私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



イ・ムジチ合奏団によるヴィヴァルディの「四季」は、日本におけるバロック音楽流行の先駆けとなったレコードであった。それから間もなく半世紀になろうとしている。その間のバロック音楽演奏の移り変わりに一石を投じた演奏を紹介する。 . . . 本文を読む

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前回デイヴィッド・マンロウ指揮の「ゴシック期の音楽」を紹介した際に述べたように、中世の音楽は、演奏者の解釈の幅が広い。そのため「正しい演奏解釈」というものは存在しないと言っても良い。今回紹介するCDは、選曲、演奏解釈が、前回とはかなり異なるものである。 . . . 本文を読む

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音楽は時代をさかのぼって行くと、実際にどのように演奏されたのかが次第に不明瞭になって行く。それは、景色が遠いものほどぼやけて、ついにはかすんで見えなくなってしまうのと似ている。文字や譜の形で音の高さを示すものが残っている時代になっても、テンポやリズムは分からなかった。その当時の音楽がどのように演奏されたかは、歌い、演奏されながら受け継がれてきたもので知るしかなかった。それがやっと楽譜として残るようになった時代が、中世の後期、ゴシック期と言われる12世紀中頃から15世紀中頃までの300年間の時期である。今回は、このゴシック期のフランスの音楽を紹介するCDを取りあげる。 . . . 本文を読む

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バッハのチェンバロ協奏曲のほとんどは、他の協奏曲からの編曲と考えられている。そのうち5曲は原曲が分かっているが、他の曲に関しては、その音域や旋律線などから、ヴァイオリンやオーボエなどのための協奏曲が原曲と考えられている。それらの内、オーボエやオーボエ・ダ・モーレのための協奏曲に復元された作品が収められているCDを紹介しよう。 . . . 本文を読む

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