去年、石鯛竿用の竿受けを自作したのですが、持ち運びの時に邪魔になります。
ということでBROMPTONのように持ち運びしやすい、折りたたみ竿受けを作ることにしました。
一応、設計図を書いたのですが、肉抜きの穴の位置を間違えたり、竿尻を固定するところの位置を変更したりしたので、完成物は若干設計図と異なってしまいました。
本体部分は流用している竿受けの部品に合わすため、Bの部品は6mm厚のアルミ板で、それを挟み込むような形で4mm厚のAとCの部品で構成しています。
一作目は大きなアルミ板を切って作ったのですが、今回はアルミ板を組み合わせて作ったので、アルミを切る手間が省けて、短時間で作ることができました。
ストッパー部分は、Fは6mm厚、DとEは稼働部分なので、5mm厚のアルミ板を使いました。
竿の胴を受ける部分を折りたたむと、一作目の半分ぐらいの大きさになります。
1/6ぐらいになるBROMPTONにはかないませんが、仕掛け入れを一つ、入れれるぐらいのスペースが確保できました。
出来上がった自作石鯛竿受け2号を持って、和歌山の磯に行きました。
急に寒くなってきたので、魚の喰いが落ちているだろうと思って、ウニはいつもより少なめの25個を注文しました。
でも、ウニ25個だけでは心もとないので、他に何かないかと餌屋を物色していると、石鯛におすすめ、食い込み抜群と書いた餌がありました。
ヤドカリです。
大が1個400円、小が1個350円・・・
高い・・・
しばらく悩んだ末、思い切って買うことを決断。
50円違いなら大きい方をと、3個だけ買いました。
漁港について渡船に乗り込むと船内の釣り人が、
「急に水温が3度も下がったみたいやなあ」
「今日は厳しい釣りになるな」
と話をしていました。
嫌な予感が・・・
船頭が先日64cmの石鯛があがった磯に渡してくれました。
磯に渡って竿受けをセット。
竿尻の角度にストッパーがきれいにあっているように見えますが、レバーの切れ込みをほんの0コンマ何ミリか切りすぎた結果で、意図したわけではありません・・・
設計では直角で固定されるはずだったのですが。
実用には問題ないので、釣りを開始。
船内の釣り人が言っていたとおり、魚の活性が低いのか、ほとんどウニが齧られません。
2・3回投げ直して、やっと齧られる程度です。
試しに虎の子のヤドカリを投げてみました。
ヤドカリは初めて使うのですが、ハサミと足を切り取って、頭から尻尾に針を通します。
ちょっと残酷ですね。
細かいアタリがでるものの、食い込むまではいかず、ヤドカリは喰われて無くなってしまいました。
400円がパー
餌屋の嘘つき
全然食い込まんやんか。
10時ごろに弁当舟が来ました。
弁当を食べた後に30分ほど昼寝をして釣りを再開すると、ウニが取られだしました。
魚の活性が上がったのか、期待してウニを打ち返していると、昼ごろに竿がいきなり舞い込みました。
慌てて竿を握ったので、レバーを握り損ねて竿尻が解除できません。
握りなおしている間に魚に先手を取られてしまいました。
掛かった魚はかなりの大物で、竿を立てることができずのされてしまい、根に突っ込まれて道糸が切れてしまいました。
切れた道糸を手に心臓がバクバク
これがあるから底物はやめれません(もっとも、竿をのされるなんてこれが初めてですが)
自作石鯛竿受け2号は、強烈な舞い込みにも耐えたので、強度はOKです。
今度は落ち着いてレバーを握らないと。
新たな魚との出会いを期待してウニを打ち返しましたが、なかなか食い込むまでいきません。
そこで、2個目のヤドカリを投入。
穂先を叩くアタリが何度かか出て、沈黙・・・
400円がパー
餌屋の嘘つき
全然食い込まんやんか。
ウニを打ち返すも舞い込みはなく、
ウニを使い切り、最後のヤドカリを海に投入。
穂先を叩くアタリが何度かか出て、沈黙・・・
時計の針は3時を回っています。
無念が残りますが、餌もなくなり、4時に渡船が迎えに来るので、そろそろ片づけをしなければいけません。
ヤドカリから切り取ったハサミが残っています。
もったいないのでハサミを針に付けて放り込み、片づけを始めました。
あの一匹を釣り上げていたら、満足の釣りで終われたのに・・・
竿をのされるような大物はいらない・・・
僕の腕でも獲ることのできる40センチぐらいの石鯛がかかってくれてたら良かったのに・・・
「???」
道具を片付けていると、竿先が揺れたような気がしました。
片づけの手を止めて、竿に近づいてみたのですが、気のせいでした。
きっと風か波の悪戯でしょう。
仕掛けを回収しようかと思ったのですが、まだ道具の片づけが残っていたので、竿は一番最後に。
他の物を先に片付けようと道具の戻ろうとすると、
「舞い込んだ!」
慌てて竿のところに戻り、今度は慌てていたけどしっかりレバーを握って竿を解除できました。
竿を立てて魚との格闘開始。
根に道糸が擦れないように祈りながら竿をさばき、リールのハンドルを回します。
何度かの強烈な引きをいなすと、セズレワイヤーが見えてきました。
根をかわせた!
魚は?
黒っぽい平らな魚形。
石鯛!
良型!
玉網は片付けていたので、思い切ってごぼう抜き!
磯の上で跳ねる石鯛は、46.5cmありました。
今まで釣り上げた石鯛の中で最大、一気に6.5cmの記録更新です!
最後の最後にこんなことってあるのですね。
しかもエサはヤドカリのハサミ。
ヤドカリを買ってて良かった。
餌屋さんに感謝です。
前の日本一周の記事でも少し書きましたが、BROMPTONのトップギアを使うことが少なく、逆に登坂では押しが入ることが多かったので、フロントギアを小さくして、低速に振ることにしました。
購入時の50Tを44Tに交換し、これで3回目のフロントギアの交換。
ますますフロントギアが小さくなっていきます。
現在の僕のBROMPTONは、フロントギアが44T、リアスプロケット15T、内装ギアはSturmey Archer SRF5の内装5段です。
トップの最終ギア比は、フロント44T÷リア15T×内装の5速のギア比1.6=4.69です。
これが重すぎるので、4速の最終ギア比3.91に落としたいと考えました。
3.91÷内装の5速のギア比1.6×リア15Tで36.65
フロントギアを37Tにすると最終ギア比が3.95で、ほぼ今の4速が5速になり、1速が一段と低くなってくれて、今まで登れなかった坂を登れるようになります。
しかし、BROMPTONの純正ギアは44Tしかないので、お世話になっているLOROさんに問い合わせました。
さすが専門店。
すぐにDixnaのラ・クランクがお勧めと返事をくれました。
BBの交換も必要、LOROさんが選んだのはSHIMANOのBB、SM-BBR60です。
専用工具を持っていないので、ちょっと自分でするのは無理そう、LOROさんでしてもらうことにしました。
出来上がったBROMPTONは、フロントギアが一層小さくなって、少し貧弱に見えるのが残念です。
でも、これが僕の求めているBROMPTONの姿です。
で、奈良の針に用事があったので、天理駅から針までBROMPTONで行ってみました。
天理駅まで輪行して、駅前でBROMPTONをセットアップ。
日本一周の旅のような装備ですが、今日は違います。
天理駅から県道51号線を走って、天理東ICに向かいました。
街路樹が紅葉していました。
トップが前の4速より少しギア比が上がっているのですが、ペダリングが軽く感じられます。
SHIMANOのBB、SM-BBR60のお蔭でしょうか。
天理東から県道191号線に入り、本格的な登りになります。
集落を抜けると激坂が始まりました。
いきなり1速にギアダウンの激坂です。
1速のギア比は1.54
時速3km/h台にスピードが落ちてもペダルと踏むことができ、ぐいぐい坂を上ることができます。
でも、時速3km/hなら歩いた方が早いかも・・・
いや、自転車乗りは歩いたら負け、遅くてもペダルを踏むことに意義があります。
とは言いながらも体力の衰えには勝つことができず、10分毎に休憩しながら、天理東ICから福住ICまでの県道、標高差350m、5kmの距離を一時間半かけて登り切りました。
BROMPTONの37T化、大成功です。
「七曲がりハイキングコース」という看板、七曲という地名は、これで3度目かな?
ここを越えたらもう少しで福住ICです。
息子に釣りに行こうかと誘ったら、「また来年ね」と言います。
この前、良型のコロダイを釣り上げたので、また行くかと思ったのにつれない返事です。
僕なら良い思いをしたら、すぐに行きたくなるのに。
もっとも、釣れなくても今度こそと思って、結局いつも釣りにいきたがっているのですが・・・
ということで、和歌山の磯に一人で釣行しました。
今日の餌は、買い置きしていた「冷凍むき身赤貝」と途中の餌屋でウニを予約しています。
高速に入った時、「冷凍むき身赤貝」を忘れたことに気付きました。
今から取りに戻れないので、ウニと一緒に「冷凍むき身赤貝」を買いました。
大阪市内で買うより200円高い。ちょっと損をしましたが、餌が無くなって往生するよりましです。
渡船が出航してすぐに、船頭が「底物の人いる?」と聞いてきたので、返事をすると2番目に磯に渡してもらえました。
大概の渡船は、舳先に陣取った常連さんが好きな磯に乗っていって、僕は最後に余った磯に乗ることが多いのです。
ひどいときは、「まだおったんか、もう磯ないで」と言われたことがあります。
でも、ここの渡船は船頭が乗る磯を指定してくれるので、安心して渡礁を待つことができます。
それに、サポータがついていて、荷物の受け渡しや磯に渡るタイミングを指示してくれます。
去年、渡礁の際に転倒して指の骨を折った経験があるので、とてもありがたい渡船です。
磯に渡って釣りを開始。
ウニはエサ取りが齧り、赤貝は小さなあたりとともに無くなります。
今回はトランスブルーという根がかりしにくいおもりを買ってきました。
天秤式に替えると、2回ほど根がかりしたので、トランスブルーは効果があるようです。
予備にもう少し買っておこうかな。
三時間経過、それらしいアタリもなく、弁当舟が来たので、弁当を食べて昼寝。
一時間も経たないうちに、大きなうねりで足先に波がかかって目が覚めてしまったので釣りを再開。
何度か打ち返したのちに、竿が少し舞い込むようなあたりがあったので、合わせてみると魚がかかりました。
何だろう、コロダイじゃなくて、石鯛だったらいいなあと思いながら魚とやり取り。
アタリがあってから取り込みまでが、一番ドキドキする時間です。
魚の姿が見えてきました。
黒と白の縞が見えました。
やりました。石鯛です。
とはいっても小ぶりだったので、一気にごぼう抜きしました。
釣り上げた石鯛を測ってみると、38センチほど。
40センチないので、石鯛というよりもサンバソウです。
その後は潮が止まって時折ウニが残る状態になり、赤貝は小さなあたりとともに無くなります。
何が赤貝をかじっているのだろうと気になったのですが、結局わからずじまいです。
結局、竿が舞い込んだのは一回だけ、でもその一回をものにできたので、満足できる釣りになりました。
家に帰って息子に「お前が来たら、もう一匹釣れてたのに」といったら、
「また来年ね」と返ってきました。
釣友二人と和歌山の筏にチヌ狙いで釣行しました。
出発前の夜、ワクワクして中々眠たくならないので、インターネットで釣りの動画を見ていたら、山本太郎さんがカセからイガイやアケミ貝の丸貝を使って、チヌを釣っていました。
そういえば、最近はオキアミやコーンばかりで、アケミ貝は全然使っていません。
久しぶりアケミ貝を使ってみようかなあということで、渡船に向かう途中の餌屋でアケミ貝を購入しました。
筏に渡って、まずはアケミ貝の半貝でモーニングサービスを狙ってみましたが不発。
アケミ貝をつぶしたものをダンゴにくるんで数投ほうりこんで、オキアミをダンゴにくるんで落とし込んでみると、妙なアタリがありました。
あわせてみると手ごたえが無いわりにやたら重たい。
アケミ貝を使ったから、タコがきたかなと思ったら、なんとエイでした。
しっぽの毒針が怖いので、糸を切ってリリースしました。
今日は気温が低かったのですが、水温は高くてエサ取りが多いだろうと思っていたのですが、オキアミもコーンも反応が無く、そのまま戻ってきます。
釣友二人も同じような状況で、魚の活性が非常に低いです。
おまけに潮の動きがおかしくて、右に行ったり左に行ったり、かと思うと上潮だけ動いていたりと釣りにくい潮です。
それでも、釣りを開始して二時間ほどしたとき、アケミの半貝で大きなあたりがあり、いい感じの魚が掛かりました。
チヌかと喜んだのですが、水中に見えてきた魚は顔が丸い。
チヌなら口先がとんがっているのですが、釣れた魚はヘダイでした。
その後、ぽつぽつとヘダイが釣れたのですが、チヌは顔を見せてくれません。
アケミ貝を持っていない釣友二人は、何も釣ることができません。
しかたがないので、いつもボウズのK君にアケミ貝を5個あげました。
「ヘダイが釣れたら一個100円、チヌが釣れたら一個500円ね」というと、
K君は半貝で何かを掛けたものの、痛恨の針外れ、500円儲け損ねました。
三時近く、渡船が迎えに来るまであと一時間ちょっと。
相変わらずオキアミとコーンはそのまま戻ってきて、アケミ貝も反応がなく、潮は変な動き。
普段は水中の様子がわかりにくいので殆どすることが無いのですが、今日は潮がよれて仕掛けが安定しないので、3号のオモリをつけてぶっこみにすることにしました。
針からオモリまで30cmほど取って、オキアミやコーン、アケミ貝をつけてぶっこみましたが、これといったあたりはありません。
オキアミをつけてぶっこんで、アケミ貝を入れた桶の水が濁っていたので取り替えていると、いきなり竿が暴れました。
海中に落ちそうになっている竿をつかんで合わせると、いきなり横に魚が走りました。
この動きはボラか、半分あきらめながら、もしかしたらシマアジかもしれないから顔だけでも見てやろうとやり取りをしていくと、上がってきたのは真鯛でした。
それも大物!
後で船頭に測ってもらったら、52cmもありました。
残り時間も一時間を切りました。
残ったアケミ貝を丸貝のまま上まきし、丸貝を針につけてチヌに望みを託しました。
「昨日見た動画では、腕いっぱいまで誘いあげて落とし込んで、着底して5秒後にアタリがあるて言ってたで」
と言いながら竿を動かしていると、穂先にアタリが、合わせてみると首を振るチヌ独特の引きが、
これまでの釣果は真鯛1匹にヘダイ4匹、釣友二人はキープできるような獲物はかかっていません。
これでチヌを釣ったら釣友に恨まれるなあと思っていたら、上がってきたのは銀色の魚体。
しかし、顔が丸い。
結局、釣友に恨みを買うことなく、真鯛1匹にヘダイ5匹の釣果に終わりました。
今回の釣りは、チヌが釣れなかったものの、山本太郎先生のおかげで存分に楽しめました。