私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



2006年8月に公表された、「ヴァイマール・オルガン・タブラトゥア(文字譜)」は、その成立が、バッハの13歳の頃まで遡ることが出来る衝撃的な発見である。この発見によって、成長期のバッハの伝記的事実にも新たな発見があった。そして、この手稿に含まれているラインケン、ブクステフーデ、パッヒェルベルの曲を収録したCDが発売されたので紹介する。 この記事は、2007年5月26日に投稿した2つの記事を統合して、加筆、修正した改訂版である。 . . . 本文を読む

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バッハの若い頃の作品は、自筆譜や、信頼できる同時代の写譜が少なく、成長期の創作活動を知ることは非常に難しかった。「新バッハ全集」の刊行のために集められた世界中のバッハの作品の原典のひとつとして、以前から知られてはいたが、バッハ生誕300年に当たる1985年以来注目されるようになった「ノイマイスター手稿」のコラール曲は、その空白を埋める重要な作品群である。ここで紹介するCDは、これらのコラール曲を、18世紀中頃のチューリンゲン地方の典型的なオルガンで演奏したものである。 この記事は、2007年5月25日に投稿した2つの記事を統合し、加筆、修正した改訂版である。 . . . 本文を読む

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ハンブルクの聖カタリナ教会のオルガニストを60年近く務めたヤン・アダム・ラインケンには、ブクステフーデと同様に室内楽作品がある。このようなオルガニストの室内楽は、北ドイツの当時の音楽の奥行きを知ることの出来る作品である。特にこの作品は、バッハによる編曲が存在することでも知られている。今回はこのラインケンの「ホルトゥス・ムジクス」と題された出版作品からの撰集を収録したCDを紹介する。 この記事は、2008年5月28日に投稿した記事に加筆、修正した改訂版である。 . . . 本文を読む

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バロック時代の鍵盤楽器と言えば、チェンバロやクラヴィコードであるが、チェンバロは中世の終わり頃に誕生し、ルネサンスからバロックにかけて宮廷や家庭に広く普及していた。今回紹介するCDは、チェンバロが誕生したイタリアから、フランドル、フランスと、次第に変化して行く楽器によって、それぞれの時代の音楽を紹介している。 この記事は、2007年5月24日に投稿した記事に加筆、修正した改訂版である。 . . . 本文を読む

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