私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ルター派の教会では、毎年10月31日を宗教改革記念日として祝っている。ライプツィヒ時代のバッハは、毎年この日の礼拝のためのカンタータを演奏していたと思われるが、現在残っているのは2曲だけである。今回はこの宗教改革記念日のためのカンタータを、オリジナル編成の演奏で録音したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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リュートは古く紀元前18世紀のバビロンにその起源を見ることが出来るが、10世紀から12世紀の間にムーア人が領有していたスペインを経由してヨーロッパにもたらされ、ルネサンスには楽器の女王といわれていた。17世にの後半にチェンバロが重要性を増すとともに衰退に向かい、18世紀前半でほぼその役割を終えている。そのリュートの最後の巨匠と言えるジルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの膨大な作品の中から、2つの組曲を収めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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新バッハ全集は、2010年に総索引が刊行され、一部未刊のものもあるが実質的には完了した。それを待ったように、これまでに刊行された巻の中で、刊行当初から問題のあった巻や、刊行後に新たに発見された原典がある作品などを、改訂版として刊行する計画が実行に移された。その第1巻として、1954年の刊行直後から論議を呼んでいた「ロ短調ミサ曲」(BWV 232)の改訂版が2010年夏に刊行されたので、今回はこれを紹介する。 . . . 本文を読む

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テレマンはフラウト・トラベルソが普及してきた1720年代以降も、リコーダーのための曲を書き続けた。ニュルンベルクのヤーコプ・デナーと交流があったともいわれている。そのテレマンは多産な作曲家で、アマチュアの音楽愛好家のための作品集も多く出版していた。今回はこのような曲集に収められたリコーダーのためのソナタを、日本の演奏家が演奏したCDで紹介する。 . . . 本文を読む

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シューベルトの交響曲といえば、まず「未完成交響曲」を思い浮かべる人が多いだろう。ロマン主義時代の感情移入による誇張もあって、実際以上に未完成であることが強調されているように思われる。その一方で、この曲を完成させようという試みも繰り返しされてきた。今回紹介するCDは、そのような試みの一つとして、「未完成交響曲の完成版」を収録している。 . . . 本文を読む

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