私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



19世紀後半のヴィーンで活動していた音楽批評家のエドゥアルト・ハンスリックは、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」を、バッハの「ロ短調ミサ曲」とベートーフェンの「ミサ・ソレニムニス」に続く傑作とたたえた。レクイエムとは言っても、カトリックのミサ典礼文による作品ではなく、死者を追悼する曲でもないが、多声的な音楽によって、優れた宗教曲となっている。今回はこの作品をオリジナル編成で演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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中世、ルネサンスの音楽に続いてバロック時代の音楽も、早くからオリジナル楽器による演奏が行われてきた、それに続いて古典派の音楽も、モーツアルトやハイドンの作品からオリジナル楽器によって演奏されるようになってきたが、ベートーフェンの管弦楽曲となると、それよりも遅れていた。それはベートーフェンの作品は、ロマン主義時代の影響がより強かったことにも理由があったのであろう。しかし現在では、オリジナル楽器編成のオーケストラによるベートーフェンの交響曲の演奏も、決して特殊なものではなくなってきたといえるだろう。今回は比較的早くに録音された「第九」を取りあげる。 . . . 本文を読む

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バッハのチェンバロ協奏曲は、すでに何度か紹介してきたが、今回は以前に紹介したボブ・ファン・アスペレンによる1台のチェンバロのための協奏曲集の続編ともいうべき、2台、3台、4台のチェンバロのための協奏曲全曲のCDを紹介する。グスタフ・レオンハルトの共演も魅力の一つである。 . . . 本文を読む

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イギリスのヘンリーVIII世に始まるイギリスの宮廷音楽には、フランドルやイタリアの音楽家達が多数活躍していた。バッサーノ一族は、その中でも代表的な音楽家達である。今回紹介するCDは、単にバッサーノ姓の音楽家だけでなく、16世紀初頭から17世紀前半のイギリス宮廷のリコーダー・コンソートをはじめとした世俗音楽を収録している。 . . . 本文を読む

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モーツァルトの宗教曲は、主としてザルツブルク大司教領主の宮廷楽団、宮廷オルガニストの任務にある間に作曲されている。多くのミサやその他の典礼のための作品があるが、いずれも非宗教曲との区別が難しい、モーツアルト的な作品である。今回紹介するCDは、それら宗教曲の中でもよく知られている「戴冠式ミサ」と「喜び歌え」と言う代表的な作品を含んでいる。 . . . 本文を読む

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