のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1854

2021-05-14 00:38:08 | 新しい子猫たち 
相手になっていた 猫たちは この子は並々ならぬ 素質を持っている事が気が付いた


将棋の猫 は 実際に会って 将棋を指してみた。猫は気が付いた。この子の悔しがり方は尋常ではない。大体 猫は 相手の棋力に合わせて 負けてあげるように指した。普通に指せば 負ける相手はいない。

ただ そんな事をしていると 将棋を指せない。この猫は将棋を指す事が好きだった。


ただこの子は強い、つい本気になってします事があって、勝ってしまう事もあった。その時 この子は号泣する。猫はつい心配になった。洋太郎と相談してみた。




将棋は負ける事もある。負けてヘラヘラしているような奴は強くなれない。しかし負けてナニかを得るのが普通。負けて強くなる と言った人もいる。あの子にはこのままでは不安を感じる。


洋太郎

そうだな 最年少プロ入りさせれば 将棋界は活性化する。連盟の幹部にも面白い子がいるよと話をしたばっかだよ。ただあの子の人生は将棋だけではない。一度 ガーンと本気だして粉砕してみろよ。どうするかを知りたい。いずれにしてもプロ棋士になれば負ける事はあるよ。それで落ち込んでいたら 生きていけない。将棋界の事よりもあの子の人生が大事だよ




そうですね。私は人間でもないし、元々ブロ入り なんぞ 望んではいない。将棋を楽しみたいだけです。ただあの子は将棋の内容よりも 兎も角 勝ちたい が先に出すぎです。あれでは将棋そのものを楽しんでいない。



そうして 本当に猫は あの子を粉砕した。全駒とは言わないまで 負けましたと言わない限り、ほとんど駒を取られてしまう。泣く事も忘れて呆然として投了した


そして 将棋の しょ の字も言わなくなった

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