正人は 社会保障関係の一つを会社内部に取り組み、儲けはないだろうが ビジネスのような形にして大部分 は 外部の社会福祉財団に残し 資産管理会社として 寄付する事を考えていて、香奈ファイナンシャルの海外部門にも 同じようにいった
正人にとっては 恰好の体裁作りとして考えていた
財団の海外部 と 香奈ファイナンシャルの海外部 だけの話なら その方向でまとまっただろう
ただここで 小夜が入ってきたので まったく予想もつかない事になった
小夜はタックス・ヘイブン 内に いわばジブシティーのようなものを作ろうと提案していた。
ビルの中核は治部ビルが用意して そこにいくつかの企業部門と社会福祉施設を集約して入れる
瑠璃興業系のファーストフードやレストランまで入れて全体としての活性化を図るというものだった
ただジブシティーといっても 小さいもので ビルもそんなに大きくはなかった。
香奈ファイナンシャルとしての出費は大きくなって慌てた海外部門は正人に聞いたが、さすが正人であった。
小夜からの提案と聞いて 仕方ないね といっただけだった