそうだ。
http://karapaia.com/archives/51758284.html
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 こちらはソースがはっきりとした科学的調査でありますので、上述の都市伝説より信頼性があります。私はシオニスト原理主義とナチスは同じもののウラオモテと思っておりますので、この調査結果は、なるほどな〜。と納得できます。











 ありがとうございます。





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気づけない方が幸せか。気づけた方が幸せか。むむ。


 先日久々にある友人と呑むことになりました。彼は霞が関系のあるお役所の外郭団体に臨時派遣として働いていたのでした。この3月で契約期間が切れてまた自由なフリーランスとして働けると喜んでおりました。彼は腕利きプログラマーですので、フリーのままあちこちから仕事を受ける方がずっと気楽で儲かると言っておりました。(ただ陰の彼の努力を知っていると、その報酬は充分その価値があると思います。が表面ではなかなかその陰の努力は傍からは見えないものです。)

 最初彼は外資系IT会社に入社していましたが、退職して独立したのでした。日本では起業しても1年間生き延びられるのは40%、10年では6%と言われます。ですので非常にリスクが高い職種であります。



天皇と呼ばれた理事長

 彼が1年間務めた霞が関外郭団体は、理事長が天皇であると彼は言っていました。働いている何百人もの職員は全て彼を中心に回っている世界だということです。保守的な組織というのはそういう傾向になるのかもしれませんね。

 その理事長は錚々たる学歴と職歴で本当に頭の切れる人だということです。しかしお顔はやはり傲慢さが全面に張り出したような雰囲気を醸し出しております。やはり子供の頃から勉強や口論で人に負けたことなく、エリートで勝ち続けてきたという人生がそのままお顔に出ておりました。

 彼がこの外郭団体のトップに選任される前、彼のいた組織はもう本当に日本のエリート中のエリートが集まる組織でありました。その中で彼が登りつめたということは、彼自身やはり相当「切れ者」であったということでしょうが、彼の部下たちも切れ者たちでありました。
 ですから彼が「死ぬ気でやれ」と強く命じると彼らは本当に死ぬ気で達成してしまいます。しかし今の外郭団体では「死ぬ気でやれ」と強く命じると翌朝から会社に出て来なくなる。そのように理事長は嘆いているそうです。(そっちがアタリマエだよ〜)

 この理事長は人生を終える前に重要なことを一つ学べて良かったと私は思いました。エリートの中の競争で人生の大部分を終える人は、周囲はみな頭が良い人であるのが当然であると思いがちでありますが、そんな人はほんの一握りであり、世の中は本当にさまざまな人で溢れているのでした。



勝たなければ人生意味がない

 理事長の人生で一番重要なのは「勝つこと」でありました。そして彼らエリート層での勝負とは「頭脳」勝負ということであります。
 しかしもし彼が「幸運な挫折」を人生で迎えることができれば、「勝つこと」が人生の目的ではないということに気づけたかもしれません。本人は挫折など絶対嫌でありましょうが。
 しかし「勝つこと」とは幼稚な(プリミティブ)な目標であります。
 「勝つこと」よりも更に高度な目標は「与えること」であります。「勝つこと」を目標とする人よりも「与えること」を目標とする人の方がより大きな魂となるからであります。



 生まれながら魂が大きい方もいらっしゃるでしょう。ただ私のように魂の器の小さい人間は、普通に暮らしている限りは最後までそれは気づきませんから、人生の大きな挫折によって大切なことに気づくチャンスを与えられるようです。
 その大切なこととは、「勝つこと」は人生の幼稚(プリミティブ)な目標であり、更に深い目標は「与えること」ということありました。

 それは「傲慢さ」とは人間の幼稚(プリミティブ)な性質であり、「謙虚さ」が魂の大きさから醸し出される性質であるのと同じであります。


 「勝つこと」人生=「傲慢さ」
 「与えること」人生=「謙虚さ」


 挫折を知らないエリート道を勝ち続けた「切れ者」理事長はその団体では、天皇と呼ばれているそうですが、本物の天皇陛下は「与えること」「謙虚さ」の人でありますから、全く別次元の話であります。



 私の人生もそんなに時間は残されておりませんので、本当に「謙虚さ」と「与えること」に気づけるのか。
 (o´・c_・`o)・゚・・゚・・゚・・゚・シンパイダナァ・・・・・



 ありがとうございます。





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時事ネタ。


 本日は時事ネタを少し。
 昨年末から年初にかけてトランプ政権の誕生と同時にこの世界の舵の方向性は大きく切られたのでありますが着々と世界はその方向に向かって進んでいるように思えます。



アメリカとドイツ。蜜月の終焉。

 トランプ首相は17日にメルケル首相と会談をしました。その時記者から「握手してください」と言われますが、トランプ氏は聴こえぬ振りです。
 メルケル氏は「握手して欲しいって言っていますよ」とトランプ氏に小声で促すのですが、トランプ氏はそれも聞こえない振りでそっぽを向いています。うむ〜。



 トランプ氏は元々握手嫌いでありますが、安倍首相の時とは全く態度が異なりますね。



NATOのお金は払ってね

 初めての米独会談については、現在両国の共通の話題と言えばNATOぐらいしかありません。経済問題も難民問題も中国に対する政策も二人の意見は正反対ですから。このためNATOをこれからも強力に支持するという点で両国の意見が一致した。という無難な話題で「とりあえずまとめた」という形です。
 しかもこの時、トランプ氏は「NATOはアメリカばかり負担して不公平だ。ドイツももっと負担するべき」と述べました。これは「ドイツがお金を充分払うならアメリカはNATOを強力に支持しますよ。そうじゃなければ手を引くかもね」という意味ですから、結局以前からトランプ氏がNATOに対して批判的だった姿勢と実はあまり変わらないように思えます。

 今回の米独会談は、とりあえず二国は一致する意見はほとんどないけど、とりあえず喧嘩はしていないということを世界に見せる必要があるので会談しました。という内容に思えました。



もうアメリカは貿易保護主義陣営です。ドイツとは違います。

 一方この直後ドイツでG20が開かれました。
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G20の保護主義反対見送り、ドイツに痛手=エコノミスト

[バーデンバーデン(ドイツ) 19日 ロイター] - 18日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で保護主義への反対と自由貿易への支持で合意できなかったことについて、エコノミストはドイツなど輸出の比重の大きい国に成長へのリスクとなりかねないと警告した。
http://jp.reuters.com/article/g20-germany-idJPKBN16R05Z
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 このように西側の大国であった米国とドイツ(欧州)の間に大きな隙間風が吹き始めていることが徐々に名実化されているのが年明けからの国際情勢の流れです。



アメリカ(の奥の院)はもうウクライナには無関心?

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金がない? ウクライナ問題がIMFの議事日程から消えた

国際通貨基金(IMF)理事会は、3月20日に予定されていたウクライナの反危機プログラムに関する討議を、期限未決定のまま延期した。タス通信が報じた。

IMF消息筋の話では「延期通知は、土曜日の午前中に送られた」。

消息筋によれば、会議に向けた準備すべてが整った状態での、こうした延期は「前例のないものだ」。討議では、キエフ当局に10億ドルの定例融資を供与する問題が解決される計画だった。

IMFは、2015年3月に総額170億ドルの、4年を期間とするウクライナ向け融資プログラムをスタートさせた。プログラムは、四半期ごとのプログラムの見直しと、8回の融資供与を規定している。現時点でキエフが受け取ったのは、8回のうち3回分(50憶、17億、10億ドル)である。

https://jp.sputniknews.com/business/201703203448240/
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 アメリカとドイツの間に隙間風が吹いているということは、アメリカとロシアの隙間が狭まっているということであります。
 今まで欧州とオバマ政権は「ウクライナ問題」でロシアを挑発していました。

 ウクライナ=善
 ロシア=悪

 という図式で西側諸国が団結して独裁者ロシアを経済制裁で懲らしめるというパターンでした。そしてロシアからいじめられているかわいそうなウクライナには経済援助をしましょう。というのが国際的な流れでした。

 しかしウクライナに経済支援をしているIMFが8回予定されていた援助のうち3回で次の融資が凍結されてしまっということです。うむ〜。

 IMFの後ろ盾とはアメリカ政府の後ろ盾は同じグループです。国際ユダヤ資本グループ。
アメリカの中ではまだ前政権の名残りでロシアを敵視する派閥もいるようですが、大きな流れではこの二大国の距離は縮まって行っているように思います。
 それと呼応してアメリカとドイツの距離は開いているようです。



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この世界の片隅に。後編。







 私は昨年10月初めて広島に出張で訪れ、打ち合わせの後、平和記念公園と呉の大和ミュージアムを訪問させて頂いたことはブログにも書きましたのでご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
 この世界の片隅にはその翌月公開されたのでした。私が感銘を受けた二つの土地「広島」と「呉」が舞台であるこの作品にちょっとした縁を感じるのでありました。



タイムスリップしたこうの氏

 原作者のこうの氏は広島出身です。彼女の出世作は「夕凪の街 桜の国」という原爆投下後の広島市を描いた作品です。そしてその次の作品がこの「この世界の片隅に」です。

 彼女の母と祖母が呉出身であり、戦前戦中の人達の暮らしがどういうものであったか。ということを作品にしたのでした。このお話はフィクションでありますが、時代考証はもう本当に詳細に行われており、平成の作品でありながら、当時の昭和の匂いを私達に運んでくれます。

 絵は上手であったけれど要領の悪い主人公すずはこうの氏御自身の投射であろうと思いますが、その時代と舞台は、彼女の母と祖母の住んでいた街「呉」であり、緻密な取材と彼女の母系の血の繋がりの霊感?から当時の世界がリアルの空気感で私達の前に広がっていきます。





主人公すずとこうの史代さん。似ていますね〜。



平成と昭和を同時に生きる

 この作品の原作は「漫画アクション」という雑誌に掲載されておりました。この作品の連載は平成と昭和が同時に存在していました。連載開始が平成18年の年末です。この時「このせか」の舞台は昭和18年の年末からの話です。こうして平成19年になると、漫画の舞台も昭和19年になり、現代の時間の流れと同じ早さで読者も昭和の時代を進んでいくことになります。

この作品が淡々と話が進んでいく秘密は平成と昭和の同時進行にあったのでした。映画の中でも淡々と人々の生活が進んで行きます。







 こうして連載は平成20年の8月(漫画の世界では昭和20年8月)に向けて淡々と進んでいきます。



ゆっくりと激化していく戦況

 すずが嫁いだ呉は日本最大の軍港の一つであり戦艦大和の生まれた土地です。



 このため日本の制空権を取られ始めてから、敵機が呉の軍港を襲い、呉の空は空中戦が毎日行われるようになります。



 ただし初めて私達が空中戦を見るとすずのように呆然と見入ってしまうかもしれません。



 こうして戦況がどんどん苦しくなって行きます。軍の病院に入院した義父からは「ここにいるといろんなことがわかる。大和も沈んだ。日本は多分負ける」と聞かされます。
 私達は昭和20年の8月6日に近づいていることを、心の片隅では覚えていながら、すっかり「この世界の片隅に」と同じ時間軸を体験して行きます。そう。あの8月6日。すずの生まれ故郷である広島。



心揺さぶられる展開

 シン・ゴジラも君の名はもネタバレになるので肝心なことは書けませんでしたが、このせかについても同様です。淡々と進む戦時中の日常生活劇は私達の心を大きく揺さぶる展開へとなっていきます。予告編からは想像もつかない展開かも?

 上映している映画館の多くもこの三連休までのところが多いのが残念でありますが、機会がある方は是非ご覧になって頂きたいと思います。

映画『この世界の片隅に』予告編






補足1
終戦の日、玉音放送の流れる中、韓国の太極旗が上がるシーンがあります。ほんの1〜2秒でしかも太極旗は小さいので多くの人は気づかなかったかもしれません。
しかしこうの氏はその綿密な取材の中で、朝鮮進駐軍の悪逆な行為もいくつも知ることになったのだなあと思います。ただそのことは今の日本ではタブーですので、このように映画の1シーンで少しだけチラッと見せるだけが精一杯の表現であったと思います。

私はこの映画が「旧日本=悪」という単純な反戦映画ではないと感じている一つの理由のシーンです。戦争はあってはならない。しかし「旧日本=悪」というステレオタイプから抜け出す時代に入っているということを示す映画であり、その映画が口コミで大ヒットになっていることに感動いたします。





補足2
主人公すずの声を演じているのは「あまちゃん」の主人公を演じたのん(能年玲奈)さんです。彼女は事務所問題からほぼ芸能界を干されたようでしたが、この映画では非常に良い味を出されていました。ゼロからの出発とは人に大きな恩寵を与えるのかもしれません。



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この世界の片隅に。前編。


国策映画三部作?2016

 2016年は日本映画の当たり年でありました。このブログで紹介した「シン・ゴジラ」も「君の名は」も日本にこれから起こるであろう「天災」と「戦争」について日本国民に意識させる映画であり、それらが大ヒットしたということは、日本人の集合の無意識本能がそれらの危険を漠然と感じていたのだと思います。

 そして2016年映画の真打ちといえるのが11月に公開された「この世界の片隅に」です。
 これは普通に日本人が、国が戦争を始めてしまうとどのように生活が変わっていくかという視点で描かれている秀作であります。本当に秀作で一人でも多くの人に観てもらいたいと思うのですが、「シン・ゴジラ」や「君の名は」のように巨大資本が作成した映画ではありません。

 この原作を応援している人達が何とかこの作品を映画化したいとネット上で資金を集め(クラウドファンディング)ようやく完成した映画です。
 しかも当初この映画は63館の上映でしたが、口コミで上映館が広がり続け、1月末の時点で198館。4ヶ月たった今でも上映されているロングランです。私は3月上旬に観に行きましたがこの時でもほぼ満席であったことにびっくりしました。

 この作品は沢山の賞も受賞し、「君の名は」を退けて「第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞」をとったばかりか、実写を含む全ての日本映画の中で「キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワン」をとり話題になったので、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。



ステレオタイプではないリアルな戦時中の生活

 今までの戦争映画ですと、だいたいパターンが決まっており、主人公は「戦争反対」を思っているが、国防婦人会や近所の人達が「戦争賛美」で主人公一家がヒステリックに責められるというものばかりでした。

 しかし実際戦争中の日本は決してそんな感じではなかった。もちろん戦況が悪化していくと生活も厳しくなりますが、それは悲壮感というものとは違います。

 もし今日本が戦争に巻き込まれることになるのなら、私達の日常生活はこういうように変化していくのだろう。これは単純な「戦争反対映画」などではなく、本当に当時の日本人の姿を忠実に忠実に再現しようとした作品であります。
 この作品が従来のステレオタイプのような戦争反対映画であれば、今の時代これほど受け入れられることはなかったでしょう。戦争とは誰かがヒステリックに叫んで、善良な市民が一方的に苦しむというものではないのです。そんなことを信じている人間は、考え浅く「9条だけ唱えていればどの国も日本に攻めて来るはずはない」と盲信してしまうのでしょう。
 この映画は戦争とはそんな風には始まらない。日常生活の延長としてごく自然に始まっていくんだよ。ということを教えてくれます。



 この原作はこうの史代さんという広島出身の女流漫画家さんです。この世界の片隅にはフィクションでありますが、主人公のおっとりしているが絵が上手な少女浦野すずはこうの史代さんが御自身を投射した人物であると思います。





つづく



 ありがとうございます。





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