ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

昨夜の客

2015-01-29 09:19:09 | をかしら屋
一昨日、夜の仕舞い客は常連氏と入れ違いに、賑やかにやってきた。
お世話になっている建築業界の方々。
東京のいつもの先生を含め7名様、2テーブルを陣取る。

賑やかなのは三次会という。
ありがたくも最後の店に選んでいただいたのだ。

全員ハイボールで、たぶん本日何度目かの乾杯。
右習えしてくれる風習は、たぶん私たちが最終世代で、今は個人の時代。
ロンリー店主には気づかっていただける右習えはありがたい。

三次会にしてはたいそうな食欲で、2テーブルに各々、黒豚レバー、テッポー一本焼き、シマチョウ、キムチ盛り。
舌も胃も食欲中枢もだいぶマヒしたころだろうが、黒豚レバーに皆様から賛辞頂戴。
テッポーを見て歓声、切って喜ぶ。

その間に、なんと三次会の鍋。
コレコレと今だけ提供の(今週末までですぞ)「コプチャンカレーチゲ)。
ホルモン屋に似合わぬいいスパイスの香り。
当店の山盛り三人前は残さずいただいて、鍋とレンゲだけ帰って来た。
なんと「おじやセット」で汁までたいらげたのだ。

おまけに冷麺4名様。

月末にしては寂しいなんてしょげていたが、仕舞いの客が賑やかだとこちらの心も暖かくなる。
おもわずスキップしてアイススケートリンクと化した駐車場でまた転ぶ。

昨日は従業員I嬢の娘さんが熱を出してお休み。
ランチは急遽お休みをいただいた。

夜に挽回といつもはI嬢にまかせきりの店の準備をふ~ふ~息を詰まらせながら急ぐ。
なるほど手間と時間のかかるものだと、洗い物をロープにかけたり。

幸い開店すぐに(心の準備が出来ぬまま)若い男子二人組。
当店は初めてといいながら、ナイスチョイスの「豚内蔵九点盛り」。
豚内蔵一頭買いの当店ならではのメニューで、初めてのお客様には特におすすめしている。
いろいろな部位をお試しいただいて、お好きな部位をまた単品で選んでいただくのが主旨。

若いのに丁寧な言葉づかいの、昔なら「ハンサム」と呼ばれるお二人。
飲み放題を選択しながらも、がっつくのではなく、会話を楽しみながらゆったり呑まれる。
若者らしく清々しい卓であった。

次は先週の同級会にも出席した高校の同級生の職場ご一行様。
やさしく楽しい彼の人柄か、三人の予定が増えて五人に。
呑めば呑むほど賑やかで楽しそうなご中年一行様。
最後はお隣の卓とも仲良くなり、ついつい会話がはずみ、お隣さまは新幹線最終便に間に合ったのだろうか。

そのあとは、同じく高校の同級生の大学時代の同級生、地元大学の畜産関係の先生たち。
こちらもいつものように呑む、呑む、呑む、呑む。
食べる、食べる、食べる、食べる。
幹事の学生(か助手か)は絶えずご注文。
○○三人前、と、
生ビールと麦お湯割り二杯とハイボール。

ロンリー店主の手が回らぬほど、その注文の間隔が短い。

ありがたいが、とうとう足がついて行けずつりそうになる。

この夜はどの組も、呑む、喰う、ためらわず呑む、喰う。
こういうのはいい。

あとからに入った常連氏語る。
どうせ呑むなら一軒目で思いっきり行かなきゃ。
最近は一軒目はホットペッパーとかなんとかでせせこましく何百円かをけちりながら、二軒目、三軒目のキャバクラ・バー・スナック&盛岡人は締めの冷麺・ジャジャ麺・ラーメン屋で金銭感覚が崩壊する人々が多い。
酒飲みとしては嘆かわしいな、などと小店主に気遣いながら話す。

その常連氏のすぐあとに、最近よく来るリーマン二人組。

お隣の最初は見知らぬワタシの同級生組と意気投合しての会話から、在阪の大手電機メーカーにお勤めで、仙台在中、ときどき盛岡に出張という方。

会計のレジ前で、仙台の拠点も廃止になり、来週からは大阪に戻るとの事。

いや~、この店で「豚」内蔵のオイシサを教わりました、と。
そういえば、豚レバーに舌鼓を打っていました。
関西は牛主流ですが、たまには豚さんもかわいがって下さい。

そして一卓去り、一卓去り。

残されたテーブルの、五組の残骸に、しかし今夜はこちらも高揚しながらお片づけ。
ホントに今日のお客様たちは、呑んで、呑んで、呑んで、食べて、食べて、残らず食べて帰られた。

ロンリー店主は心地よい疲れに浸りながら、深夜の事務所兼仮住まいでいつもの缶ビール二本。
お得意のもやし豆腐炒めで、水曜日のお楽しみ志村軒(8チャンネル)を見てお休み。

ついでに疲れの残った今朝は、いつものように「起き掛けいきなり事務処理」をさぼり、「ノボさん」(伊集院静著)の残りを読了。

最終章の子規の最期に涙止まらず。

中年はいかんな。
「マッサン」にぐぐぐときて、「ノボさん」に堪える事ができない。

そんな、日々。

今日はI嬢の娘さんの熱も下がったようで、ランチも夜の部も営業です。
夜は花巻から相方も応援に来るので、なんとか格好がつくようにお願いします。


しかし、やっぱ、ロンリーが続くのはお客様的には申し訳ないですね。
なんとかならぬか、、