食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Le Procope ル・プロコープ

2012年09月25日 | 外食 レストランとか


カフェ・プロコープって、ご存知?




フランスのカフェといえば、

白いワイシャツに、黒のパンツ、タブリエ(エプロン)というイメージが最初に浮かぶ。




パリに“カフェ”が登場したのは、1660年代。

今では、紅茶の国として知られるイギリスに遅れる事、少し。

時の国王、ルイ14世(マリー・アントワネットの義祖父で、ヴェルサイユ宮殿を建設した王様)に、トルコ大使が献上したのが始まり。



で、パリ市内にも、カフェが出来始めるんだけれど

当初のカフェは、

なんていうか、“健全な憩いの場所”とは、程遠かったようで



それを、今風に、誰でも気軽に入れるような(とはいっても、当時は男性社会。 女性が気軽に入れるようになるのは、もっと、ずっと後の話。。。)公共の場にしたのが、彼、Francesco Procopio フランシスコ・プロコピオ氏。

名前のとおり、彼、フランス人ではなく。

イタリアの血を引いていらっしゃる。




ギャルソン(接客スタッフ)の格好を、今につながる形に考案したのが彼なら、

カフェの店内にその日の新聞を貼って、情報を提供したり。

カフェの隠れメニュー()の、グラス(アイスクリーム)とソルベ(シャーベット)を最初に出したのも彼



そのカフェが、今も、パリに残っている



それが、





Le Procope ル・プロコープさん













メニューは、クラシックなものばかり。

オニオングラタンスープがおいしかった







すっごくおいしいってワケじゃないんだけれど。

でも、

1日中開いているし。

何より、江戸時代から、ずっと営業しているって、すごくない 





古き良き、時代のまま。



あ、観光客の多いこのカフェ(レストラン)、サービスは期待なさらず、お越し下さい