私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ホルンは古代の角笛を起源としているが、真鍮で作られたコルノ・ダ・カッチャあるいはヤークトホルンは、17世紀の初め頃に登場し、単に狩りだけでなくやがて芸術的音楽でも用いられるようになった。今回紹介するCDには、主として18世紀前半のホルンを含むソナタや協奏曲が収録されている。 . . . 本文を読む

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ブラームスは、交響曲第1番を作曲の際は、ベートーフェンの交響曲を継承するという意識が強く、15年もの歳月をかけてようやく完成させたが、それに続く交響曲第2番は、第1番完成の次の年に数ヶ月で作曲し、初演させた。作品全体の曲想も、第1番が短調を基調とし、重厚で激しいものであるのに対し、第2番は長調を基調として、明るい曲想を特徴としている。今回はこの作品を、オリジナル編成のオーケストラで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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バッハの「無伴奏チェロのための6曲のパルティータ」は、すでに鈴木秀美の演奏によるCDを紹介したが、今回はアネル・ビュルスマが1701年アントニオ・ストラディヴァリが製作した大型のチェロを演奏したCDを紹介する。ただ、このCDでビュルスマが演奏しているチェロは、3弦に金属線を巻いた弦を張り、19世紀に製作された弓を用い、エンドピンを備えているなど、一見モダンチェロと思われる楽器である点で、「私的CD評」が条件としているオリジナル楽器による「歴史認識に基づく演奏(Historically Informed Performance)」といえるかどうか疑問があるが、あえて紹介する。 . . . 本文を読む

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音楽において変奏と言う技法は、その発生から間もなく生まれたものと思われ、民衆の舞曲などにおいても多く見られるものである。1535年に出版されたシルベストロ・ガナッシの「フォンタガーラ」も、リコーダーの奏法と変奏、特にこの場合は音価を細分化して装飾的に奏する変奏法の教本である。従って変奏曲という形式もこの時期には存在していたと考えて良いであろう。今回紹介するCDは、16世紀終わりから17世紀前半にかけて作曲された、ハンス・レオ・ハスラーとザームエル・シャイトの変奏曲という、後の時代の変奏曲を先取りした2曲を収録している。 . . . 本文を読む

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ベートーフェンのヴァイオリン・ソナタ「クロイツァー」は、すでに一度紹介しているが、最近古楽器による演奏を次々に録音しているヴィクトリア・ムローヴァがグアダニーニのヴァイオリンで演奏したCDを紹介する。真のオリジナル楽器の響きを楽しみたい。 . . . 本文を読む

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