私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



モーツアルトの活動していた時期は、鍵盤楽器がチェンバロからピアノへ移行して行く時期で、モーツァルトもかなり後までチェンバロを主たる楽器として弾いていたようだ。クラヴィコードもその間、簡便な楽器として家庭や旅行の際に用いられていた。今回紹介するCDは、以前にも1枚紹介したことのある、ジークベルト・ラムペがクラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノでモーツアルトの鍵盤楽器のための作品を演奏しているシリーズの第8巻である。 . . . 本文を読む

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バッハのチェンバロ協奏曲は、すべて他の協奏曲からの流用、編曲と考えられている。実際原曲が存在するものもある。これらの中で、2台のチェンバロのための協奏曲ハ長調(BWV 1061)には、チェンバロ2台だけの手稿が存在し、その成立時期、様式などの観点から、この弦楽合奏の伴奏なしの形態が原曲と考えられるようになった。今回はこの二台のチェンバロのみの版(BWV 1061a)と、バッハの同時代および次世代の作曲家による2台のチェンバロのための作品を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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17世紀後半から18世紀前半にかけての鍵盤楽器のための作品の様式は、ジロラーモ・フレスコバルディの影響を受けたヨハン・ヤーコプ・フローベルガーやフランスのジャン・アンリ・ダングルベール、ルイ・クープラン等を経て、ドメニコ・スカルラッティ、フランソア・クープラン、ジャン・フィリップ・ラモー、そしてヨハン・ゼバスティアン・バッハへと至る大きな流れが考えられてきたが、その間に位置するゲオルク・ムファットの鍵盤楽器のための作品が見いだされたことで、新たな視点が付け加わることとなった。今回はこのゲオルク・ムファットの鍵盤楽器のための作品全曲を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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シューベルトは、歌曲の作曲家としてまず知られているが、ピアノ曲も印象的な作品が多い。以前に「楽興の時」を紹介したが、今回は死の前年に作曲した「イムプロムプトゥス」作品142とピアノソナタト長調作品78を、アンドレアス・シュタイアーのフォルテピアノ演奏によるCDで紹介する。 . . . 本文を読む

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