のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.79

2014-04-02 00:00:28 | 新しい子猫たち 


ココの一発倍増路線の失敗例






ココは、突然上がるボロ株を見つけて、儲けてきた。ボロ株ながら、ビカリと光るものを持っており、可能性を評価されるが、やはりボロ会社なので、ナンダカンダと欠点が見えてくると、株価は急落するパターンだった。ココは、上がれば直ぐに叩き売った。香奈も若い頃は、それで儲けてきた。ココもそんな所があった。




しかし、今回はあのおっさんは、素直に喜んで、元々不得手の経理に人を紹介される事を受け入れて、増資もしたいと言った。企業分析研究所の分析に感心していた。ロボット工学研究所の設備や研究陣にも感心していた。あのおっさんは、ロボット工学研究所とも一緒に仕事をして、自分の得意な開発や研究に専念していきたいと言った。




ココのボロ儲けは、今回は出来なかった、でも香奈は、ココに言った。


叩き売って儲けても一時の事だよ。あのボロ会社が大きく伸びて、ポロ会社でなくなれば、今回の儲け以上の金が、毎年入ってくるかもしれないよ。これから先は、正人に任せなよ。


と言った。



正人の取った方法




正人は、香奈国内事務局とリトルキャットにいた、もう一つの大きな銀行の退職者たちと相談した。チャタロウチームに行った人たちは、盛んに事業計画なんぞを作り、新しい会社を作ろうと頑張っていた。


高給を貰い、金勘定、つまり経理書類を見ていた人たちの中にも、このおっさんの会社に入り、会社を大きくしようと思う変わり者もいた。正人は、こんな変わり者たちを、このおっさんの会社に送り込み、経理と管理を担当させた。



正人が出していた報酬は、香奈国内やリトルキャットの好成績を反映して、高いものだったので、出向とかの形にして、報酬も今まで通り、出した。その上、あのおっさんの会社の成績が上がれば、もっと出すと約束した。チャタロウにも相談して、チャタロウチームのリトルキャット系列の会社でも販売してもらうようにした。


チャタロウは、ココが、大きな株を持ち、猫基金と云えた香奈国内の香奈特別基金が更に出資をしようとしている会社なので、協力できる所は協力するようにとチャタロウチームの会社に言った。



チャタロウチームの国内の会社は、チャタロウが幅広く、投資していた事もあって、ナンダカンダと増えていた。今回の九州事業は、ハイテク素材と食品を製造する事になったが、チャタロウチームは、それらの製品を販売する会社だけでもなかった。今回の事業計画を作る時に、自分たちの事業計画が採用されなかった人たちもいた、



このおっさんの会社の通信機器は、それなりに製品評価は高かった、ただ製品の改良が遅かったり、サポートも不満足だったりしていた。このおっさんの会社の製品を販売して、製品の改良を速やかにさせ、サポート網もしっかりすれば、売れると思った会社もあった。チャタロウにも、その事を言った。



チャタロウは、香奈国内としても出資して、会社の体制も充実させると聞いている。改良点があれば、ドンドン要望すれば、いいと言った。正人は、香奈国内の香奈特別基金とロボット工学研究所から、このおっさんの会社に増資する事にした。一応、一部ではないものの、上場会社でもあったので、過去一ヶ月間の平均株価で、割り当て増資に応じる事になった。その期間ではほとんどの間、株価は低迷していたし、連続ストップ安みたいな時も含まれていたし、上がり出した時も含まれていた。



チャタロウチームの会社は、販売体制や製品改良などの連絡網について、このおっさんの会社と協議する事になった。あのおっさんもロボット工学研究所に指導を受け、ジブ総合研究所の研究所とも協力して、幾つかのパテントも使う事にもした。





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