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Bromptonで休日を繋いで、日本一周を目指しています。 その他、趣味の魚釣りなどを綴っています。

魚釣り-「磯の王者 石鯛」

2014年06月14日 | 石鯛


もう4年も前になるのですが、小学生の時に買った両軸リールを見つけました。
オリムピックのドルフィン350-LWというリールで、当時連載されていた「釣りキチ三平」の「磯の王者」石鯛釣り編に触発されて、お年玉で買った物だったと思います。

当時は小学生だったので、磯に行けるはずもなく、近所の野池で鯉釣りに使ったぐらいだと思うのですが、魚を釣り上げた記憶はありません。

今は僕も大人になって、チヌやグレ狙いで磯に上がっていいるので、このリールで石鯛を釣ってやろうと、石鯛竿を買って、年に何度か石鯛狙いで磯に上がっていました。
去年の夏には、小型ながら石鯛をかけたものの、引き上げた瞬間に針が外れるという悔しい思いをしました。
 

 最近の石鯛リールは、投げたときにバックラッシュを防ぐ仕組みやどれぐらいの距離を投げたかわかるカウンターがついているのですが、40年前のリールにはそんな装備もなく使いにくいものだったので、先週、ついに石鯛専用リールを購入してしまいました。
買ったリールはSIMANOの海魂4000-Tというリールです。
最新のリールは電気式のカウンターなのですが、電気式はどうも趣味に合わず、メカニカルカウンターを買おうと思ったら、カタログ落ちでどこの釣具店も売っていませんでした。
何軒かの釣具店を回って、ようやく在庫品を見つけ、手に入れることができました。


夜中の3時半に港を出船し、船頭に勧められた磯に上がりました。
磯に上がって最初に準備したのは、ジグです。
実は前回磯釣りに行った時、隣の磯でジグでシイラを釣っていたのを見て、ジギングをやってみたいと思ったからです。
ジギングロッドを持っていないので、エギングロッドにジグをつけて適当にリーリングしていると、数投目に魚がかかりました。
エギングロッドが折れるかと思うほどの引きで、後ろの岩に立てかけている玉網に手を伸ばすことができません。
しかたなく波に合わせてようやく磯にずり上げたのは、60センチもあるスズキでした。


これに気を良くして底物釣りを開始。
これも数投目に石鯛竿の穂先が引き込まれ、上がってきたのは28センチの石鯛でした。
石鯛というよりもサンバソウ(石鯛の稚魚の呼び名)ですが、何はともあれ、初めての石鯛です。


初ジギングの獲物と初石鯛を釣り上げて満足に浸りながらエサの打ち返し続けていると、小一時間ほどしたとき、石鯛竿の穂先が大きく曲がって、海に突き刺さりました。

慌てて竿を立てると、強烈な引きです。
20号の道糸とワイヤハリス、石鯛竿と石鯛リールの剛性を信頼して、強引にポンピングしながら巻き上げていくと、白い魚体が見えたと思った瞬間、またもや強烈な締め込みで足元がよろめきました。
磯際の根に潜ろうとする魚を無理やり引っ張り上げ、一気に抜きあげると、銀色の魚体を持った、40センチの石鯛でした。

石鯛にしてはトレードマークの縞模様が無いなあと思ったら、後で船頭に聞いた話では、雄の石鯛は大きくなると縞が消えるそうです。

子供の時に買ったリールではなかったのですが、思い立って40年、ようやく石鯛を釣り上げることができました。


ワクワクしながら釣りキチ三平を読んでいた子供の頃の自分に伝えたいですね。
お前は大きくなったら石鯛を釣るぞ!