食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

L'Epiphanie 公現際

2010年01月11日 | ちょっとした事・話
今年の1月3日、フランスのL'Epiphanieという祝日(?)というか、お祭りでした。

毎年、この日は、“ガレット・デ・ロワ”というお菓子を食べる日です。

パイ生地にたっぷりのアーモンドクリームをつめて焼いたお菓子で、中に、“フェーブ”という小さな陶器(だったり金メッキされたものだったり)の人形なんかが入ってる。

これが当たった人は、一緒についてくる“コロン(王冠)”をかぶって、その日1日王様、女王様になれるという日。


元々は、キリストが生まれて初めて両親以外の人の前に、公に現れた日を祝うためだったんだけど、今は、このお楽しみの方だけみんな知ってるみたい。


で、その日は、お菓子屋さん、もちろん大忙しだったんだけど、このガレット・デ・ロワは1月中はほとんどのお菓子屋さんで買うことが出来る!

ということで、“ガレット・デ・ロワ”買い歩きツアーを一人で決行することに

一緒についてくる“コロン”と“フェーブ”もどれだけ集められるか…

フェーブコレクター、多いです


ちなみに、1月10日現在で8件のお店でガレット・デ・ロワをゲット

少しずつ、ご紹介していかないと



6区のお菓子屋さん

2010年01月10日 | お菓子屋さん
年末の事。


1月1日が誕生日の友人がいて、プレゼントを買いに

何にしようか迷ったけど、マカロンに決めた


で、行って来た。



アート・マカロン


若いシェフパティシエさんのお店で、小さな喫茶スペースも完備。

マカロンは、小ぶりでふっくらした“マカロン・パリ”。



プレゼント用は、こんな箱に入れてくれました



フランスでは、マカロンをピラミッドのように盛り付け(飾りつけ?)する“ピラミッド・マカロン”ていうのがあるんだけど、ココのは、盛り付ける台がオリジナルでかわいかった


あとは、



自分用にケーキを2つ




エクレール・ショコラとルリジューズ・キャラメル。


年末のせいか、元々なのか…。

ケーキのバリエーションは5種類とブッシュ・ド・ノエルのみだった。

で、珍しく、シュー生地つながりで買ってみた。


エクレアの上にまぶされたナッツとかの食感のアクセント、気に入りました



art MacaroN ~アート・マカロン~
129 bd du Montparnasse PARIS 75006


もらっちゃった

2010年01月09日 | 食材
こんなのもらっちゃった



“フォアグラ”と“お塩”と“紅茶”


頂いたのはクリスマス前。

フランスでは、新年に、フォアグラか牡蠣を食べるんだって。

で、新年に堪能しました



その中の1つで、変り種をご紹介




クロワッサンのフォアグラサンド


もともと、フォアグラを食べるときは、ブリオッシュとか甘いパンを添えるのが一般的。

で、私はクロワッサンで


フォアグラ、ムースにしてサンドした方がおいしかったな


ちなみに、牡蠣に合わせるパンは、たいてい、“セーグルパン”。

さっぱりするのと同時に、おなかの調子を整えてくれるからかな。



この他にも、あとお二人からフォアグラを頂いてしまって…

新年早々、になりそう


Buche de Noel

2010年01月08日 | お菓子屋さん
年も明けて、いつの間にかもう8日…


フランスは、クリスマス~新年~公現際(エピファニ)と、お菓子屋さんは大忙し

3週間もブログ更新できなかった


忙しいながらも、記録(写真)は撮り続けてきたので、しばらくネタには困らない




まずは、何といってもこれ



今年食べたクリスマスケーキ


フランスでは、ブッシュ・ド・ノエル という切り株の形のケーキが一般的。

それが、天下の“プラザ・アテネ” さんの手にかかるとこうなる

“白い階段”



箱開けたら、手すりが壊れてた…




箱もステキ

ホテルのテーマカラーの“赤”と、内側は“金”一色




私は、階段1段目をいただきました

でもこれ、1段目と最上階を食べる人には量に大きな開きが…



中身は、



チョコレートの層に“ゆず”の風味をきかせて。

濃厚なチョコレートケーキでした



これ、お値段もごりっぱ。

かる~く1万円超えてマス



あまりの忙しさに、今年食べたクリスマスケーキは職場のパティスリーとこれのみ

パリでは、よく1人前のブッシュ・ド・ノエルがクリスマス前から売られていて、クリスマスケーキを予約する前に味を確かめてから選ぶ人が多い。

来年は、ブッシュ・ド・ノエルの食べ歩きがしたいなぁ



Buche de Noel はパリのあるお菓子屋さんが、切り株の形にして販売したのが始まりとか。(だいぶ昔のお話)
もともと、“火”は神聖なもので、それを使うための“薪”はトクベツなもの、大切なものという考えがあって…。
クリスマスプレゼントを薪の中に隠すという慣わしがあった地方もあったとか。
大切な日のお菓子をそんな薪にたとえたお菓子屋さんは、ロマンチストな方だったのかもしれない