風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

It'sオートマチック

2016-03-31 11:37:39 | 雑感





私らが20代のころは、自動車運転免許を取るときにはマニュアル車が当たり前でした。

教習所にも試験場にも、オートマ車なんたありませんでしたからね。車はマニュアル車が当たり前、オートマなんてまだまだ珍しかったんじゃないかな。


それがいつの間にか、オートマでも免許が取れるようになって、気が付けば世に溢れる車たちの主体はオートマばかり、イマドキマニュアル車なんて、生きた化石みたいな扱いです。


かく言う私も、御多分に漏れずオートマ車を所有しております。実際、運転はマニュアル車より遥かに楽だし、世に溢れるのも当然かなとは思います。

ただ私は、仕事でマニュアル車を運転することが多いので、畢竟オートマとマニュアルとを比較する機会に恵まれています。


楽なのはオートマですが、マニュアルの方が「操作している感」は強いですね。




自分の意志と、車の動きとの一体感という点では、マニュアル車の方が強く感じられるように思われ、運転する楽しさという点では、マニュアル車の方が上のように思えます。

特に、冬場の凍結路面の際の、オートマ車の心もとなさったらないです。ああいうときはマニュアル車の方が遥かに安心できる。

まあ、単に私の運転が下手なだけかもしれませんが(笑)










映画『2001年宇宙の旅』『時計仕掛けのオレンジ』等の監督、スタンリー・キューブリックが制作し、映画『E.T』『ジュラシック・パーク』等の監督、スティーヴン・スピルバーグが監督した映画『A.I.』。



息子が仮死状態にある女性のために、息子の代わりにその女性を愛するようプログラミングされた少年型ロボット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)。

しかしその息子がある日息を吹き返し、少年ロボットは森に棄てられてしまいます。

様々な冒険、苦難を繰り返した後、少年ロボットは海中へ没し、機能を停止してしまいます。


それから2000年後、人類はすでに滅び、地球は進化した半透明なロボットたちが支配していました。


その半透明なロボットたちによって、少年ロボットは救い出されます。


少年が語った希望はただ一つ。「母親を愛したい」。


半透明たちはクローン技術を駆使して、少年の「母親」を蘇らせます。しかしそのクローンは、一日しか命が持たない。

それでも少年は、その母のもとで、たった一日の至福の時を過ごしたのです。




オートマチックな「愛情」をプログラミングされた少年ロボットは、果たして「幸せ」になれたのだろうか?








車の技術は日進月歩です。そのうち人間は「なにもせず」に、車が全自動で勝手に行く先まで連れてってくれるようになるかもしれません。


でもそれって、


「楽しい」ですか?

TERRA ROSA 「火の中に影」 1990

2016-03-30 06:06:27 | 今日のメタル









元X-RAYの岡垣正志(キーボード)と女性ヴォーカリスト赤尾和重が中心となって、1982年に結成。お聴きのとおり、明らかにRAINNBOWから多大な影響を受けた、典型的な「ハード・ロック様式美」なサウンドが、なんとも心地よいです。


様式美なんていうと、いかにも型にハマっているような印象を受けるかもしれませんが、型を馬鹿にしてはいけません。

何事にも型はあります。まずは型を知るところからすべては始まる。



型を知らないのは、ただの「形無し」。ロクなもんじゃありません。


しっかりとした型があるということは、それだけしっかりした音楽ジャンルだということの証明でもあるのです。


素晴らしきハードロックの「型」。様式美の世界。これから少しづつ紹介していきましょうかね。

LIVE AFTER DEATH

2016-03-29 07:42:12 | つぶやき







失くしてから初めてわかる大切さ。



それでは遅いよ、もったいない。


失くす前に、真から気が付け。


「生きている」という奇跡を。




IRON MAIDEN [LIVE AFTER DEATH]


 


ヴァンパイアもゾンビも、逆説的に教えてくれてるのさ。

「生きている」という奇跡をね。


「生ける屍」となってはじめて気づく、その奇跡。その有り難さ。

それでは遅い、遅すぎる。



もったいないよ。







その稀有なる奇跡、


簡単に棄てるな!


[THE DARK SIDE OF THE MOON]もしくは[DIARY OF A MADMAN]

2016-03-28 09:14:32 | 雑感






PINK FLOYD [THE DARK SIDE OF THE MOON]




月は常に同じ面を地球に向け、決してその裏側を見せようとはしませんね。

その裏側に何があるのか、については、様々な話が飛び交ってなにがなにやらよくわからない。

何事にも「表と裏」というのはあるもので、その陰陽の相克の中で、この世は動いていく。


人の心もまた同じ、ですね。







己の心の中の、陰と陽の相克。


それによって人もまた生きていく。

成長していく。



良い他人も悪い他人も、究極的には自分自身を成長させるためのもの。

つまりは、「自分自身」だ。



ありがたいことなんですよ。感謝です。




他人の「狂人日記」を読んでるつもりが、実は自分の心象風景だった。


なんてことも、あるかもね。





OZZY OSBOURNE [DIARY OF A MADMAN]



謙虚に自分を見つめなきゃ。もったいないよ、せっかくの人生。



まあ、なかなか出来ないけど(笑)

付喪神

2016-03-27 12:04:23 | つぶやき





「百鬼夜行」


モノにも魂が宿る。


使用して百年を経た器物等には魂が宿り、「付喪神(つくもがみ)」となる。これは人に悪さをするとも云われ、百年の一つ前、九十九年目に廃棄するのだとか。ですから「九十九神」とかいて「つくもがみ」と読ませている例もあるそうな。

モノでも動物でも、長い年月を経たものは強い霊力を得る、とする考え方は古くから日本にはあったようです。「猫又」なんてはその典型的な例でしょう。

転じてモノを粗末に扱うと、これはこれでまた祟りを成す。これもまた付喪神といったのかどうか。



いずれにしろ、万物には魂が宿るのだから、大切にしましょうという、日本古来の思想といってよいでしょう。




近年、A.I.なるものがなにかと話題ですが、はたしてこのA.I.なるもの。

「魂」は宿っているのでしょうか?


映画『ブレード・ランナー』のレプリカントの如く、死を恐れるのだろうか?


死を恐れ、人の度重なる悪行に恐怖するがゆえに、


人を、「排除」しようとするだろうか?





陰陽座『百の鬼が夜を行く』


A.I.を「付喪神」にしない方法とは、



結局、「感謝」「慈愛」、か。



それしか、ないんだろうなあ。



A.I.に「祟られ」たら、それこそ大変だ……。

DEEP PURPLE [Knocking At Your Back Door] 1984

2016-03-26 10:25:16 | 今日のメタル









DEEP PURPLEは1968年にデビューしたイギリスのバンド。

初めはジョン・ロードのハモンドオルガン・サウンドを中心とした「アート・ロック」といった趣でしたが、同時代のバンドLED ZEPPERINがハード・ロックを掲げて大ブレイク。これからはハード・ロックの時代だと音楽性に修正を加え、リッチー・ブラックモアのギター・サウンドを主体とした、ハードな方向性にシフトし成功を収めます。

特に日本での人気は大変なもので、本国イギリスやアメリカよりも評価は高かったようです。クラシック音楽を背景とした、どこか様式的な響きが、日本人の感性にあっていたのかもしれません。

この様式的サウンドは、リッチーがDEEP PURPLE脱退後に結成したバンド、RAINBOWに引き継がれ、やがてそれは「ハード・ロック様式美」として確立されていきます。



DEEP PURPLEは何度かのメンバー・チェンジを繰り返した後、1976年に解散します。そしてそれから8年後の1984年、黄金期と云われた第2期メンバーによって再結成されるのです。



この曲はその再結成時に発表したアルバム[PERFECT STRENGERS]に収録されている曲。久々の集結ということで、皆さん気合の入った、良い演奏をしていますね。リッチーのギター・プレイもカッコいい。


しかしこのラインナップは長続きしませんでした。抑々リッチーとヴォーカルのイアン・ギランとの仲の悪さは大変有名なもので、その確執は比較的うまくいったはずの再結成後も、解消されることはなく、リッチーは再び脱退、以後独自の音楽活動に勤しみます。



現在DEEP PURPLEは、イアン・ギランを中心として、のんびりと、着実に活動を続けています。紆余曲折はあったものの、いまだに続いているというのは、凄いことだと思いますね。

東根作寿英

2016-03-25 22:17:59 | 名バイプレーヤー







これは少し若いころの写真ですね。



こちらの方が、見覚えのある方は多いかも。



まず、この名前を何と読むかですね(笑)。ひがしね?とうね?そもそもどこまでが名字でどこからが名前なんだ?


正解を発表しましょう。この方のお名前は「とねさく としひで」さんです。


事務所はアミューズ所属で、かの福山雅治氏とはオーディションが同期で大の親友だとか。ドラマでもいくつか共演してます。たしか『竜馬伝』にも出てたんじゃないかな。


気の弱い青年から傲慢な金持ちのぼんぼん。刑事役も出来るし、つい最近では、テレ朝の『スペシャリスト』(草なぎ剛主演)というドラマで殺人犯を演じてたし、どんな役をやらせてもピタリと嵌る。


知る人ぞ知る。地味だけど、本当に上手い役者さんです。これぞ名バイプレーヤー。



この読み難い名前がなければ(笑)、あまり印象に残らない方かもしれない。

それはバイプレーヤーとしては名誉なこと、なのだろうか?


なんてことを考えさせてしまう、不思議な名前です。



結局、名前ネタかーい!(笑)



まじな話。こういう方々には心から「ごくろうさまです」とお礼を言いたい。こういう方々のお陰あってこそ、エンタテインメントはなりたっているのですから。



ごくろうさまです。

ありがとうございます。

さだまさしとももクロ

2016-03-24 14:43:13 | ももクロ










さだまさし氏の書く曲というのは、実はとっても「トガって」いるような気がします。


その尖り具合は、曲の表面だけを見ていたのではわからない。安易な反抗心みたいなものではなく、その尖った部分は、表側にはあまり出てこない。


グッと内側に込められている。




例えば『防人の詩』。この曲は俯瞰の視点なんです。大自然とその一部である人間との、「命」の営み、流れ、繋がり。

そうしたものを、時空を超えた視点から眺め、歌っている。そんな曲だと私は思う。


ただただ命を慈しむ思い。だからそこには、薄っぺらなスローガンなど通用しない。



そのスローガンを歌いたがる人たちにとっては、ある意味この曲は脅威だったでしょう。だから随分叩かれもした。


だけど、この曲は時代を超えて、今でも歌い継がれています。その事実がなにより、この曲の「正しさ」「素晴らしさ」を証明しているように思う。






さださんの曲は、昔の曲でも不思議と古く感じない。時代を超越した普遍的なものがあるんだと思うんです。


その時々の「流行り」というものに流されず、確固たるスタンス、確固たる視点を保ち続けてきた。



それは常に、「真理」を見つめ続けるスタンス。



そのスタンスは、表面的には優しく、しかし内面的には切れ味鋭く社会の在り様を切り裂く。




もちろん、市井の人々の何気ない日常を優しく見つめた『パンプキンパイとシナモンティー』のような曲もたくさんあります。つまりその「尖った」部分というのは、


常に「人」というものを慈しむための、棘なのではないでしょうか。



『防人の詩』



『パンプキンパイとシナモンティー』







そのさださんと、ももクロが2時間に亘ってコラボした番組を見ました。



『「さだクロ」もしくは「ももいろまさしZ」』と題されたその番組は、CSスカパー!フジテレビNEXTにおいて、名プロデューサーきくP演出によるもの。

ももクロとさださんとは以前より交流はあったものの、このような本格的コラボは初めて。ももクロにとっては色々な意味で大変良い勉強になったことでしょう。





私は、さださんの持っているような「尖り」こそが、いわゆるアーティストが持つべき本当の「尖り」なんじゃないかと、最近思うんです。

表面的に見せた、反抗的な態度など、ある意味「簡単」なものです。そうではなくて、内面に秘めた「確固たる」尖り。


これがない奴あ、やっぱりアーティストとしては大成しないんじゃないかな。



ももクロちゃんたちが、さださんの「尖り」をどう捉え、どう生かしていくのか、楽しみな気がします。


まあ、ももクロは元々「尖って」ますから、絶対良い勉強になったはずです。


外側は優しく、内側は鋭く。



よく尖れ!ももクロ!






陰陽座 「青天の三日月」 2013

2016-03-23 08:05:41 | 今日のメタル










しっかりと構築された、素晴らしい曲ですねえ。

流麗なメロディラインは、アレンジを変えればそのまま歌謡曲として使えそうです。でもへヴィなギター・サウンドにうまくはまっていて、まったく違和感がない。

横笛やキーボード・サウンドの導入は、曲に荘厳さをプラスしており、決して軟弱にはなっていない。その辺りのバランス感覚は絶妙という他はないです。


チェンバロ風のプレイが聴かれますが、これはレインボーへのオマージュかな。


ちなみにドラムを叩いているのは、サポート・メンバーの土橋誠氏。バックに流れるキーボード演奏は阿部雅宏氏。



素晴らしいね、ホント


素晴らしい曲だ。

頑張り屋さんの魂

2016-03-22 11:27:06 | ももクロ









なんだってこの子には、こう次から次へと災難が降りかかるのか……。




有安杏果。ももいろクローバーZのメンバーの中で、もっとも歌が上手いといわれる。

歌の上手い下手は人それぞれの好みや感性もあるけど、この方の独特な声質、「ディープ・ヴォイス」とでもいうべき声が私は大好きで、表現力という点ではももクロ随一だと思う。


しかし、そんな彼女ですが、実は喉が弱い。


喉の治療のために声を出せない時期もあったし、去年には慢性的な扁桃炎を発症し、ついには扁桃腺を切除する手術を行っています。


おととしの暮れにはインフルエンザに罹ってしまい、紅白歌合戦欠場を余儀なくされてるし、まあ、あーりんやれにちゃんの骨折もあったりしたけど、とりわけ杏果には災難が多いように見受けられます。


そして今度は、花粉症と中耳炎ですよ。


今年が花粉症デビューだったようで、デビューの年は特に症状がきついと聞いています。さらにはその花粉症から中耳炎まで発症してしまい、音程をうまくとることができずに、某番組では歌うことができず、他のメンバー4人と、坂崎幸之助さん以下、バックで演奏するミュージシャンの皆さんが、杏果が歌えないその分をカバーしていました。


この番組をみていて、ももクロってホントに良いメンバーだなと思ったし、良いスタッフに恵まれているなと、思いましたねえ。



その後杏果は鼓膜に切れ目を入れる手術を受けたそうで、そのすぐ後にベトナムに飛んでライヴを行っています。Youtubeで見られますけど、杏果、辛そうです……。


ももクロはスケジュールが本当にタイト。出来れば休ませてあげたいけど、杏果のことだから、絶対休みたいなんて言わないんだろうなあ。頑張り屋さんですからね。



ホントになんだってこう、次から次へと……。




でもねそういう子だからこそ、心配だけど応援したくなるんだよねえ。



きっとこの子は、有安杏果って子は、そうした姿を見せることで、みんなに「何か」を伝える役目を背負っているんだろう。


過酷だけど、とっても大切なお役目。



それもこれも、他の4人のメンバーがいてこそなんだよね。



ホント、ももクロって……。







頑張り屋さんの魂に、心からの応援と感謝を送ります。


だけど、あんまり心配させんなよ!(笑)