私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



現在モーツァルトの交響曲は、第41番までの暗号が付されているが、最初のケッヒェルのカタログでは、さらに上の番号の曲が掲載されていた。しかし現在ではそれらの交響曲は、モーツアルトの作品かどうか疑念があり、除外されている。今回紹介する交響曲第32番は1799年、第35番と第36番は1882年と1883年の作で、この後には第38番「プラーハ」と最後の3曲の交響曲が控えている。今回はこの3曲の演奏をジョン・エリオット・ガーディナー指揮、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏で紹介する。 . . . 本文を読む

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ブラームスは4曲の交響曲を残している。この時期のドイツでは、リストやヴァーグナーに代表される「新ドイツ楽派」が、交響詩や標題音楽こそがこれからの音楽であると主張していたが、その一方で音楽そのものの内的表現による「絶対音楽」こそが音楽であるという主張をする作曲家や評論家がいて、激しい論争を展開していた。ブラームスは後者の代表として、一貫して絶対音楽的作品を産み出していた。今回紹介する交響曲第3番と第4番もその様な論争の最中に作曲された、「絶対音楽」の代表作と言って良いだろう。今回は、この2曲をオリジナル編成のオーケストラで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ショパンの「24の前奏曲」作品28は、バッハの「巧みに調律された鍵盤楽器のための前奏曲とフーガ」(BWV 846 - 893)に刺激を受けて作曲された。その凝縮された構成と簡潔な表現によって ショパンのピアノ曲の中でも最高傑作に数えられる作品である。この様なショパンのピアノ曲は、ショパンが当時実際に使用していたものと同型の楽器によって演奏する事によって、その曲の本質をよりよく理解することが出来る。今回は、ポーランドの国立フレデリク・ショパン協会が制作、販売している、ピアノ作品全集の内の1枚を紹介する。 . . . 本文を読む

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モーツァルトの交響曲は、第40番と第41番をすでに紹介したが、1788年の夏の短期間の内に作曲したもう1曲の第39番と1786年に作曲した第38番を紹介する。第38番には「プラーハ」という名称で呼ばれることがあるが、その作曲の動機とプラーハとは無関係のようだ。しかし、実際にはこの交響曲はプラーハで初演された。今回はこの2曲を、アカデミー・オヴ・エインシェント・ミュージックの演奏で紹介する。 . . . 本文を読む

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ベートーフェンの交響曲第7番は、第5番、第6番が完成してから約4年後に作曲された。この作品においてもベートーフェンは、古典的な交響曲の基本構成は維持しながら、その表現に於いてさらに新たな試みを行った。この第7番をオリジナル楽器編成で演奏したCDを今回は紹介する。 . . . 本文を読む

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音楽作品を、それが作曲され、初演された当時の楽器、奏法、ピッチなどに基づいて再現する事は、およそ1960年代から先駆的な試みがなされ、今日では様々な問題を含んでいるとはいえ、広く行われるようになった。その再現に当たっては、多方面の歴史的な探求が求められ、その結果多様な演奏が生まれる様になってきた。今回はその中でもある意味極端な編成によって演奏されたモーツァルトのピアノ協奏曲2曲を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ブラームスは、交響曲第1番を作曲の際は、ベートーフェンの交響曲を継承するという意識が強く、15年もの歳月をかけてようやく完成させたが、それに続く交響曲第2番は、第1番完成の次の年に数ヶ月で作曲し、初演させた。作品全体の曲想も、第1番が短調を基調とし、重厚で激しいものであるのに対し、第2番は長調を基調として、明るい曲想を特徴としている。今回はこの作品を、オリジナル編成のオーケストラで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ベートーフェンのヴァイオリン・ソナタ「クロイツァー」は、すでに一度紹介しているが、最近古楽器による演奏を次々に録音しているヴィクトリア・ムローヴァがグアダニーニのヴァイオリンで演奏したCDを紹介する。真のオリジナル楽器の響きを楽しみたい。 . . . 本文を読む

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モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、真作の6曲がすべて、早くて1773年から1775年までの短い期間にザルツブクルクで作曲され、それ以降に作曲されたものはないようである。これはおそらく、それ以降は、ヴィーンにおいても、作曲のきっかけとなるヴァイオリン奏者が居なかったことによるのだろう。この5曲を作曲した短期間に、モーツァルトはヴァイオリン協奏曲の作曲に熟達し、その結果が第5番に明瞭に現れている。今回はこの第5番と、第1番、第2番を収録したCD を紹介する。 . . . 本文を読む

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ベートーフェンの交響曲第5番のオリジナル編成による演奏は、新しい校訂楽譜ベーレンライター版とともに2008年7月に紹介しているが、古典派の管弦楽曲、ベートーフェンの交響曲のオリジナル編成による演奏が録音されはじめた1980年代後半の録音として、今回クリストファー・ホグウッド指揮、アカデミー・オヴ・エインシェント・ミュージックの演奏による交響曲第4番と第5番のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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