私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



古典派の作曲家、モーツァルト、ハイドンやベートーフェンの作品は、すでに多くのオリジナル楽器による演奏のCDが入手出来るようになっているが、ロマン派あるいはそれ以降の作曲家の作品のものはまだそれほど多くない。今回紹介するベルリオーズの「幻想交響曲」は、オリジナル楽器編成であるだけでなく、初演が行われた演奏会場で録音されたという、この作品の本来の姿を知ることの出来る希な存在である。 . . . 本文を読む

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バッハの教会カンタータの大半は、教会暦上の特定の日曜祝日の礼拝に於いて演奏するために作曲されたものである。このキリスト教の教会暦は、特定の日に固定しているものと、年によって変化するものがある。今年2008年の11月23日は、教会暦上極めて希にしかない三位一体後第27日曜に当たるので、その日曜のためのカンタータを紹介する。 . . . 本文を読む

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ルネサンス、バロックの宗教音楽は、カトリックでもプロテスタントでも、そのほとんどは女性歌手が演奏に加わることはなかった。本来オリジナル編成の演奏は、この事をもとに男性歌手のみによる演奏を行うべきであるが、今日ではおそらく歌唱技術、表現力の観点からと思われるが、独唱も合唱も女性歌手を起用する場合が圧倒的に多くなってきた。「スターバト・マーテル」といえばペルゴレージといわれるくらい有名な曲だが、この作品の入手可能なオリジナル編成の演奏も、ソプラノに女性歌手を起用する「不完全な」ものが多い。今回紹介するCDは、やや昔の録音であるが、男性歌手のみによる正規のオリジナル編成による演奏である。 . . . 本文を読む

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これまでにもフランドルのチェンバロ製作において最も重要なリュッカース一族の楽器の演奏を紹介してきたが、ここで改めて、現在残っている ヤン・リュッカースII世製作のチェンバロを3回に渉って紹介したい。その第3回目は、すでに紹介したことのある、現在フランスのアルザス地方、コルマーにあるウンターリンデン美術館が所蔵している、1624年にヤン・リュッカースII世が製作した2段鍵盤のチェンバロによる演奏のCDを紹介しよう。 . . . 本文を読む

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これまでにもフランドルのチェンバロ製作において最も重要なリュッカース一族の楽器の演奏を紹介してきたが、ここで改めて、現在残っている ヤン・リュッカースII世製作のチェンバロを3回に渉って紹介したい。その第2回目は、現在イギリス王室が所有する1612年製作の2段鍵盤のチェンバロによる演奏のCDを紹介しよう。 . . . 本文を読む

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