私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



これまでにもフランドルのチェンバロ製作において最も重要なリュッカース一族の楽器による演奏のCDを紹介してきたが、ここで改めて、現在残っている ヤン・リュッカースII世製作のチェンバロを3回に渉って紹介したい。その第1回目は、ドイツの貴族が購入し、現在まで大事に保管されてきた1640年製作の楽器による演奏のCDを紹介しよう。 . . . 本文を読む

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今までに様々なオリジナル楽器の音を聞く事の出来るCDを紹介してきたが、それらの多くはチェンバロの場合のリュッカースのような良く知られた工房で製作されたいわば「名器」であった。しかし、バロック時代の楽器の、もっと身近な、一般市民の家庭にあったような楽器の音を聞くことができるCDはなかなか無い。今回はそのような要求に応えられるCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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先に「1595年、ヴェネツィア総督の戴冠を祝するミサの再現を聴く」で紹介したヴェネツィアのミサからおよそ100年、カトリックの祝典で演奏されるミサはどのようなものになっているかを知る一つの例として、今回はザルツブルクの大司教の宮廷楽長であった、ビーバーの作曲したミサ曲を収めたCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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協奏交響曲という形式は、協奏曲ほど独奏楽器に重点が置かれているわけではなく、交響曲のようにアンサンブルを中心としているが、通常複数の独奏楽器にも活躍する場をあたえられたものとでも説明できるだろう。古典派の初期に登場し、盛期を過ぎると姿を消してしまった、短命な形式である。その中でおそらく最も良く知られた曲であろう、モーツァルトのヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調を紹介する。 . . . 本文を読む

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