のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.635

2015-12-03 00:00:47 | 新しい子猫たち 



神帥の所とジブアメリカが合同で新しい財団を作っていた。ジブ関係の全ての財団との接触、調整を図るための財団だった。



人もそこそこ新規採用もしたし、組織内の役立たずもある程度だした。神帥は神之助にこんだけしているよと言いたかったし、アメリカ代表も神太朗にこんだけしたよと言いたかった。



神之助は怒ったら怖いのは、神帥は知っていた。多少のゼニはこの際、問題ではない。神之助の口調は怖かった。遺産どころかナニが起こるか判らないと神帥は怯えていた。



ジブアメリカの代表は、会議の後、神太朗と話をして、神太朗から、



君は積極的ではないようだね、ただ今度の香奈は、僕も驚いている程、本気だよ。多少の金を惜しんだら、君の地位も安泰とはいえなくなるから、その積りで。僕は庇わないから。



とパンチを入れられていた。



神太朗は温厚だが怒ると怖いのは、ジブアメリカの代表は身に染みていた。それに自分の金ではなかったし、ジブアメリカには、加代子の爆発で思いがけず、金は入ってきていた。ジブアメリカにも、自分の方針に従わない、役立たずはいる。こうした奴らも整理できる。



選択肢として、人も出して、新規採用もして、それなりの経費を出す事を選ぶのは当然だった。上手くいかなかった時は、そいつらの所為にしたらすむだけの話。努力はしましたけど との枕言葉は出来た。



新しい財団は、単にジブ関係財団だけの調整をしていたのではなかった。リトルチャのアメリカ代表もリトルチャから厳命を受けて、積極的に協力をするように言われていた。人もだして、金まで出していた。



この財団は、アメリカ政府との接触も図る事になっていた。ジブアメリカの代表は共和党の党内では結構有名、リトルチャのアメリカ代表は大統領だけでなく、民主党内の左派、中間派には結構影響力があった。



今まで、バラバラに活動していたのが、連絡を取って調整するだけでも効果はあったのに、行政にも連絡を取れるようになって、人もそこそこ いたのだった。



ただ組織内の役立たずは現執行部に不満がある人も含まれていて、決して無能とはいえないのはどこでも同じだった。この時の役立たずは、この財団を支える事にやがてはなった。







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