折りたたみ自転車で日本一周 etc

Bromptonで休日を繋いで、日本一周を目指しています。 その他、趣味の魚釣りなどを綴っています。

日本一周12日目 2010年10月24日 高知県 室戸岬~高知県 須崎市

2010年10月27日 | 日本一周


 昨日の夜、暗くてよく見れなかった室戸岬の風景を堪能してから、国道55号線を北上しました。 
室戸岬から30kmほどのところで、GPSを見ながら慎重に走ります。心の中でカウントダウンしながら、0になったところでBromptonを停止。記念すべき積算距離1,000km地点です。何の変哲もない道ですが、1,000と言う数字は、なんとなくうれしいものです。
 

安芸市からは自転車道を走りました。トンネルの様子からして、昔は電車が通っていたみたいです。
岡山の鷲羽山の風の道と同じ雰囲気で、走りやすい道です。


堀切川の川原では、河童が手を振っていました。
 
 香南市で僕の愛読書の一つ、吉村 昭の「漂流」の主人公の無人島長平の像を見つけました。江戸時代に高知で難破して、1,000km近く離れた鳥島に流れ着き、12年後に新たに流れ着いた漂流者達と力をあわせて船を作って生還した人です。物語の主人公と出会えるのは、ちょっとした感動です。

人の多い都会に住んでいると、長平みたいに人のいない島で暮らしたくなります。でも、実際に住むと寂しいでしょうね。

桂浜の手前の高知竜馬空港で、着陸態勢に入った飛行機が見えました。運良く、飛行機とBromptonのツーショットを撮ることができました。


 鬼のように高い浦戸大橋を渡って、坂本竜馬のいる桂浜に到着しました。
20年ほど前、初めて司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んで感動し、友達と竜馬に会いにきたところです。
その時は、おみやげ物屋で記念に竜馬の写真を買おうと思ったのですが、数千円もしていました。
ふと見ると、2,000ピースの竜馬の写真のジグソーパズルが半分ぐらいの値段で売っていました。
僕はジグソーパズルは嫌いなのですが、値段に負けて買ってしまいました。
初めてのジグソーパズルが2,000ピース、しかもモノクロ写真ということで、完成まで2ヶ月位かかりました。
僕がジグソーパズルをしたのは、これが最初で最後です。
このジグソーパズルは長男の部屋に飾っています。
長男も中学生になったので、そろそろ「竜馬がゆく」を読ませたいと思っています。

 
 今回は小さな竜馬の像と、竜馬の写真の入ったマグカップ、竜馬のイラストの入った焼酎、家族には「竜馬がゆく」という名前の栗饅頭を買いました。栗饅頭は家族に好評でした。20年前に比べると、お土産のバラエティが増えているように思います。

 桂浜を過ぎると、雨が強くなってきました。四国に入ってこれで4回連続の雨です。雨に打ちひさがれながら横波黒潮ラインに差し掛かりました。

二日目で100km近くも走ったあとで、アップダウンのきつい道を走るのは地獄です。脚力もなくなり、昨日の南阿波サンラインのときと打ってかわって、上り坂ではずっとBromptonを押していました。
武市半平太の像を過ぎた下り坂でGPSを見たら、ステーからGPSがはずれてポンチョの上にのかっていました。ブラケットを止めているネジが緩んで外れたみたいです。もしポンチョを着ていなかったら、GPSは地面に叩きつけられてつぶれていたかもしれません。雨のおかげで助かりました。と、でも思っていないと、やりきれない雨です。
 
ようようの思いで多ノ郷駅にたどり着き、Bromptonを宅急便の営業所に預けました。
 
室戸岬の中岡慎太郎、安芸の岩崎弥太郎、桂浜の坂本竜馬、須崎の武市半平太と、高知は幕末の志士の像の多いところです。 



12日目

 

走行距離

125.7km

GPS計測)

 

総走行距離

1,092.0km

交通費

6,890

JR多ノ郷駅~自宅)

宅急便

1,370

(四国~自宅)

合計

8,2600

 
 

総合計

109,925

 


日本一周11日目 2010年10月23日 徳島県 日和佐~高知県 室戸岬

2010年10月26日 | 日本一周


9月の中旬に奥さんと韓国に行きました。飛行機の窓から、この前訪れた四国最南端の竹居岬が見えました。地図と同じ地形です。当たり前のことだけど、実際にこの眼で見ると、妙に感心してしまいました。

前回の到着地、日和佐へは直通の高速バスがあるのですが、到着するのがお昼過ぎになります。走る時間が少なくなるので、大阪から徳島駅まで高速バスで出て、特急「むろと」で日和佐に向かいました。


日和佐から国道55号線を南に走りました。すぐに国道55号線は内陸に入っていくので、海岸に近い南阿波サンラインに進路をとりました。いきなり10%の勾配の上り坂です。いままで上り坂で苦労していたので、先日Bromptonの変速機を3段から5段に変更しました。ついでにSPDペダルにも変更したので、引き足が効いているのか、結構登ることができました。


第1展望台からは、雄大な太平洋が望めました。南阿波サンラインは、アップダウンを繰り返して、第2展望台、第3展望台と続きます。いったい幾つの展望台があるのかと思っていると、第4展望台で終わりでした。
 

 第4展望台では、GIANTのロードバイクに乗っている青年と少しおしゃべりをしました。

南阿波サンラインを抜けて国道55号線に戻り、しばらく走っていると、先ほどのGIANTの青年に追いつかれました。彼の方が先に第4展望台を出発したのですが、途中のコンビで休憩していたそうです。お互いに旅の無事を交わして別れました。さすがにBromptonでは、ロードバイクについていけません。


宍喰浦で、なんとなく美味しそうな店を見つけました。入ってみると、竹炭を練り込んだソーメンのつけ麺と徳島の地鶏の阿波尾鶏丼を食べさせてくれました。竹炭ソーメンはとてもこしがあって、美味しいつけ麺でした。お店をされているご夫婦は、東京で電子出版関係の仕事をされていたのですが、去年、自然の豊かなこちらの方へ移り住んだそうです。うらやましい限りです。
 
 宍喰浦を抜けると、甲浦港が見えてきました。10年前に、職場の上司に初めての磯釣りに連れてきてもらったところです。当時は大阪からフェリーが運航されていました。夜行のフェリーで朝早くに着いて釣りをして、夕方のフェリーで帰るというパターンです。フェリーが廃航になってしまったので、一度しか訪れていませんが、懐かしいところです。
 

 甲浦駅にも寄り道しました。高架が急に無くなっていて、終末の駅というよりも、作りかけの線路が途切れているような感じです。

 荒波が打ち寄せる海岸を見ながら走る国道55号線は、車の通りも少なく、今ままでで一番気持ちのいい道です。

弘法大使が修行されたという御厨人窟は、夕闇が迫り、人気も無く、洞窟の中も真っ暗。怖くなって早々に退散しました。


室戸岬で思い出すのは、中学生の時に亡くなった祖母の話です。
僕の父がまだ乳飲み子の頃、室戸台風で家が倒壊しました。
たまたま土間に避難していた祖母たちは、天井裏に荷物を上げるため天井を切ってあったところにすっぽりとおさまり、下敷きにならずにすんだそうです。
しかし、土間に下りるのを嫌がった娘(僕の伯母に当たる人)が、家の下敷きになって亡くなったそうです。
もしも祖母が土間に避難しなかったら、僕の父も家の下敷きになっていたわけで、そうしたら僕もこの世に生まれていなかったかも、人生とは不思議なものです。

11日目

 

走行距離

82.77km

GPS計測)

 

総走行距離

966.3km

交通費

5,970

(自宅~JR日和佐駅)

宿泊費

6,500

 

合計

12,470

 
 

総合計

101,665

※総合計が10万円を超えてしまいました。食事や観光地の入場料などを含んでいないので、実際はもっとかかっています(>_<)