私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



バッハの協奏曲作品は、「ブランデンブルク協奏曲」を加えても僅かなものしか残っていない。実際に作曲したのは多くあるが失われてしまったと言う考えもある。そのひとつの証拠と考えられているのが、チェンバロ協奏曲である。それら全ては、他の協奏曲を編曲したものと思われるからである。今回は、これらチェンバロ協奏曲から復元された、ヴァイオリンを独奏楽器とする協奏曲を収めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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イギリスを代表する作曲家、ヘンリー・パーセルは「ディドとエアネス」や「フェアリー・クイーン」などのオペラ、多くの劇付随音楽、さらにアンセムなどの宗教音楽でも知られているが、鍵盤楽器のための作品、グラウンドやエアなどの小品でも有名である。それらの作品は、まとめて出版されたものではないが、珠玉の作品群と言って良いだろう。今回は8曲の組曲を中心にしたパーセルの鍵盤楽器のための作品を収めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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中世、ルネサンスからバロック、そして古典主義時代の作品にまで、オリジナル楽器による演奏がCDとして手に入るようになってきたが、ロマン主義時代の作曲家の作品となると、まだ限られたものしかない。ブラームスの交響曲などの管弦楽曲もその例外ではなく、ロジャー・ノリントン指揮のものしかない。しかし今から100年以上前の19世紀の演奏は、楽器も含めて現在とは大きく異なったものであり、その時代の作品が初演された当時の演奏がどのようなものであったか、大いに興味のあるところである。今回はそのような作品のひとつ、ブラームスの交響曲第1番のオリジナル編成による演奏のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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すでにバッハの作品を紹介した項で触れた通り、バッハはドイツはもちろん、イタリアやフランスの先人達の作品を学んで、自らの様式を形成していった。中でもイタリアの協奏曲は、ヴィヴァルディをはじめとした多くの作曲家達の作品を研究した。それはヴァイマール時代に行ったオルガンやチェンバロにための編曲に、その痕跡をたどることが出来る。今回はバッハがチェンバロのために編曲した協奏曲の全曲を収めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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