私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



バロック時代のドイツ、特にプロテスタント、ルター派の地域では、村の小さな教会に至るまでオルガンが備えられていた。そのため多くのオルガニストが生まれ、多数のオルガン曲が作曲された。その中心となった地域である中部ドイツの、17世紀末から18世紀前半までに活躍したオルガニスト達の作品を、ジルバーマン・オルガンで紹介したCDを今回は紹介する。 . . . 本文を読む

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ベートーフェンは1792年にボンからヴィーンに移り、活発な創作、演奏活動を始める。交響曲第1番を作曲した1799年からは、作曲の中期に入った。そしてその1年後の1800年にピアノ協奏曲第3番を作曲した頃に、独自の表現スタイルを確立したと言って良いだろう。今回紹介するのはこのピアノ協奏曲第3番と、次の第4番をフォルテピアノとオリジナル編成のオーケストラで演奏したCDである。 . . . 本文を読む

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ヴィアマール宮廷のオルガニスト兼宮廷楽士に任命されて5年、バッハはすでにチューリンゲン地方を越えてオルガンの名手として広く知られるようになっていた。この時期にバッハは、一冊の小形の冊子を作り、壮大なコラール前奏曲集を計画した。この計画は途中で放棄されたが、その46曲のコラール前奏曲は、ヴァイマール時代のバッハの傑作として愛聴されている。今回はこの曲集を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ルネサンスからバロックへの音楽形式の移行は、1600年を挟んだ時期に主としてイタリアで起こった。モノディーと呼ばれる単旋律に通奏低音の伴奏という形式や強弱の対比などの様式が導入され、音楽の新しい時代が始まった。この様な移行期に重要な役割を果たした1人が、ヴェネツィアのサン・マルコ教会の主任オルガニストであった、ジオヴァンニ・ガブリエーリである。今回は、そのガブリエーリが1597年に出版したSacrae Symphoniaeと言う作品から、器楽合奏のためのカンツォーナとソナタを収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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