のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

サッカリン

2006年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 昭和40年代中頃だったと思いますが、人口甘味料のチクロが人体に有害だと使用禁止になった時代がありました。ジュースなどは甘みのために砂糖を使用していることを強調するために「全糖」と表示されていました。
 確か、チクロ問題が取りざたされ始めた時に、最初から人口甘味料を使わずに全糖だったのはバイヤリスのオレンジジュースなどいくつもなかったと記憶しています。

 チクロが禁止された後もサッカリンはしばらく使用が認められていました。
 駄菓子など子供のお菓子などに人口甘味料が使われていたので、独特の甘みはおぼえがあります。

 中国では今でもサッカリンが使われているようです。北京でアンズを漬物にしたような菓子を食べた時に「人口甘味料の味がする」と感じたことがあります。
 当時北京に留学していた弟はチクロ問題以降に生まれているので、人口甘味料の甘さを知らず、「独特の甘みがあるでしょう」と称していました。

 ソビエト崩壊の時にロシア市民が行列に並んだのはパン、肉、ハムの他に砂糖がありました。90年代のロシア人は甘いものに飢えていた様なイメージさえあります。
 食品にサッカリン使用を禁止されてはいないようですが、ピクルスを漬けるのに使っていたことがあるようです。
 最近、中国から入ってくる加工食品のサッカリン使用について市民の目が厳しくなり、ついでに自分たちもサッカリンを使わなくなったようです。

 サッカリンは樺太のサハリン(Sakhalinskaya)に名前がにているので、ロシア発祥と思われますが、1879年にアメリカのレムセンが発見した合成甘味料です。
 ちなみに、ロシア語で砂糖はサハール。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする