私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



「四季」をはじめとしたヴィヴァルディの協奏曲は、もう長い間我々の音楽生活の一部となっているとはいえ、彼が生涯の間に作曲した膨大な数の協奏曲のほんの一部しか知らないのが大方の処だろう。正月のゆったりとした時間に、理屈抜きで楽しめる多彩な協奏曲を集めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




モーツァルトの鍵盤楽器のための作品は、今日では一部のオルガン曲を除き、全てピアノで演奏することが当然のように考えられている。しかし実際には、18世紀後半は、依然トシチェンバロやクラヴィコードが演奏され、モーツァルトの作品もクラヴィコードやチェンバロのために作曲されたものが多くあった。今回はこの点に着目して刊行されているCDのシリーズの一枚を紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




バッハは多くの音楽家と同じく、先人達の作品を学んで、自らの様式を形成していった。オールドルフでの兄からのパッヒェルベルなどドイツの鍵盤音楽による教育、そしてその後フランスやイタリアの作曲家の作品の研究によって、ヴァイマール時代にはほぼ自らの様式を獲得していた。それ以降様々な作品を生み出して過程で、1735年に「クラフィーア練習曲集第2部」を刊行して、イタリアとフランスの音楽様式習得の集大成をしたと言えよう。今回はそれらの作品を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




バロック後期イタリアのヴァイオリンの名手達によるヴァイオリン・ソナタは、コレッリ、ヴィヴァルディを始め多くの作者の曲が残されているが、バロックから次の時代に移行する時期のヴァイオリン奏者の中に、ジウゼッペ・タルティーニがいる。多くのヴァイオリン協奏曲やソナタを残しているが、一般的に知られているのは、ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」の作曲家としてだろう。今回はこの「悪魔のトリル」のユニークな演奏を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )