ロ短調ミサ曲は、バッハの生存中には一度も演奏されたことがない作品である。そういう意味では、オリジナルの編成というものはないはずだが、バッハが自ら関与したルター派の教会の礼拝やこの作品の前半が献呈された、カトリック教のドレースデン宮廷のミサでは、女性の歌手が参加することはなかった。現在バッハの教会作品が、混声合唱団、女声の独唱者で演奏されることが一般的だが、やはり当時の演奏習慣に従った、オリジナルの編成で聴きたいと思う人に勧めたいCDである。 . . . 本文を読む
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