私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



エリザベス朝から以降、イギリスの音楽は厚いアマチュア層を背景に、多くの外国の音楽家をも惹き付けて繁栄を極めた。鍵盤楽器(特にヴァージナルと呼ばれたチェンバロ)やリコーダー、ヴィオールを初めとした楽器のための独奏、合奏曲など、多様な音楽が大量に生み出された。オペラや宮廷のマスクなどの声楽音楽と並んで、ジグと呼ばれた風刺的内容を持つ短い喜歌劇が、オペラのあとに上演され、それ自体が本体のオペラから独立した存在となっていた。今回はそのような喜歌劇のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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エリザベス朝の音楽は、最近様々な分野の音楽のCDが発売されて、非常に豊かなレパートリーを持つに至った。単にイギリスの音楽家や演奏グループばかりではなく、フランスや、ベルギーなど様々な音楽家による演奏を聴くことが出来る。今回紹介するCDも最近発売されたもので、エリザベス朝のコンソート音楽を紹介する興味深い演奏を収録している。 . . . 本文を読む

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エリザベスI世在任中のイギリスは、多方面にわたる音楽が隆盛を極めた時代であった。中でも「ヴァージナル」と呼ばれたチェンバロのための音楽は、アマチュアの音楽愛好家の増加に伴い、大量に生み出され、筆写譜で広く普及した。その代表的手稿、「フィッツウィリアム・ヴァージナルブック」に含まれる曲を中心に、この時代のチェンバロ曲を収めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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王政復古時代のロンドンは公開音楽会やアマチュアの音楽愛好が咲き誇った時代であった。先に紹介したディヴィジョン・ヴァイオリンやフルート、様々な舞踊の教則本を兼ねた曲集が続々と出版され、活気に満ちていたその時代を象徴するような作品を集めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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16世紀末の作曲家、アントニー・ホルボーンのコンソート音楽は、平易で楽しい曲で知られている。ルネッサンスの末期、当時の宮廷の舞曲からなるこの曲集は、コンソート音楽の最も古い出版譜の一つに数えられている。この曲集から選りすぐりの作品をヴィオール・コンソートで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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17 - 18世紀のイギリスでは、カントリー・ダンスを踊れることが、紳士の嗜みとされていた。そのための教則本としてもてはやされたのが、1651年に初版が発行された、音楽出版人および書店主ジョン・プレイフォードのThe English Dancing Masterであった。ここで紹介するCDは、この本に収められた舞踏のための曲によって、当時のイギリスの社会の一端を紹介しようとするものである。 . . . 本文を読む

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先に紹介したThe Delightful Companionと同じく、17世紀終わりから18世紀初めにかけてイギリスで盛んであったアマチュア音楽愛好家のためのリコーダー曲集の中から様々な作品を取り上げて構成したCDである。もともとアマチュアのリコーダー奏者を対象とした作品は、平易で、技術的にも容易なものが多く、一つの曲集の全てを紹介するのは、単調で面白味に欠ける場合が多い。このCDでは、曲の構成と選曲に、独自の工夫を凝らしていて、楽しく聴くことが出来る。 . . . 本文を読む

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先にディヴィジョン・リコーダーのCDでも触れたが、17世紀の終わりから18世紀の初めにかけてのイギリスでは、自ら楽器も演奏するアマチュアの音楽愛好家が隆盛を極めていた。そして17世紀も終わりに近付いてくると、一時廃れていたリコーダーが息を吹き返し、いくつもの教則本や曲集が続々と出版された。そして当時の一流の音楽家達が競ってリコーダーのための曲を書いた。ここで紹介するCDによって、当時のイギリスのリコーダー音楽流行の一端を垣間見ることが出来る。 . . . 本文を読む

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リコーダーはイギリスでも一旦廃れていたが、1680年代に入った頃から再び人気が盛り返し、いくつもの教則本を兼ねた曲集が出版される様になった。それに続いて、様々なリコーダーのための曲集が出版されたが、その一つがディヴィジョン・フルート(The Division Flute)である。ここで紹介するCDは、この曲集のほか、当時のアマチュアのためのリコーダー曲集からの曲もまじえ、20曲を収めている。 . . . 本文を読む

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