昨日の夜も登り坂ホテルの露天風呂のお湯の中でストレッチをして脚をほぐしたのですが、さすがに二日続けて1,000m以上も坂を登ると筋肉痛が痛いです。
ホテルの窓から外を見ると、今日は富士山が綺麗に見えています。
フジイチ後半のスタートです。
国道139号線を山中湖に向かって走ります。
富士スバルラインは今日も全線通行可能のようです。
富士山が綺麗に見えるので、昨日の富士山ヒルクライムが今日の天気だったら良かったのに。
でも、雨の中の富士山ヒルクライムも良い思い出です。
天使がフジイチ完走を目指す僕とBROMPTONを応援してくれます。
国道139号線から国道138号線に入って山中湖を目指します。
緩やかな道で走りやすいです。
北口本宮富士浅間神社が現れたので、富士山五合目まで登れたお礼とフジイチの無事完走を祈願して参拝しました。
自衛隊の演習場がありました。
しばらく走ると雷の様な音が聞こえてきました。
やっぱり昨日の雷の様な音は、大砲の音だったみたいです。
山中湖に到着しました。
自転車が3台並んでいますが、本物ではなくモニュメントでした。
山中湖から望む富士山です。
静岡側から見るよりも冠雪が多いように見えます。
山中湖からの国道138号線は急な登りになりました。
坂を登り切ると篭坂峠で、下り坂になります。
坂を下ろうとする僕とBROMPTONを天使が応援してくれます。
下り坂は楽で良いのですが、寒いです。
凍えながら静岡県に戻ってきました。
道の駅すばしりを越えてすぐに東口本宮富士浅間神社が現れました。
本殿の後ろに富士山が見えます。
富士山五合目まで登れたお礼とフジイチの無事完走を祈願して参拝しました。
国道138号線が自動車専用道になったので、県道418号線を走って御殿場を目指します。
御殿場で国道469号線に入りました。
フジイチ完走までもう少しです。
国道469号線は自衛隊の演習場を突っ切る道です。
時折、爆音が響いてきます。
フジイチ完走までもう少しなのですが、激坂が僕とBROMPTONをいじめます。
大きなトラックも走るので怖いです。
連日標高1,000m以上も坂を登っている体にこの坂は堪えます。
何度も休憩を取りながら富士サファリパークまで登ると、ようやく下り坂が現れました。
遠くに雪を被っている山は南アルプスでしょうか。
国道469号線の坂を下っていくと、県道72号線との交差点に到着しました。
フジイチ完走です。
県道72号線を下って、新富士駅まで戻ってきました。
無事にフジイチを完走し、大阪に帰る僕とBROMPTONを富士山が見送ってくれました。
富士山五合目で飲み干したコーヒーのペットボトルは、新富士駅では一段とへこんでいました。
147日目
走行距離 71.6km(GPS計測)
総走行距離 14,004.9km
出発時間 11:53 (河口湖町)
到着時間 11:53 (新富士駅)
走行時間 6時間20分
平均速度 11.3km/h
総走行距離が14,000kmを越えました。
今回の旅で総走行距離が14,000kmを越えると思っていなかったので、記念すべき14,000km地点の写真を撮れなかったのが残念です。
GPSのデータです。
この3日間で、なんと累積標高が5,355mです。
黄色が1日目、赤色が2日目、青色が3日目です。
僕は時計回りに富士山を一周しましたが、富士山の写真を撮るとき電線が邪魔になったので、反時計回りに周った方が良かったかと思います。
二日目の午前中以外は天気に恵まれたので、富士山に感謝です。
登り坂ホテルには大浴場があって、露天風呂もあるのでのびのびと湯につかることができます。
お湯の中でストレッチをして足の筋肉をほぐしたので、筋肉痛は随分ましです。
朝起きて窓から外を見ると、富士山は雲に隠れていました。
雨は降っていないようです。
今日は富士山ヒルクライムに挑戦する予定です。
BROMPTONと富士山五合目を目指します。
天気予報を見ると、昼から晴れるようですが8時ごろに小雨が降るようです。
何はともあれ、天気が回復していくようなので、身支度を整えてホテルを出発しました。
ホテルの前の国道139号線を走り、県道707号線に入ります。
富士スバルラインは全線開通しているようです。
4月に土砂崩れがあって、しばらく閉鎖されていたのですが、復旧出来て良かったです。
富士山有料道路起点の道標が現れました。
富士山ヒルクライムの開始です。
還暦を迎えた僕は、登り切ることができるでしょうか。
少し走ると五合目まで24kmの道標が現れました。
道標を頼りに2kmごとに休憩したら、12回目の休憩はゴールの五合目です。
富士スバルラインの料金所です。
200円を支払い、ゲートをくぐりました。
一合目下駐車場です。
標高は1,300m近くあります。
霧で視界は真っ白です。
1合目は海抜0mではなかったのですね。
勘違いしていました。
2kmごとに休憩して登ろうと思っていたのですが、一番軽いギアでも2km持ちません。
1kmごとに休憩を入れていたら、19km地点でロードバイクが抜かしていきました。
髪が長いので女性かな?
五合目1番乗りは夢と消えました。
走り出すと、また女性のサイクリストにおはようと声を掛けられて抜かされました。
今日の富士山は雷注意報が出ていて、さっきから雷の音がするので不安だったのですが、先行車ができると不安がやわらぎます。
でも、雷の音にしては不自然なので、もしかしたら自衛隊の演習所の大砲の音かも。
一合目です。
標高は1,400mを越えました。
天気予報では小雨とあったのに、雨脚が強くなてきました。
ポンチョを被って坂を登っていきますが、心が折れそうになります。
樹海台駐車場、標高1,600mを越えました。
展望台から下界を覗くと、真っ白で樹海は見えません。
登り坂が延々と続き、雨も降り続き、どんどん心が弱っていきます。
休憩の頻度も増えてきて、1kmも脚が持ちません。
おまけに内装変速機の調子が悪く、1速が時折ギア抜けしたような感じになります。
いっそうのこと、変速機が壊れるか脚が攣ったらリタイヤするのにと弱気になりながら三合目、標高1,700mを越えました。
何度もくじけそうになるのですが、まだ時間は9時台です。
もう少し頑張ろうと自分を励まして、五合目まで10kmの道標を越えました。
五合目まで10kmを切ったと思うと、少し気持ちが楽になりました。
標高2,000mを越えました。
大沢駐車場の売店は閉まっていましたが、自動販売機があったので温かいコーヒーを飲んで一息つきました。
看板の日付が昨日のままです。
でも、富士山四合目まで登ってきました。
あと一合です。
四合目を越えたと思ったら、また四合目の看板が出てきました。
だまされた気分です。
残り4kmから次の道標まですぐだったので、ペースが上がったのかなと思ったら、4.5kmの道標です。
だまされた気分です。
展望随一とありますが、今日は展望を期待できません。
でも、奥庭自然公園の看板を過ぎると、雨がやんで斜度も緩くなりました。
でも、風が強くなってポンチョがあおられます。
五合目まであと1kmです。
ここまで来たら、登り切ったも同然。
最後の力を振り絞り、坂を登ります。
五合目に到着。
時刻は11:58、距離は30kmほどなので、平均速度は5km/hを下回っています。
標高は2,305m、僕とBROMPTONにとっては日本道路最高地点の畳平に次ぐ2番目の標高です。
五合目は大勢の観光客で賑わっています。
そういえば、何台もの観光バスに抜かされました。
外国語が飛び交って、日本じゃないみたいです。
無事に五合目にたどり着けたお礼に富士山御嶽神社にお参りして参道を下ってくると、富士山が綺麗に見えました。
ちょうどお昼でお腹が空いたので、参道の下のレストハウスで富士山カレーを注文しました。
富士山と富士山カレーのツーショットです。
スパイシーな刺激が体の疲れを癒してくれます。
奥さんに富士山の写真を送って、今度一緒に登ろうとメールしたら、五合目で待っているから一人で登ってと返事がありました。
登山記念の看板があったので、富士山をバックにBROMPTONの写真を撮って、名残り惜しいけど坂を下ります。
下りの道は、登りと違って陽に照らされて綺麗に乾いています。
でも、寒い。
ウインドブレーカーを着込んだのに、寒くて体が震えてきます。
時々停まって太陽の光を浴びて体を温め、坂を下っていきました。
樹海台駐車場まで下ってきて下界を見ると、綺麗に樹海が見えました。
朝とえらい違いです。
山の天気は変わりやすいと言いますが、良い方向に変わって良かったです。
順調に坂を下って料金所まで戻ってきました。
料金所のゲートをくぐって振り返ってみると、富士山が見えました。
登りの時にこの風景が見えたらテンションが上がったのですが、
でも、のど元過ぎればなんとやら、雨の中の辛い登りも過ぎてしまえば良い思い出です。
登り坂ホテルに戻ってきました。
富士山をバックにした登り坂ホテルは、クライマーの聖地かもしれませんね。
五合目で飲み干したコーヒーのペットボトルは、ホテルまで戻ってくるとへっこんでいました。
146日目
走行距離 61.4km(GPS計測)
総走行距離 13,933.3km
出発時間 06:07 (河口湖町)
11:58(富士山五合目)
到着時間 14:49 (河口湖町)
走行時間 8時間42分
平均速度 7.1km/h
ホテルと五合目の標高差は、1,500mほどです。
今年の2月に奥さんとしまなみ海道を旅行したときに、泊まったホテルに置いてあった自転車雑誌に富士山一周の記事が載っていました。
日本一周の旅を終える前に富士山を一周してみようと新富士駅に降り立つと、富士山が僕とBROMPTONを出迎えてくれました。
新富士駅横の県道174号線を走って富士山に向かいます。
県道72号線に入ると、過酷な登りが続きます。
ようやく国道469号線にたどり着きました。
13kmほどの距離ですが、何度も休憩して登ったので2時間もかかってしまいました。
ここを富士山一周、フジイチの起点にします。
国道469号線から遠くに太平洋が見えます。
随分高いところまで登っています。
国道469号線を走って、再び県道72号線に入りました。
県道72号線は緩やかなアップダウンの続く道です。
下りで足を休めることができるので、少し楽に走れます。
BROMPTONを停めて富士山の写真を撮ろうとしたら、キックスタンドの先がもげていました。
どこで落したんだろう。
戻って探す気力が無いので、このまま走ります。
県道わきに奇石博物館がありました。
興味をそそられますが、見学する体力が残っていません。
次に来ることがあったら、ぜひ入ってみたいです。
途中、お腹が空いたので非常食の羊羹を食べたのですが、またお腹が空いてきました。
県道72号線には食事をできるところがありません。
県道72号線が国道139号線と交わるところに食堂がありました。
富士宮焼きそばのお店です。
モチモチとした麺が美味しかったです。
お腹が膨らみ、県道72号線から県道71号線に入ります。
県道71号線は過酷な登りが続きます。
バイクならすいすい登れるのでしょうが。
ダックス125と走りたい気分です。
何度も休憩をはさみながら坂を登っていくと、乳製品のお店がありました。
甘ーいソフトクリームを舐めると、元気を取り戻すことができました。
草原で牛が草を食んでいます。
のどかな風景です。
山梨県に突入しました。
BROMPTON、45個目の都道府県です。
訪れていない県は二つです。
こうなったら、残りの県も訪れてみたいものです。
山梨県から見る富士山は、少し近くなったような気がします。
当たり前ですが、県道71号線の標識が、静岡から山梨に変わっています。
坂を登っていくと、富士宮鳴沢線展望台から本栖湖が見えました。
河口湖側から展望台に外国人の男女のアベックが登ってきました。
頑張ってと声をかけると、日本語で頑張ってと返してくれました。
展望台からは下り坂になります。
動物の飛び出しに注意と看板があったので、何気なく林の方を見てみると、鹿がいました。
野生の動物と出会うとラッキーな気分になります。
県道わきで乗馬を楽しんでいる人がいました。
馬は良いですね。
坂をぐいぐい上ってくれそうです。
県道71号線を下りきると、国道139号線です。
鳴沢の溶岩樹型の看板があったので覗いてみると、地面に大きな穴が空いていました。
富士山から流れ出た溶岩に埋まった大木が燃えた跡だそうです。
富士山の力は凄いですね。
国道139号線からの富士山は、雲に隠れて見えません・・・
一日中坂を登り続け、本日宿泊するホテルに到着しました。
ホテルの名前は登り坂ホテルです。
自転車乗りに厭われそうな名前ですね。
(国道最高地点の渋峠や日本自動車道最高地点の畳平に登ったお前が言うなって(笑))
145日目
走行距離 60.6km(GPS計測)
総走行距離 13,871.9km
出発時間 09:27 (新富士駅)
到着時間 16:48 (河口湖町)
走行時間 7時間21分
平均速度 8.2km/h
GPSの記録です。
最高標高は1,100mを越えています。
還暦を越えて、よく頑張ったものです。
大田市で泊まったホテルは、10年前と変わらず綺麗でした。
窓から外を見ると、今日も良い天気です。
10年前の日本一周51日目のリベンジを果たすべく、出発です。
まずは、国道9号線に入りました。
国道から県道285号線に入りました。
昨日は脇道にそれて痛い目に会ったのに懲りない奴です。
でも、県道285号線は車の通りも少なく、アップダウンも緩やかで走りやすい道です。
掛戸松島の看板があったので立ち寄ってみると、細長い岩が立っていました。
よく折れないものです。
県道285号線を走り抜け、国道9号線に合流しました。
いきなり登坂車線です。
道端の温度計が14度でした。
少し肌寒いぐらいですが走りやすいです。
手引ヶ浦台場公園には海に向かった砲台がありました。
幕末に国防のために設置されていたそうです。
列車が僕を抜かしていきました。
この辺りは、2両編成で走っています。
10年前に乗った電車かな?
道の駅キララ多岐に焼きたてパン屋さんがあったので、レーズンバターパンと塩バターパンを買いました。
温かくて美味しいパンです。
パンを食べて一休みしていると、おじさんが僕のBROMPTONを覗き込んでしました。
こんな小さな自転車で走るのは大変だろうとおっしゃるので、昨日は益田から大田まで走ったと言うと、ようやるわと驚いていました。
たった100kmほどなのに、一般の人には驚きのようです。
道の駅を出て、出雲大社に向かって走ります。
海の向こうに大国主命が鎮座される出雲大社があるのでしょう。
ふと脇道にそれると、出雲路自転車道がありました。
出雲路自転車道は、宍道湖から出雲大社を繋ぐ道のようです。
自転車道を走っていくと、日本海と道標が立っていました。
なんとも大雑把な道標です。
稲佐の浜まで走ってきました。
八百万の神が出雲大社に集まるときに上陸される浜です。
稲佐の浜から内陸に少し入ると出雲大社です。
出雲大社には大勢の人が参拝していました。
僕も本殿にお参りし、子供たちに良縁があるようにお祈りしました。
10年前は10代だった子供たちも、今では20代になっています。
僕も孫が見たいので、よろしくお願いします。
大鳥居の前で、ばんざいをしている人がいました。
僕も無事に10年前のリベンジを果たせて、ばんざいしたい気分です。
51日目のリベンジ
走行距離 44.6km(GPS計測)
出発時間 07:00 (島根県大田市)
到着時間 10:42 (島根県出雲市)
走行時間 3時間42分
平均速度 12.1km/h
赤い線が10年前の軌跡、黄色と青が今回の軌跡です。
前回の日本一周の旅で和歌山県の串本に到着し、最後の端っこの潮岬を目の前に日本一周の旅も終わりに近づいてきました。
でも、心残りがあります。
それは、10年前に指の骨を折る怪我をして自転車に乗ることができず、島根県の益田市から大田市と大田市から出雲市までの区間を電車で移動したことです。
やっぱりすべての区間を自転車で走らないと、
心残りを晴らすため、リベンジすることにしました。
10年前は大阪から益田駅まで夜行の高速バスがあったのですが、今は運休しています。
仕方がないので昼行バスで益田駅に向かいました。
9時過ぎに大阪駅前を出発して、益田駅前に到着したのが17時過ぎ、8時間もバスに揺られて疲れました。
益田駅から歩いて宅急便の営業所でBROMPTONを受け取り、再び益田駅に到着。
ここから走り出したいところですが、もうすぐ日が暮れるので今日は益田市内のホテルに泊ります。
翌朝、ホテルの窓から外を見ると、青空が広がっています。
気持ちよく走れそうです。
BROMPTONを展開して、出発です。
国道9号線を走ろうと思ったら、海に向かって国道191号線が伸びています。
国道9号線を渡って、国道191号線を少し走り、県道333号線に入りました。
県道333号線の橋の上から日本海が見えました。
BROMPTONと日本海を見るのは久しぶりです。
しばらく走ると、陸橋が架かっていました。
列車が走ると絵になりそうだなあと思って一服していると、列車が走ってきてくれました。
10年前は、この列車に乗って大田市に向かったのでしょう。
国道9号線に合流。
でも国道9号線は交通量が多く、路肩も狭いところがあって怖いです。
特に大型トラックに抜かされるときは冷や汗ものです。
国道9号線から海側にそれて、県道を走ることにしました。
しかし、この県道が曲者で、アップダウンが非常にきついです。
あまりの急坂に、ペダルを踏むことができず、押しが入りました。
眼下の海を覗くと、地磯で釣りを楽しむ人がいました。
潮通しも良さそうだし、グレが釣れるのかな?
アップダウンのきつい道を走り抜け、国道9号線に合流しました。
もう、横道にそれるのは辞めようと心に誓って国道9号線を走っていきましたが、交通量が減って走りやすくなっています。
山陰道の無料区間が併行しているので、車はそっちを走っているのでしょうか。
石見銀山の看板がありました。
7年前の銀婚式の時に、妻と訪れたところです。
懐かしいです。
白い砂浜が伸びて、風力発電の羽がこちらを向いて回っています。
つまり追い風で、順調に走ることができます。
仁摩サンドミュージアムの前には、つつじの花が綺麗に咲いていました。
仁万駅に寄り道。
10年前は、ここから石見銀山に向かうバスに乗りました。
10年前、仁万駅でバスの出発まで時間があったので駅前の釣具店に立ち寄ったのですが、閉店していました。
時の流れを感じます。
国道9号線に戻って少し走ると、大田市駅の案内が出てきました。
1日目のリベンジ達成までもう少しです。
大田市駅に到着。
今日は10年前と同じホテルに泊まって、明日は出雲を目指します。
50日目のリベンジ
走行距離 107.2km(GPS計測)
出発時間 07:13 (島根県益田市)
到着時間 15:48 (島根県大田市)
走行時間 8時間35分
平均速度 12.5km/h
ホテルの窓から外を見ると良い天気です。
今日も暑くなりそうです。
国道42号線を走り始めると、いきなり上り坂。
今日も坂に苦しめられそうです。
国道42号線から国道311号線に入って、九鬼を目指します。
国道311号線に入ると、延々と登坂です。
昨日110kmも走った足に堪えます。
延々と坂を登った先に、2.3kmのトンネルがありました。
トンネル、長くても良いからもっと低いところに掘って欲しかった。
トンネルを抜けて坂を下ると、九鬼です。
遠国時代に出てきた九鬼水軍の発祥の地ですね。
ここからまたアップダウンの続く道が続きます。
道端に生き物がいました。
狸かなと思ったら猿でした。
今度はカメラに収めることができました。
何度も坂を越えてお腹が空いてきました。
やっと見つけた売店で、アンパンとコーヒーで飢えをしのぎました。
坂を登ると絶景が広がりますが、しんどいです。
国道311号線を走り抜け、国道42号線に入りました。
国道42号線に入ってすぐ、鬼ヶ城ありました。
マジェスティSの初ツーリングで来た所です。
懐かしいです。
マジェスティSは手放したけど、元気にしてるかな?
鬼ガ城を過ぎると、太平洋岸自転車道が歩道橋に誘導します。
何故だろうと思ったら、この先のトンネルは歩行者・自転車通行禁止で、自転車・歩行者用のトンネルをくぐらないといけないようです。
トンネルを抜けると、長~い海岸線が現れました。
七里美浜海岸です。
前の写真の奥の方にあるすき家で腹ごなしをして走り始めようとすると、目の前に獅子巌がありました。
よくこんな複雑な形になったものです。
自然の力は凄いです。
熊野川にかかる橋に差し掛かると、和歌山県の県境が現れました。
BROMPTON。43個目の県境です。
加太まで311kmとペイントされていました。
近いような遠いような。
新宮港に大きな客船が停泊していました。
あんな船で世界一周してみたいものですが、お金がかかるでしょうね。
向かい風がきつくなって、走るのが辛くなってきました。
国道42号線も結構アップダウンがあります。
くじらのモニュメントが見えました。
太地町です。
去年の夏にセレナの初ドライブで家族で来た所です。
向かい風とアップダウンに苦しめられながらも、ようやく橋杭岩まで走ってきました。
今日の走行距離は120kmを越えました。目的地の串本駅まであと少しです。
ここまで走ったご褒美にソフトクリームで心と体を癒し、家族のお土産にロケットケーキを買いました。
先日、ロケットの発射を失敗していたけど、今度は成功したら良いですね。
海の向こうに本州最南端の潮岬が見えます。
16個目、最後の端っこです。
日本一周の旅も終わりが見えてきました。
今日は本州最南端のサンゴの湯で汗を流して、串本駅から大阪に帰ります。
しかし、きつい二日間でした。
還暦前に113kmと123kmを走った自分を褒めたいです。
144日目
走行距離 123.2km(GPS計測)
総走行距離 13,659.5km
出発時間 05:58 (尾鷲)
到着時間 15:54 (函館)
走行時間 9時間56分
平均速度 12.4km/h
近鉄電車に乗って、前回の到着地、賢島に降り立ちました。
早速BROMPTONを展開し、日本一周の旅に出発です。
今日は暑いくらいの天気で、県道17号線をえっちらおっちらと走っていきます。
結構アップダウンがあって、走り応えのある道です。
鵜方浜に出ると、筏渡船がありました。
何度か来たことのある筏渡船です。
ここの筏は屋形がついていて、雨の日でも快適に釣りができます。
合歓の里の入り口が見えてきました。
子供が小さいころに遊びに来たことがあります。
桧山路大橋を渡ったところで、県道17号線から外れ、浜島に向かいます。
大きな伊勢海老がいました。
こんなのがいたら、食べ応えがあるでしょうね。
いや、逆に食べられてしまうかも。
浜島に向かったのは、ここから国道260号線が始まるからです。
僕の日本一周の旅は、国道より海側の道を走るルールですから。
道路わきに桜が咲いていました。
半分葉桜になっていますが、BROMPTON、15回目の桜です。
BROMPTONとの旅も15年目に入りました。
国道260号線もアップダウンの多い道です。
上り下りを繰り返しながら走っていくと、まぐろ食堂という店がありました。
ちょうどお腹が空いていたので、まぐろ丼をいただきました。
とろけるような甘いまぐろを2種の醤油で味比べをできます。
こんな美味しいまぐろを食べたのは初めてです。
お腹が膨れて走り続けると、筏で釣りを楽しむ人がいました。
この辺りは、筏釣りの渡船が多くあって、何度か来たことがあります。
先週は悪天候で釣りに行き損ねたので、釣りをしたくなりました。
坂を登っていると、がさがさと音がしました。
何がいるのかと思ったら、猿でした。
猿と出会うのは下北半島以来でしょうか。
慌ててカメラを向けたのですが、写っていないようです。
錦は釣友のSさんと磯釣りに来た所です。
そういえば、Sさんは磯釣りに行こうと言わなくなりました。
齢を取って磯釣りは厳しくなったのかな。
国道260号線を走り抜け、国道42号線を走り続けると、今日の宿のある尾鷲市まではもう少しです。
国道42号線もアップダウンがきついです。
普段の運動不足が祟ったのか、足が攣りそうです。
脚が攣らないように、だましだまし走り続けました。
尾鷲市の手前で激坂が現れ、尾鷲トンネルを抜けると
眼下に尾鷲市が見えました。
無事に尾鷲市に到着。
今日はここで宿をとります。
142日目
走行距離 113.4km(GPS計測)
総走行距離 13,536.3km
出発時間 05:52 (賢島)
到着時間 17:48 (尾鷲)
走行時間 8時間56分
平均速度 12.7km/h
ホテルの窓から外を覗くと、うっすらと朝焼けが見えて、今日も天気は良さそうです。
6時過ぎにホテルを出発しました。
まだ暗くて寒いです。
磯部駅は、駅舎が立派です。
自転車道があったので、そこを走ります。
的矢湾が朝焼けに染まって綺麗です。
この自転車道は、磯部大王自転車道と言って、大王まで20kmほど続いています。
ようやく朝日が昇ってきました。
これから暖かくなるかな。
阿児駐輪場から安乗岬の灯台が見えたので、灯台を見ながら一服していると、散歩のおじさん二人組が、小さい自転車で大変だねと声をかけてきました。
確かに、BROMPTONは街中で人が乗っているのを見かけると、とても小さいく見えます。
でも、自分のBROMPTONを見ると、大きく感じます。
信頼の証でしょうか。
磯部大王自転車道が国道260号線と合流しました。
大王町の波切で自転車道の終点です。
磯部大王自転車道を完走しました。
国道260号線から坂を下っていくと、大王崎灯台がありました。
今のはミニチュアです。
本物の灯台は少し先の港から先端だけ見えました。
ここから国道260号線に戻るまでが大変でした。急な登坂の細い道が続きます。
何とか走り抜けて、国道260号線に戻ってきました。
国道260号線をしばらく走って、ゆうやけパール街道に入りました。
ゆうやけパール街道は、1車線になったり2車線になったりの道ですが、交通量が少ないので走りやすいです。
喫茶店があったのでモーニングサービスがあるか見ていると、店に入ろうとしたおばさんが声をかけてきました。
モーニングをやっていますか?と聞くと、やってるよと言って、店の人に注文してくれました。
出てきたモーニングは、フルーツのたっぷり乗った目玉焼きのプレートとトーストです。
これで500円は安いです。
美味しいモーニングサービスで力を付けて、アップダウンのあるゆうやけパール街道を走り抜け、志摩半島の先端の御座岬に到着しました。
砂浜が綺麗です。
戻りは国道260号線を走ります。
急勾配に注意の看板が、でもパールロードに比べれば、優しい登り坂でした。
立派な橋、志摩大橋が見えてきたなあと思ったら、クロスカブ110に乗ったライダーに呼び止められました。
近くにガソリンスタンドが無いかということです。
こちとら地理感は無いし、自転車なのでガソリンスタンドなんて気にしてないし、知らないと答えると、残念そうに走っていきました。
ナンバーを見ると、なんと長崎市ナンバーです。
クロスカブで日本一周をしているのでしょうか。
無事にガソリンスタンドが見つかれば良いのですが。
(車の前を走るのが、クロスカブです)
僕のDAX125の燃料タンクは、クロスカブより0.3リットル少ない3.8リットルです。
ガソリンスタンドの少ない地方を走るときは、気を付けなければいけませんね。
この先にあったガソリンスタンドは日曜日休業でした。
彼は、無事に給油できたのでしょうか。
幸運を祈ります。
志摩大橋の上からは、入り組んだリアス海岸が綺麗に見えました。
そろそろ賢島に向かうために国道260号線を左折しなければと思っていたら、思ったよりも早くGPSが左折を指示してきました。
ちょうど国道が登り坂に差し掛かるところなので、GPSに従って左に進路をとりました。
すると、車が通れないほどの細い道が山の中に入っていきます。
本当に大丈夫だろうか。
不安になりながら走り続けると、大きな道に合流して一安心です。
ここからもアップダウンの繰り返す道を走り続け、賢島の駅に到着しました。
近鉄電車に乗って、大阪に帰ります。
近鉄電車の喫煙ルームは、3月1日に閉鎖されます。
次に賢島に来るときは、煙草を我慢しないといけないです・・・
142日目
走行距離 60.0km(GPS計測)
総走行距離 13,422.9km
出発時間 06:14 (鹿部)
到着時間 11:00 (函館)
走行時間 4時間46分
平均速度 12.6km/h
一番早い近鉄特急に乗って、前回の到着地、五十鈴川駅に着きました。
BROMPTONを展開して、日本一周の旅に出発です。
国道23号線を走って、国道42号線に入り、鳥羽を目指します。
山の上にお城が見えました。
伊勢戦国時代村ですね。
子供が小さいときに遊びに来ました。
今もやっているのかな?
太平洋岸自転車道の看板が、久しぶりです。
二見ヶ浦に着いたので、寄り道しました。
2年前の真珠婚旅行で、奥さんと来た所です。
二見ヶ浦を通り抜けると、伊勢シーパラダイスがあります。
ここも何度も来たところです。
園内から、海獣の声が聞こえてきました。
鳥羽に入ると、みきもと真珠島が見えました。
真珠婚では、この島で真珠の入ったブローチを買いました。
次男が小さいころ、鳥羽水族館でゴマフアザラシの赤ちゃんが産まれたというニュースを見て行きたがったので、連れてきたことがあります。
当の次男は全く覚えていないようですが。
国道42号線からパールロードに進路をとります。
恐竜の化石発見地。
1996年に恐竜の化石が発見されたそうです。
鳥羽には何度も来ていますが、知りませんでした。
筏釣りの筏が浮かんでいます。
10数年前、ここの筏でチヌが100匹釣れているという釣り情報があったので、釣友のSさん、K君と3人で泊りがけで来たことがあります。
3人で2日なら、600匹釣れると思ったのですが、手のひらサイズのチヌが3人で9匹釣れただけでした。
パールロードは、車やバイクで何度も走っていますが、自転車だと登りがきついです。
20数年前、友人が離婚して慰めてくれというので、友人たちとこの近くの温泉宿で宴会をして慰めてやりました。
しばらくしてそいつは行方不明になり、しばらくして遺体で見つかりました。
馬鹿な奴です。
鳥羽展望台はパールロードから分岐してから地味に登りが続いてしんどいです。
鳥羽展望台に到着。
今日は前回の日本一周の旅とは違って良い天気で、水平線まで綺麗に見えます。
鳥羽展望台は三連休の初日とあって賑わっていました。
サイクリストもちらほらといます。
お昼に少し早いのですが、レストハウスでカキフライ丼を食べました。
道中、カキの看板が並んでいた影響でしょう。
腹ごしらえが済んで、安乗岬に向かいます。
鳥羽展望台からは、下りを基調としたアップダウンが続きます。
志摩スペイン村が見えてきました。
子供が小さいときに遊びに来たところです。
アトラクションの音と楽しそうな声が聞こえてきます。
安乗には釣りで何度も訪れています。
志摩スペイン村を通り過ぎてしばらく走ってから左に曲がっていたのですが、GPSが細い道を案内します。
GPSに従って走っていくと、山の中を車一台がやっと通れるぐらいの細い道が続きます。
山を抜けると県道514号線に入りました。
この道は知っている道です。
急な坂を道端に座っているおばあさんの声援を受けて登り切り、安乗灯台に到着しました。
安乗は思い入れのある地です。
Sさんに筏釣りを教えてもらって始めたのですが、中々チヌを釣り上げることができませんでした。
あちらこちらの釣り場を巡り、筏釣りを始めて1年後、13回目の釣行で初めてチヌを釣ったのが安乗です。
次男が産まれる10日前の話です。
もう、22年も前の話です。
テトラポットの防波堤の見える筏で釣ったので、あの筏かな。
長男が出張で実家に戻ってきているので、安乗のカフェで名物のきんこ芋の干し芋を買って、きんこ芋のパフェを食べました。
カリカリの芋のチップとクリームが程よくマッチして、ここまで登ってきた体の疲れを癒してくれます。
安乗灯台のすぐ下の安乗神社に大きな龍の絵馬がありました。
僕は年男なのでお参りすると、絵馬の前に5台のロードレーサーが止まってきました。
ライダーの一人から、鳥羽展望台でも見かけましたね。BROMPTONでここまで凄いですね。
と褒められました。
安乗からは来た道を引き返して、磯部で宿をとります。
141日目
走行距離 75.5km(GPS計測)
総走行距離 13,362.9km
出発時間 08:21 (鹿部)
到着時間 15:33 (函館)
走行時間 7時間12分
平均速度 10.5km/h
ホテルの窓から外を見ると、雨が降っています。
昼頃にはやむという予報なので、期待して出発しました。
ホテルの前の国道164号線を走り、国道23号線に出ました。
右に曲がって伊勢神宮に向かいたいところですが、国道164号線は四日市港に向かっています。
グーグルマップを見ると、国道164号線はこんな感じです。
僕の日本一周のルールでは、国道よりも海沿いを走るというのがあるので、直進して国道164号線を走りました。
国道164号線を完走して、国道23号線に戻り、少し走ったところから県道6号線に入りました。
伊勢街道です。
車の通りが少なく、走りやすい道です。
白子に着いたら、僕の愛読書の一つ、大黒屋光太夫の供養碑がありました。
大黒屋光太夫はこの地から千石船に乗って出航したのですが、嵐にあって漂流し、ロシアにたどり着きました。
そして、9年後に日本に帰ってくることができました。
近くの公園には、大黒屋光太夫の壁画がありました。
この海から出航したのでしょうね。
無事に日本に帰ってこれて良かったです。
白子を過ぎて、伊勢街道から国道23号線に入りました。
お腹が空いてきたので、そば屋さんがあったので入ってみました。
注文したのはかき揚げ丼セットです。
白くて細い蕎麦だなぁと思ったら、江戸切そばというそうです。
濃い目の出汁で美味しかったです。
お昼近くになって、今回の旅で初めて青空が見えました。
ポンチョを脱いで身軽になり、追い風ということもあって順調に走れます。
国道23号線は側道があって、安心して走れます。
伊勢市に入ると、国道23号線と42号線が一緒になっているのですね。
伊勢神宮までもう少しというところで、車が大渋滞していました。
宇治橋の鳥居の前は、大勢の人で賑わっていました。
駐輪場にBROMPTONを停めて、お伊勢参りです。
まずは古いお札を納めました。
そして、本宮にお参りです。
青空が広がり陽が照らして、朝の雨が嘘のようです。
さすが、天照大神のおわす伊勢神宮です。
帰り道で新しいお札を戴いて、無事にお伊勢参りが終りました。
伊勢と言えば伊勢うどんでしょう。
おかげ横丁の食堂で、生卵をトッピングした伊勢うどんを食べました。
出汁の効いた醤油がかかっていて、伊勢うどんてこんなに美味しかったけと思うほど美味しかったです。
そして、伊勢と言えば赤福餅でしょう。
ということで、おかげ横丁の赤福で赤福餅を食べようと思ったら、長い行列ができていました。
諦めて家族のお土産を買うとすると、二個入りの赤福餅がありました。
お土産と一緒に二個入りの赤福餅を買って、道端でほうばりました。
自転車で走りつかれた体に甘未が染みわたります。
無事に伊勢の名物を完食し、五十鈴川駅から近鉄電車で大阪に帰りました。
家について、新しいお札をお祀りました。
140日目
走行距離 89.3km(GPS計測)
総走行距離 13,287.4km
出発時間 06:16 (四日市市)
到着時間 14:36 (伊勢神宮)
走行時間 8時間20分
平均速度 10.7km/h