ローマ・カトリック教会の典礼における単旋律の聖歌は、9世紀から10世紀にかけて、いわゆる「グレゴリオ聖歌」となって、以降長年唱い継がれてきた。ルネサンス時代になると、この聖歌の旋律を基とした多声楽が生まれ、次第に複雑な曲となっていった。イタリア・ルネサンスの宗教音楽を代表するパレストリーナは、1545年に始まる「トレントの公会議」による多声的聖歌に対する批判に応える、より言葉が明瞭に理解出来る教会音楽を作曲した。今回はその代表的な「教皇マルチェルスのミサ」のCDを紹介する。 . . . 本文を読む
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