私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



すでにベートーフェンの「第九」のCDを紹介したときにも触れたように、中世、ルネサンス、バロックと次第にその分野を広げてきたオリジナル楽器による演奏は、今日では古典派、ロマン派の作品にも及んできている。オリジナル楽器による演奏は、旧来の「伝統的」な演奏習慣に対する反省から生まれた、原典への回帰の一つの現れと言ってもよいだろう。今回は原典版楽譜の刊行によって話題となった、第5交響曲の第3楽章の反復記号の問題を取りあげ、その関連で一枚のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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オリジナル編成の演奏に限らず、バロック時代の作品のCDは、一つのまとまった作品により構成されることが圧倒的に多い。例えばバッハの作品の場合、4曲の管弦楽組曲とか、6曲のブランデンブルク協奏曲、6曲のパルティータやフランス組曲、イギリス組曲などである。しかしアルファ・レーベルのCDは、独自の企画で、もとの枠組みにとらわれずに編成されたものが多い。前にこの「私的CD評」で紹介した\\\\\\\"Nobony’s Jig: Mr. Playford’s English Dancing Master\\\\\\\"(Alpha 502)もその一例である。今回もそのような好企画のシリーズからの一枚を紹介する。 . . . 本文を読む

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バッハやヘンデル、あるいはスカルラッティ、クープラン、ラモーといったバロック時代各国の音楽家達の作品は、数多くCDで手に入るが、もちろんこれらの作曲家達の作品だけが聴くに値する曲ではない。思いつくだけでも、オランダ・ドイツのスヴェーリンク、シャイト、ラインケン、ブクステフーデ、パッヒェルベル、イギリスのパーセルやブル、バード、ファーナビーなど枚挙にいとまがない。そういう中で今回は、バッハ周辺の音楽家の一人、ヨハン・クーナウの作品、鍵盤楽器のための組曲集「聖書物語」を取りあげる。 . . . 本文を読む

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