私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



 チェンバロは、古代のプサルテリウムという、響盤に弦を張って指やプレクトラムで弾いて音を出す楽器に鍵盤を付けることによって出来たもので、その起源はイタリアにあった。15世紀中頃のイタリアの手稿の中に、チェンバロの構造を示す図が載っている。  イタリアン・チェンバロは総じて華奢で、板厚は薄く、胴体は浅い。また、弦の張力に対する補強も、他の国とは異なった簡単な支えを用いている。そのため、イタリアン・チ . . . 本文を読む

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バッハの「狩のカンタータ(BWV 208)」は、彼の最初の世俗カンタータである。それまでに作曲したカンタータはすべて、宗教的な内容のもので、教会の礼拝やその他の宗教行事の際に演奏するために作曲されたものである。ここで紹介するCDは、この「狩のカンタータ」の演奏に、ちょっとした工夫を加えている。それにはもう一つ別の曲の成立を巡る話題が関連している。ここでは、その話題も含めて紹介する。 . . . 本文を読む

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プロイセン国王、フリートリヒII世を訪問し、求めに応じて演奏を披露したバッハは、ライプチヒに戻って、国王に提示された主題に基づく作品を作曲し、印刷して献呈すると同時に出版した。これが「音楽の捧げ物(BWV 1079)」である。この作品には、数多くの演奏があるが、ピアノフォルテで演奏した3声のリチェルカーレなどを含むCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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