ブラームスは4曲の交響曲を残している。この時期のドイツでは、リストやヴァーグナーに代表される「新ドイツ楽派」が、交響詩や標題音楽こそがこれからの音楽であると主張していたが、その一方で音楽そのものの内的表現による「絶対音楽」こそが音楽であるという主張をする作曲家や評論家がいて、激しい論争を展開していた。ブラームスは後者の代表として、一貫して絶対音楽的作品を産み出していた。今回紹介する交響曲第3番と第4番もその様な論争の最中に作曲された、「絶対音楽」の代表作と言って良いだろう。今回は、この2曲をオリジナル編成のオーケストラで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む
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