まずはBGMにジャズの名曲My Funny Valentineをお楽しみください。
昨年のトリノオリンピックで、フィギュアスケートの安藤美姫選手がこの曲を選択したときに”にあわない!”が第一印象でした。
ジャズのアンニュイな創唱がイメージとして強かったこともありますが、太って重くなった安藤選手をさらに重く見せるようなメロディーに思えてしまいました。
”My Funny Valentine”はマイルス・デイビスはじめ多くのミュージシャンに取り上げられた名曲だけあって、個人的にはとても好きな曲です。演奏して見るとけっこう難しい曲です。
けだるいムードたっぷりの曲ですが、歌詞の内容は意外?にもファニーなものです。
何を気取ったところで所詮は借り物の文化、と痛いところを刺されるような目の覚めるような経験を今日はしました。
写真だけ見るとバレンタインデーとはおよそ対極にあるような光景ですが、左がドミニカ人のセニョール・アメリカ、右がイラン人のアレックス君です。
アメリカ氏がアレックス君に家族の写真を見せているところです。
アメリカ氏は誰がどう見ても労務者風の風貌なんですが、「バレンタインデーは私が妻にプロポーズした記念日なんだ。ドミニカはまだ13日だけど、明日の朝早く妻に記念日のお祝いの電話をするのさ。」 やられました!一本とられました!
さらに、「ドミニカにいたときは、バレンタインデーは教会に行ってマリア様に感謝の祈りをする。」この日があったから彼の家庭があるのだそうです。
チョコレートもらえないから「平将門が打ち首になった日だ!」とふてくされている日本人と「イランにはバレンタインデーが無い!」と当たり前のことをわめいているイラン人は「おみそれいたしました!」と頭を下げるしかありません。「今日は彼がメャチャクチャダンディーに見えた!」と二人で感動!
やっぱカトリックはバレンタインデーひとつにしてもやることが粋だわ。手馴れているわ。もらい物のことしか頭に無い仏教徒とイスラム教徒には真似できない。 アジア人には所詮借り物の文化です。
奥さんや家族の写真を見せてもらいました。ライバル達を蹴落としてやっと結婚できたと言う彼のご自慢の奥様は美人でした。この、家族の写真を見るときのまなざしがまたいいんです。
愛おしいものを眺めるようなまなざしで、何でこんなに素直に見られるのだろう?日本人には照れくさくてできなかったり、嫌味に思えるような態度になってしまうけど、何の飾りも無い心で見る姿が「かっこいい」と思いました。
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