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<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

人は誰もが最後に一番いいことをして行くことができる

2014年02月13日 10時16分40秒 | Weblog
このごろずっとブログを書かないでいた。

その間もここへ訪ねてきて下さっていた方があった。

有り難いことだった。お礼を申し上げます。



さっき書いて投稿した「床座施」の作品は産経新聞一面の「朝の詩」に投稿したもの。

もちろん、これも落選をした。



人は誰でもこの一番いいこと(=床座施)をして死んでいけるのだ。



死者:「お待たせしました。わたしのこの位置をあなたにお譲りします。はいどうぞ」
生者:「あなたの位置を譲り受けます。さあ、これでスタートできます。有り難うございます」

死者は、舞台裏手に引っ込む。
生者は、この世という明るい舞台に登場して来る。

死者が観客席に歩いてきてここに座る。ここは暗くしてある。舞台がよく見えるように、である。
観客席から、死者たちという観客が、生者の舞台を観ながら、感動をし始める。
感極まって泣いている人も居るし、おかしくなってついつい笑い出している者もいる。
でも何度も何度も拍手がわいている。そうやって応援が続く。

生者の位置があまりに明るいし、死者の観客席は暗いのでなにも見えていないので、
生者たちはすこしも死者の応援の声にも気づかない。顔を見ることもない。
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産経新聞「朝の詩」投稿作品 第3号

2014年02月13日 09時59分59秒 | Weblog
2013/08/20 投稿作品

第3号

********************

 「床座施」

死は 誰もが実践する 
最後の布施行である

新しく生まれ出る方に
この座を
おゆずりするのだ

ゆずる者も
ゆずられる者も
これでにっこり

両者がにっこりしたら
そこで
行が同時完成するのだ

*********************

「朝の詩」の投稿規定は10字x14行。

僕は2013年の8月から投稿を始めた。

2014年1月までで合計12作品を投稿した。

そのうちの1作品だけが、2014年2月にやっとやっと掲載された。

でもとっても嬉しかった。

幼稚園児以上にはしゃいだ。



「無財の7施」の中にこの床座施がある。

バスの中でお年寄りに座席を譲る、あれだ。

無財というのはお金持ちではない人ということだろう。

まあ、<誰にでもできるサービス>という意味合いだろう。

それが7つある。

いい目をする。いい顔をする。いい笑い声をする。・・・・



第6番目の「床座施」は、自分のこの世での位置をお譲りするというサービスである。

これも誰にでもできることだ。誰もが死ぬからだ。

死ぬと自動的にその生者の位置は次の生者に引き継がれる。

お譲りができるのも最上の善である。

お譲りをしなければ次の人はずっとネックストバッターズサークルにいるばかりなのだから。



人は最後に一番いいことをして死んでいける。これは嬉しいことだ。
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