ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

次長課長 わたしゃ 無化調

2013-01-26 12:41:14 | 第1紀 食べる・飲む
昨夜の大通は今月最高潮の人出だったか。

給料日と週末が重なり、今年は長い正月休みで透けそうになった財布に久しぶりの補充で、街行く人はみな笑顔だった。

23時過ぎ、お客様の要望でタクシーを呼んだが、一時間待ち。
代行ならわかるがタクシーがね~。

そんな大通店も大賑わい。
高校の先輩の一人席が確保できず、ゴメンナサイ。
そして高校の同級生。
座って話す場所も無く、包丁も放せない。

本を一冊いただいて、また来週会おう。
待つにもどこの駐車場も一杯みたいだ。



そんな彼からいただいたのがこの本。

「家族のもとへ、あなたを帰す」

震災の津波などでお亡くなりになった方々の身元を歯形で判明するためにかけつけた歯科医達のドキュメント。

彼も歯科医師会の担当として毎週のように休日返上で被災地にでかけた。

明日の休みにでもじっくり読みたい。


閑話休題

話をワタシの本質の「食べる」ことに向けよう。
なにせお前の食べる話を読みたいという、ありがたい読者の方がいる。

ここのところ決算や(さきほど税理士に渡してこちらの仕事はやっと開放された)通常業務で外に食べにいく時間がなかったが、だからって食べていないわけじゃない。

ここ数日でラーメン屋を3軒廻った。

その一つは日曜日に娘といった花巻の南のちょっとわかりづらい場所にある店。
ワタシは3回目の来店、つまり、お気に入りだということ。

なぜお気に入りかというと、一人で店を廻している研究熱心な若者の店主が好ましいからだ。

無化調の店でありながら、かなり材料を贅沢に使っているようで、ワタシ好みのしっかりした個性のある味に仕上げている。

そして行くたびに新しい試みに挑戦している。

常連さんに今日のスープはどうとか、この新メニューはどう思うなどと反応を確かめているのも微笑ましい。

場所さえかわれば相当のファンを獲得すると思う。

若くて研究熱心で謙虚できびきびした情熱を秘めた店である。


一昨日は「テイクアウト」をテーマに矢巾あたりを廻る。

さて飯はと「たかのはし」に向うが木曜日は定休日だった。

気を取り直して向ったのは久しぶりの「横屋食堂」。
知る人ぞ知るの名店で、乙部街道のチェーン店から信号を曲がり少し行ったところにある農家の一軒家を改装したような感じの、なにかナツカシサを感じる店構え。

ときどき無性に食べたくなる縮れ麺のラーメン。
そして、パラパラの炒飯。

どちらもなつかしい味、そして食べて心も暖かくなる。
いまならオープンカウンターというのだろうか、ときどき難しい顔をしてチャーシューの糸を縛っている親爺さんと、いい感じの若夫婦の作業を見ているだけでおいしさが伝わってくる。

昔味だから少しあとにグルソーの味が残るが、いいじゃないか、これぞ昭和の味じゃい。
自分的には最近はできるだけ使わないが、子供の頃はどの家庭の台所にも一瓶あったろう。
いや田舎のちゃぶ台には常備してあって、親父は漬物にさっと振りかけていたっけ。

うん、そして三軒目は、やはり無化調。
おまけに久しぶりに寄ったら麺までつくり始めている。

鶏だしは終了で出来立ての魚介スープしかないよとつくり始めたが、そのぶっきらぼうに見える太いの蕎麦のような麺が自慢の魚介スープにあうね~。

理論家だからスープや麺の説明を細かくしてくれる。

後輩なのだろう先客が居たから、久しぶりの訪問も手短にすませたが、小さいながら一人で切り盛りしているのに、少しうらやましさを感じて店を去る。

ラーメン、ラーメンといえど、常に進化なのか新しい方向を拡げているラーメン界の躍進はしばらく続くだろう。
一過性のものと思っていたつけ麺もまだまだ人気なようだし、無化調、家系、汁無しなど進化の方向も多岐にわたってファンを飽きさせない。
それだけに競争も激しいだろう。

当面は喰う側に潜むかと。

しかし、俺という人類は、実は麺類なのだ!!