私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



音楽史の中で、様々な楽器が誕生し、その多くはやがて消えていった。時代を超えて長い間使われ続ける楽器は限られている。以前に紹介したアルペジョーネも、短命な楽器の一例である。今回はバリトンという名の楽器とその楽器で演奏したハイドンの三重奏曲のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ペダル鍵盤を有するチェンバロについては、いくつかの記述があり、その存在は確かなものであるが、実際の楽器はほとんど残っていないようである。バッハがペダル付きのチェンバロあるいはクラヴィコードを所有していたらしいことは、死後その遺産を分配する際に作成された文書で分かるが、その楽器の詳細は分からない。今回紹介するCDは、少ない資料をもとに作成されたペダル・チェンバロで、バッハのオルガンのための曲を演奏したものである。 . . . 本文を読む

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イギリスは1688年から1689年の「名誉革命」によって、国王の絶対権力の時代から議会制民主制へ移行し、豊かな中産階級層を中心とした文化の時代となった。音楽も宮廷から市民社会にその中心を移し、商業的演奏会や家庭での音楽が盛んとなった。この様な時代にリコーダーは、独奏楽器として愛好され、多くの作品が生み出された。今回はこのような作品の中から、リコーダー2本と通奏低音のためのトリオソナタを収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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オリジナル楽器編成による作品の演奏は、中世、ルネサンスに始まり、バロック、古典派、ロマン派の作品と次第にその範囲を拡げてきたが、筆者はそれが果たしてどれだけ現代にまで近づくか大いに興味を持ってみてきた。そしてついに20世紀の作品にまで及んできたことを知り、今回はその1枚、ラヴェルの管弦楽曲を収録したCDを紹介できることになった。 . . . 本文を読む

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バッハの初期の創作活動については、自筆譜など直接的資料が少なく、現存する作品の内どれがその時期に作曲されたものかはよく分かっていない。「私的CD評」では、これまでも幾つものCDで、初期の作品を紹介してきたが、その続きとして今回は、バッハのヴァイマール時代の前半までに作曲したと思われる作品を収録したCDの1枚を紹介する。 . . . 本文を読む

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