私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



モーツァルトのピアノ協奏曲は、今まで第20番と第21番、第24番から第27番までを紹介し、間の第22番と第23番が未紹介と言うことになる。そこで今回は、この2曲を、今までとは異なる、ロバート・レヴィンのフォルテピアノとクリストファー・ホグウッド指揮のアカデミー・オヴ・エインシェント・ミュージックの演奏によるCDで紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




バッハがアンハルト=ケーテン候の宮廷楽長をしていた1717年から1723年にかけての5年半は、比較的自由な時間が多く、また成長過程の息子達や多くの弟子達の教育に、時間を割くことが出来た。その中から「2声のインヴェンションと3声のシンフォーニア」や「巧みに調律された鍵盤楽器のための前奏曲とフーガ」第1巻を始めとした作品が生まれた。それに加えて、1721年に結婚した2度目の妻、アンナ・マグダレーナ・バッハのために鍵盤楽器の練習帳を2冊作製している。今回はその内の最初の音楽帳に記入されている曲を演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




以前にも何度か述べたが、時代をさかのぼって行くと、音楽の演奏形態は不明確になって行き、中世やルネサンスの音楽、特に民衆の音楽に関しては、どのような楽器でどのように演奏されたかは、極めて曖昧にしか分からない。数少なく残っている出版譜や手稿の他に、様々な記述や画像資料から、その演奏形態を再現する努力がどうしても必要となってくる。そのため数多くある中世・ルネサンス音楽のCDにおいては、その楽器編成やテンポ、和声などが大きく異なっている。今回紹介するCDもそのような演奏解釈の一つを提示している。 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




今ではモーツァルト、ハイドン、ベートーフェンと言ったいわゆる古典派の作曲家の作品を、オリジナル編成で演奏したCDは、複数の演奏団体によるものが、入手可能となっている。ロマン派から一部近代の作曲家の作品もオリジナル編成で演奏されるようになって来た。しかし、今から25年さかのぼると、ようやくオリジナル楽器編成のオーケストラの演奏によるCDが登場し始めた頃で、大いに話題となっていたものだ。その当時の先駆者の一人、ロジャー・ノリントンの指揮によるベートーフェンの交響曲第3番のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )